ベハイム

場所:アルダラビ河谷・オルモス港西側・裏通りから上層に行く道沿い

過去の出来事を忘れないよう、どうか風神様のご加護を…

①あなたは…
→俺は…はぁ、実を言うと自分が誰なのかさえも分からなくなってきた。ただ風の中に残されたい老いぼれさ。
若い頃、風の吹く場所でスメールから来た少女に出会った。
あの春の花のように美しい少女が、まさか商船の船長だったなんて、一体誰が予想できただろう。
俺は彼女に魅了され、彼女の後を追ってこの草木に恵まれた故郷にやって来た。あの時は、最もロマンチックな詩よりも愉快な日々を送っていたよ。
だが春の花だった彼女が土に還った今も…俺はまだここに残ってる。

②過去の出来事?
→ああ、過去に起こった物事のことさ…
俺はもう年老いた。記憶はまるで砂丘に書かれた絵のように、風に吹かれれば消えてしまう。
だがバルバトス様の加護のおかげで、俺と彼女の物語はまだ風の中を生きている。
俺がまだ覚えている過去の出来事は、まる一時的にで足を止めた風のようなものだ。まだ動いているものの、いつ消えてもおかしくない。
ハハッ、近所の大工に「風が止まる場所」という看板を作るよう頼み、家の前に置いてみるのもいいかもしれない。
そうすれば、たとえいつかボケても、少なくとも家の場所を忘れることはないだろう。

…宝:風神が祝福してくれる。
→あ、ああ、君の言う通りだ…
バルバトス様は詩を愛しているのだから、きっと俺が彼女のために書いた詩も、風が覚えていてくれるだろう…
「詩文」の導き×1

③お大事に。
→ああ、お前もな、若いの。