渡し守(わたしもり)

「往生堂」葬儀屋
場所:雲来の海・璃月港・往生堂前

……

①…こんにちは?
→……
ー…反応がない?
→…もしかして、私に話かけてます?
璃月の風習だと、普通の人は「往生堂」の者とは会話しないのです。
あなたは…余所者ですね?それとも「別の何か」…
ーー①余所者。
→なるほど、こんにちは。
私は「往生堂」の者です、往生堂以外の人と話すのは久しぶりです。
たとえ「仕事」の時でも、古い伝統や故人への尊重のため、普通は遺族とも話しません。
夜、遺族は必要な道具や食事を部屋に残してドアを閉めます。私たちは静かに仕事を始めて、最後はお骨箱を残して帰ります。
だから夜に誰かに話しかけられることはまずないんです。わざと無視したわけではないので、どうかお許しを。
ーー②そうだ、「別の菜に」だ…
→…やはりか。
私は「他人の代わりに死を直視する者」です。
あなたが来る時の全てを知らず。
あなたが去る時の全てとも関りはない。
彷徨う人よ、去るが良い。

②……
→……