ロサリア

CV:加隈亜衣

ロサリア――モンドの西風教会に所属するシスター。身にまとう服装以外、何ひとつとして聖職者とは思えない。冷たく、鋭く、まるで刃のような女性である。ロサリアはよく姿をくらます。とある使命を背負っているのだが、人々は彼女が何を成しているのか知らない…(公式HPより抜粋)

プロフィール

誕生日:1月24日
所属:西風教会
神の目:氷
命ノ星座:荊冠座
名刺:苦役(くえき)…人々が醸し出す温かさと優しさは、彼女にとって必ず返さなければいけない恩恵。同時に、彼女に一生付きまとう苦役でもある。
身にまとう服装以外、何ひとつとして聖職者とは思えないシスター。冷たい言動の中には、相手を見透かす鋭さが隠されている。また、いつも一人で行動をしている。

キャラクター詳細

ロサリアは、モンドの西風教会に所属するシスター。
同じ聖職者でも、バーバラやジリアンナたちとは違った目で見られることが多い。
服装こそは聖職者だが、普段の言葉使いや所作は聖職者とかけ離れている。
モンドの一般市民たちよりも信仰心が低く、普段も教会の活動に参加しない。
彼女は単独行動を好む。稀に大聖堂に姿を現すこともあるが、一番後ろの長椅子で黙々とタバコをくゆらすだけ。
他人を頼らず、いつも一人で行動するロサリアは名ばかりのシスターである。

命ノ星座

★罪の導き(つみのみちびき)
★無福の地(むふくのち)
★懺悔の儀(ざんげのぎ)
★苦痛の恩典(くつうのおんてん)
★臨終の祈り(りんじゅうのいのり)
★代行裁判(だいこうさいばん)

天賦

★教会槍術(きょうかいそうじゅつ)
★罪喰いの懺悔(つみぐいのざんげ):シスターロサリアへの懺悔で赦罪されることはない。それどころか、罪が深ければ深いほど、下される氷寒の罰はより骨の髄まで染み込むものになるだろう。
★臨終の聖礼(りんじゅうのせいれい):審判は非常に面倒である故、直接臨終の祈りを実行する。ロサリアは端から風神を信仰していないため、これを容易に行うことができる。
★懺悔に耳を傾ける幻影(ざんげにみみをかたむけるげんえい)
★陰から支える暗色(かげからささえるあんしょく)
★夜行(やこう)

神の目

ロサリアの「神の目」は、とある寒い日の夜に現れた。
盗賊にとって最も厄介な季節、全員が生きていくには食料が足りなかった。
常に空腹に苦しんでいた彼女は、寒風吹き荒ぶ中での雑用に耐えかね逃げ出した。
しかし、盗賊の一人である老人に捕まり連れ戻されてしまう。彼こそが、過去に彼女を村で拾い、人を殺す技を教えた張本人である。
「逃げるやつは全員裏切り者だ。裏切り者は決闘に勝たなければ自由になれない」
そう言うと、老人は古いナイフをロサリアに投げた。「来い、俺を殺せばここから逃げられる。俺はただの老いた獅子だ。お前はまだ若い。お前なら容易いことだろう?」
ロサリアが勝つなど、誰一人として想像していなかった。しかし、確かに老いた獅子は若き野獣の爪の前に敗れた。
その夜、盗賊団は古株の一人失ったが、新たなメンバーを迎え入れることにした。
老人を殺したロサリアは盗賊たちに避けられたが、面白いことに彼女の持つ「神の目」を見た途端態度が豹変した。
――「神の目」を持つものなら、きっとあのジジイよりも強い。それにお前は小食だ、食料の節約にもなる。
氷のように難く凍ったロサリアの心に、ふとある疑問が浮かんだ――
彼はわざと私を勝たせたんじゃないかと…拾った子に対し、偽りながらも父としての気持ちが彼に生まれていたのかもしれない。

ストーリー

キャラクターストーリー1

ロサリアの規則違反は、教会に百回以上記録されている。
しかし、彼女がそれを気に病んだことは一度もない。同僚と一緒に行動することもなければ、市民と交流する場にもめったに現れない彼女。
変わり者で謎の多いロサリアは、まるで黒い煙が立ち上るかのように、目を離すとすぐに消えてしまう。
さらに人付き合いをすることがほぼなく、誰とも関わり合おうとしない。
シスターヴィクトリアによると、心優しいバーバラだけはロサリアと交流を図ろうとしているらしい。
「教会でタバコを吸わないでください」、「時間通り式典に出席してください…」
「あの…話を聞いてください!」と言った具合に。
ロサリアの後を追いかけては、仕事をするようにいつも優しく彼女を諭すバーバラ。
しかし、モンド城の人々が愛するアイドルであろうとも、ロサリアは無関心な態度を貫く。
彼女は…冷酷な人間なのだろうか?

