幸運(こううん)

幸運のクローバー(こううんのくろーばー):気ままに成長した四つ葉のクローバーは幸運の象徴である。
…生まれつき強運を持つ子供。彼にはどんな奇跡でも訪れる。
あれは伝説の緑の四つ葉のクローバー、幸運を運ぶ貴重な贈り物である。
何の悩みもない少年が野原で遊んでいる時に偶然発見した。
やんちゃな彼は花を採って、ポケットに入れた。
幸運な花が好運を惹きつけたか、あるいは好運が彼に会いに導いたのか。

幸運の鷹の羽根(こううんのたかのはね):襲ってくる魔物は鷹の捕食対象になった…そういう幸運をもたらす羽根である。
…生まれつき強運を持つ子供。道に立ちはだかる悪獣でも、彼のためなら道を空ける。
何の悩みもない少年は森で散歩していた。後ろの魔物に狙われていることには気づいていない。
彼が鮮やかな毒キノコに気を取られた時、魔物は急に現れ、ちょうどその毒キノコを踏んだ。
獲物を捕らえたと思った魔物は、自身の頭上に鷹がいることに気づかなかった。

幸運の砂時計(こううんのすなどけい):穴が開いて中身が空っぽになった砂時計。時間の流れは気ままに生きる人にとって何の意味もない。
…生まれつき強運を持つ子供。時が流れても彼の容姿は変わらない。
歳を取ったが、彼に家庭と子孫はいなかった。
しかし、幸運な人生では皆が親友であり家族であった。
死に際に、彼は偶然砂時計を見かけた。
ハハハと笑い、弾弓を使って一発で砂時計を壊した。

幸運のコップ(こううんのこっぷ):繊細な作りをした金属容器、泥棒退治に使われたこともあるとか。
…生まれつき強運を持つ子供。凶悪な盗賊でも彼を傷つけることはできない。
これはこの子供が大きくなった後の話である。ある酒場の裏口で起こった。
暗い雲が月を覆う夜、凶悪な盗賊が酔っぱらった少年に手を出そうとした時――
どこからか飛んできた盃に頭をやられて、そのまま倒れた。
酒場の2階で起こった喧嘩のお陰かもしれないが、こんな強運を持つ人はごく一部しかいない。

幸運の冠(こううんのかんむり):穴に落ちたと思ったら、貴族の宝庫を発見した。これはまさにその記念品である。
…生まれつき強運を持つ子供。危ない罠に落ちても予想外の宝物が見つかる。
何の悩みもない少年は遺跡で探検している時、うっかりと深い罠に落ちた。
彼は無傷で済んだ。ビロードのマットレスの上に落ちたからだ。
そして、そのまま旧貴族の秘宝を見つけ、好運の冠をかぶった。