年取ったフィンチ(としとったふぃんち)

場所:蒼風の高地・清泉町

泉の精霊よ…
ん?すまない…旅人、どうかしたのか?

①あなたは?
→ああ、俺はフィンチ、ハハッ、見ての通り、年寄りでな、みんなには年取ったフィンチと呼ばれておるよ。
何か用事でも?まさか…お前さんも泉の精霊を探しに来たのかい?

②泉の精霊?
→ああ、お前さんは知らないと思うが、ここに泉の精霊がおる。まあ、村の人々も信じてくれないがな。
俺は若い頃、よく彼女とここで話をした…
天気の話、水質の話、魚の話、村の人がまた喧嘩をしたって話…
子供が泉の中に落ちたのを、彼女にこっそり助けた話や…その子を慰めるために綺麗な石をあげたって話もしたな…
彼女は優しい精霊だ。
しかし、ある日、俺に会ってくれなくなったんだ。
ーそれで…ここで何を?
→何年経ったのだろうな…30年?いや、40年?
人生の半分もここで待ってるんだ、彼女に会えるのをね。流れる泉のような美しい声をもう一度聞くために…
しかし、こんなにも時間が経ってしまった。泉の精霊…彼女はもう行ってしまったんだろうな…
そう考えると、俺ももう歳を取ったんだな…このテイワットを歩き回って彼女を探す力が残っていないほど歳を取ったんだ…
だからここで待つしかないんだ。たとえ希望が少なくてもな。

③さようなら。
→ああ、またな。
はあ、お前さんのような若者が羨ましいよ…