キャラクターストーリー2

ロサリアはよく姿をくらます。居場所を告げることなく姿を消しては、数日間戻ってこないこと珍しくない。
彼女が姿を消すたび、教会のシスターたちもどこを探せばいのか見当がつかないという。
あるシスターが彼女を監視している時、「拾われた野良猫だって、逃げる時に一言いうわよ!」と、ため息交じりに愚痴をこぼしたそうだ。
姿を消した後、ロサリアは人知れぬ場所で、彼女にしか出来ない仕事を処理している。
見たことのない商人、怪しげな旅人、これら人物がモンドに害をなすか否かを見定めているのだ。
調査、追跡、必要とあらば拷問も。
モンドにとって好ましくな人物がいれば、最後に会う人物は必ずロサリアとなるだろう。
日の目を浴びることのない影の仕事を、ロサリアは全て担っている。
彼女は日が沈むと同時に仕事に出て、処理すべき問題を一息に片付ける。そして、帰りが夜明け頃となれば、朝日が昇ると同時に一杯のワインの嗜む。
モンド人は金色の日差しの下で日常を享受するが、ロサリアは銀色の月光の下で息をする。
透き通るような凛冽なる月光は…まさしく彼女が操る氷元素と同じだ。
「若者が知る必要のないことよ」
ロサリアにとって、太陽のもとで暮らすモンド人は老若男女問わず「若者」なのだ。

キャラクターストーリー3

あらゆる物事に対して関心を持たないロサリアは、まるで捉えどころのない煙のようだ。
しかし、そんな彼女も仕事になると纏う空気が一変し、任務を果たすため全力を尽くす。
普段は怠惰な態度が目立つロサリアだが、不審人物を拷問する際にはそれもなりを潜め、決して手を抜くことがない。
また彼女は並外れた腕力の持ち主であり、人体の急所にも精通している。人を痛めつけることに対し躊躇いがなく、殺すことも厭わない。
怠惰で、ヘビースモーカーで、シスター…しかし、その裏の顔は優秀な処刑人なのだ。
神の威光のもと生きる彼女だが、その背には重い使命がある。
その手を血に染め、死刑執行人になったのはなぜなのか?なぜ神の祝福を拒絶するのか?
ましてや、ロサリアはモンド生まれではない、そんな彼女がこういった暗部を担っていることにも疑問が残る。
「このような幸せで退屈な街には、汚い仕事をする人が居ても当然」
ロサリアは紫煙をくゆらせながら、気怠げにそう言う。
「私にとって、この種の仕事は真っ当なシスターとして過ごすよりもよほど簡単だわ。」

キャラクターストーリー4

祈りを捧げることのないロサリアだが、神学に対して独特の見解を持っている。
彼女曰く、自由はモンドの人々にって心の支えであり、彼女が今ここにいるのも自由のおかげだという。
ロサリアは人里離れた山奥にある村の出身だ。だが、彼女が生まれて間もない頃、盗賊が村を襲い、ロサリアはその盗賊に拾われることになる。
盗賊に育てられた彼女は幼い頃より戦うすべを叩き込まれ、盗賊として活動しながら雑用係をし生きることになった。
その生活はまさしく奴隷であり機械のよう。彼女は子供でありながら盗賊であった。
外からの脅威と戦うだけでなく、時には仲間であった者とも戦い、飢えと寒さに苦しみながら、弱肉強食の世界で育ったのだ。
ロサリアの青春時代は、まるでモンドの夕日のごとく――視界に入るもの全てが血の色であった。ある日、その日々を振り返ったロサリアは、手遅れであることにようやく気づいた。
その数年後、西風騎士団の活躍によりその盗賊団は壊滅する。ロサリアは盗賊団の中で最も若く、更生の余地があると判断された。
彼女をモンドへ連れてきたのは騎士団の大団長ファルカ。彼はロサリアがモンドに馴染むことを期待し、こう告げる――
「教会の神の光でその身を洗え。そうすれば生まれ変わって、普通の人と同じ用に生きていける」
しかし、ロサリアはファルカの期待を裏切るかのように、教科のミサや合唱を理由もなく欠席した。
平和に過ごすシスターではなく、彼女が選んだのは外での狩り。彼女にとって、金色の太陽は眩しすぎたのだ。
ロサリアははるか昔から理解していた。
――月の下で生まれた自分は、いずれ闇へ帰るのだと。

