ユッタ

観客
場所:アルダラビ河谷・オルモス港東側・サウマラタ蓮杯テイマー大会会場

ビジネスチャンス、本当にいいビジネスチャンスなのに…

①あなたは…?
→私ですか?見ての通り、一口の分け前も貰えない、しがないモンド商人です。
もともと旅行しに来ただけだったんですが、大会があると聞いて来てみたら、驚くほどのビジネスチャンスを目にしました。それなのに、主催側と話しがまとまらず、ビジネスができないなんて…本当に辛いです…
パイモン:商人の本能が目覚めちゃったのか…
ー①うぅ、お金儲けができないなんて…
→悲しくはありません。ただ、惜しいって思って。
私に言わせれば、あの人たちはこの大会でビジネスの底力を全然発揮できてません。メイン会場近くに一つも屋台がないなんて。
参加選手が大量に行き来するこの秘境の隣でさえ、休憩所の一つもないんです。ただ普通のお菓子を売るだけでもいいのに!
私でしたら、一回目の大会から、大量に大会限定の記念品とおもちゃ、イラスト集を売りますね。
飲食の商売をする屋台だって多いに越したことはありません。選手たちに食事を提供するだけではなく、もっと観客にサービスを提供しないと。
あっ、そういえば、大会会場の周りにたくさんの映影機を配置して、一部のバトルの「映影」記録だったかなんだかを残すって言ってました。あれもいい値段で売れますよ。
「映影」を見たいなら、投影機にもモラが必要ですよね!
とにかく、この大会は初めから終わりまで、なかなかいい稼ぎを得られそうなポイントだらけなんです!
パイモン:おまえの話を聞いてると確かに結構稼げそうだな。でも、主催側もスポンサーも金には困ってなさそうだし…もしかしたら、全然稼ぎは気にしてないんじゃないのか?
→そこが問題なんです!例え、何か…崇高な理念をもとにやってるとしてもですよ!稼いだ金を今後の大会につぎ込めれば、いい循環を作り出せます。
大会に協賛したスポンサーって、全然ビジネスセンスがあるようには思えません。長年商売をしてきた人には到底見えないんです。
どちらかといえば、いきなり手に余る大金が入って、無駄遣いをし始めた成金みたいに見えます…まあ、真相は分かりませんけどね。
パイモン:こんなに厳しい商人がいるなんて!同業者にもまったく加減がないぞ…
ーーあなたが思慮深すぎるのかも。

→その言葉、気に入りました。ありがとうございます!
でも誉め言葉はただの誉め言葉――モラにはなりません。
ー②大丈夫、この先また機会があるよ。

②じゃあ、これで…
→ええ、それでは。ビジネスに関する質問があれば、いつでも大歓迎です。