キャラクターストーリー5

怠惰さにおいて、教会内でロサリアの右に出る者はいない。修習時代からすでにその怠惰な態度は有名であった。
「ロサリアさん、分別ある行動をお願いします!教会のシスターとして、合唱に参加しないなんて許しません!」
「落ち着いて、シスターオルフィラ。ロサリアさん、必修科目に一つも出ていないと聞きましたが本当でしょうか?」
「ええ、本当よ」
「そういえばマレア婦人、こちらをご覧ください…ロサリアさんが書いた神学の論文ですが、目も当てられません!」
「ロサリアさん、失礼ですが…この先、教会に仕える気はありますか?」
「ないわ。仕事はもう見つかっているもの」
あまりにも真剣味に欠けるロサリア、彼女の背景を考えれば確かに影の仕事のほうが向いているのかも知れない。
ただ意外だったことに、その仕事のために協会に属すことになる。
聖職者の身分から逃れられなかった彼女は、「見習いシスター」ロサリアから「シスター」ロサリアとなった。
だが任務がなくとも、彼女は教会の仕事を避け――酒場で酒を飲んだり、城壁の上から景色を眺めたりしていた。
避けようがない状況でも残業を忌避し、定時なるとすぐに姿を消す。
表の仕事でも、裏の仕事でも、彼女は「残業」をしないのだ。

教会から配られたノート(きょうかいからくばられたのーと)

白いカバーのノート。表紙には「西風教会」と書かれている。
ノートの中にはきれいな字が並んでいるが、内容は至極どうでもいいもの。
「蒲公英酒はどうだい、ただいま20%オフだよ!」
「漁師トースト、お値段以上のおいしさ!」
「小麦の大セール!小麦粉にしたい場合は店主までお声がけを!」
「3個買ったら1個おまけ!」
「新鮮なイグサはどう、トイレの照明に使えるよ!お客さん見てらっしゃい…!」
均整の取れた美しい筆跡だが、書かれているの呼び込みの言葉やお店の広告ばかり。
このノートはロサリアが見習い時代に持っていたものだ。
当時、彼女は授業を抜け出すと商店の屋上へと生き、陽の光を浴びながら下から聞こえてくる様々な声をノートにただただ書いていた。そんな風に過ごす彼女の姿は、想像に難くないだろう。

キャラクター関連

挨拶

●初めまして…:そこの信徒、何か困っていることがあれば私を頼るといいわ。祈祷がしたいだけなら、他のシスターに…
うん?信徒じゃない?
●世間話・退屈:まだ行かないの?
●世間話・残業:なんでもいいわ、残業以外ならね。
●世間話・モンドの生活:しっかり働いて、まじめに生きる。モンドってそういうところでしょ?
●雨の日…:仕事に響くわ。
●雷の日…:ちっ、面倒ね。
●雪の日…:雪の中は、足元に気を付けなさい。
●暴風の日…:風神ブットバースの加護か?いや待って、バルバトスか…
●おはよう…:おはよう、ふあ~もう朝のお祈りが始まってるの?勘弁してほしいわ。
●こんにちは…:午後の日光は睡眠の質を上げるの。君もためしてみたら。
●こんばんは…:こんばんは。晩祷なら参加しないわ。理由はどうだっていいでしょ。
●おやすみ…:もう休んでおきなさい。心配しなくても、後のことは私がやっておくから。
●誕生日…:今日は君の誕生日ね、何か片付けてほしい人や用事はある?手伝ってあげてもいいわ、もちろん内緒でね。

自己紹介

●ロサリア自身について・仕事:私?ただのつまらない人間よ。見ての通り、教会も仕事も好きじゃないし。
●ロサリア自身について・面倒:あのシスターたち本当に鬱陶しいわね。隙あらば私を捕まえてお祈りだの合唱だの…私がここにいること絶対に教えないでよ。
●信仰について…:神は全ての人に加護を与えることができるかもしれない。けど、絶対にそれをすることはないわ。だって、そんなことしたら人の苦難なんて笑い話になるでしょ。
●祈りについて…:祈りなさい。神や他の誰かのためでなく、自分のために。
●戦いについて…:無理しないで、困っていることがあれば私を頼るといいわ。
●「神の目」について…:「神の目」は実力を示す証であり、生き残ったことへの勲章でもある…なんてね。本当にいいものには常に裏があるの。私には「神の目」を定義することはできない。ただお互いに、証明し合う関係なだけ。
●シェアしたいこと…:私が嬉しく感じることは何かって…もし仮に、どんなに頑張ろうと解決できない問題に君がぶつかっても、この世の終わりだなんて思わないこと。だって、他の誰かが君を助けにくるかもしれないでしょ。
●興味のあること…:花にはまったく興味がないの。でも、蒲公英だけは例外。すごく美味しい蒲公英酒が造れるからね。休憩時間に一杯飲めば、朝の二度寝より気持ちいいわ。
●ロサリアを知る・1:あいさつはいらないわ。私がここに来たのは仕事を全うするため、君にできないことは私がやるわ。
●ロサリアを知る・2:神を信仰しないシスターは何も珍しいものじゃないわ、肉が好きじゃない狩人もいるし、魚が嫌いな漁師だっている。何かをするのに好きになる必要はないの。かといって、嫌いなものから離れる必要もない。仕事ってそういうものよ。
●ロサリアを知る・3:一杯どう?今年の蒲公英酒は格段に美味しいわよ。
●ロサリアを知る・4:モンドは、人々の介護が必要なほど老いぼれているのに、独立して生存もできないほど若くて未熟。そんな矛盾を持った真っ白な獣よ。こんな場所だからこそ、私みたいな人が必要とされるの。他のシスターたちが人々を手伝うように、私もモンドを手伝っている。モンドが自由に向かって突き進んでいけるためにね。なんで白なのかって?…黒っていうのは…私みたいな人を言うからよ。
●ロサリアを知る・5:様々な過去の自分が今の自分の隣にいて、すがる思いで何かを託してくる、たまにそんなことを感じるの。きっと君も経験があるでしょ。だから、これから君が違う道を歩んでも、昔の自分を否定しないで。昔の君は、今の君の礎。過去に怯えず、向き合うことを恐れないでね。
●趣味:一杯飲めば、嫌なことも消えてなくなるわ。とはいっても、酔ったことないけど。
●悩み:はぁ…来月の合唱コンクール、参加したくなかったのにヴィクトリアに名指しで指名されたわ…
●好きな食べ物:獣肉のワイン煮込みは食べたことある?お酒と大きなお肉を一つの皿でいただけるの、最高の一品よ。
●嫌いな食べ物:ハ…ハッシュドポテトにジャム?信じられない!
●突破した感想・起:うん、いい感じね。
●突破した感想・承:何か手伝ってほしいことはある?今ちょうど手が空いてるの。
●突破した感想・転:能力が高くなれば、仕事の効率も上がるわね。
●突破した感想・結:戦闘と殺戮に長けている私でも、これほどの力を持ったことはないわね…祝福してくれてありがとう。

関連キャラクター

アルベド:彼は、古びた屋敷に飾られた絵画のように…重みがあって、神秘的で、一目じゃ見透かすことのできない人物よ。人生経験が豊富な人は嫌いじゃないわ。

ウェンティ:あの吟遊詩人からはとても特別な気配がするわ…それが何なのかはまだ分からないけど、他の一般市民とは明確に違うってことだけは確かね。

ガイア:人は酒に酔った時、本性を現すもの。ガイアの口がよく回るのは、その本性を隠すためよ。ふふっ、分かりやすいカモフラージュね。彼が酔っぱらった姿を君にも見せてあげたいわ。

→ははっ、シスター・ロサリアの秘密を知りたいのか?そいつは教えられないな。だが、面倒事は面倒臭がるし、やる気が出ない時は出ないとはっきり言うヤツだ。この点に関しては誰かさんと比べて、自分に正直でいいヤツだと思うぜ。

クレー:面倒くさい、とにかく面倒くさい。まあ、可愛い意味でね。

ジン:自分の本職だけでなく、他人の後始末までする。称賛に値する女性ね。

→ロサリアさんはいつも「面倒」と口にするが、実はかなり頼りになる存在だ。この前彼女に「面倒なら私も手伝うが」と言ったら、「そっちのがもっと面倒よ」って言われた。うん…やはり私もまだまだだな。

:父親?私には縁遠い言葉ね。私にとってはないに等しいもの、もしくはたくさんあるものとも言える。どう?おどろいたかしら?

ディルック:一目で分かるでしょ?あのお金持ちの坊ちゃんはただ者じゃないって。慎み深い上に、自信にも満ち溢れている…それと少し、危険な香りもね。

バーバラ:バーバラはいつも私に張り付いて、やれ礼拝だのやれ合唱だの言ってくるわ。もしかして、私がちゃんと仕事をしているか見張るために、ヴィクトリアが寄越した監視役じゃないわよね?

→シスター・ロサリアは近寄りがたいし、お祈りにも参加しないけど…なんというか、きっと彼女も風神様を信じてると思うの!でも、彼女とお話しする勇気がないわ

ファルカ:ファルカは他人の世話を焼いてばっかの、ジジ臭くて面倒な人よ。悪気はないんだろうけど。周りの人を気にかけるのが好きなのよ、あいつ。

フィッシュル→フィッシュル:彼女?風神に信仰を捧げる忠実なシスターのようね。
オズ:「信仰」?「忠実」?
フィッシュル:そうよ。ある日の夜、彼女が誰かに「風神バルバトスの名において、死ね」と言ったわ。お祈りでもしてるんじゃないかしら。

リサ:仕事をさぼる人は好きじゃないけど、定時で帰りたい気持ちは、とても分かるわ。