リネ

CV:下野紘

フォンテーヌで名を馳せる天才魔術師。
その巧妙な手品と言葉で観客たちの心を動かす。
話術に長け、優れた表現力を持ち、その思考は猫のように読み取りにくい。

プロフィール

誕生日:2月2日
所属:ブーフ・ド・エテの館
神の目:炎
命ノ星座:黒斑猫座
名刺:幻像(げんぞう)…マジックの大きなカテゴリーのひとつである「消失マジック」。リネのトリックのほとんどは「偽り」を見せている。共犯者であるあなたが目を瞑ってくれるなら、すべての問題は消失するだろう。
紹介文:話術に長け、優れた表現力を持つフォンテーヌ廷の名高い魔術師。
巧妙な手品と言葉で観客たちの心を動かす。

キャラクター詳細

フォンテーヌの人々は様々な推理小説に熱中しており、精巧に作り込まれた事件の構想や意表をついたストーリーの逆転劇について、いつも興味津々に語り合っている。
マジックはこのような体験をスポットライトの下で再現し、チケット一枚と余暇さえあれば、拍手と歓声に包まれた不思議な旅を楽しませてくれる。
一番期待値が高いのはどのマジシャンの「ツアー」かと問われれば…ほとんどの愛好家たちはリネの名をあげるだろう。
スマートでロマンに溢れる彼は、豊かな才能の持ち主だ。何事にも頓着しないように見えるリネだが、彼は次々と奇跡を起こすことができる魔術師なのである。
マジックの業界では、「十八番」さえあれば名声を我が物にでき、かなりの期間、衣食住に困ることはない。
しかしリネのパフォーマンスは常に、新しい趣向に溢れている。貧しい出自のリネは、名声や利益に対して貪欲であるがゆえに、創作の歩みを止めないのだろうと人々は語る。
しかし実際には、彼はただパフォーマーとして常に真新しさを追求したいと思っているだけだ。全力で臨まなければ溢れんばかりのパフォーマンスへの意欲を完全燃焼できないと感じているのだ。
だから彼は、どれほど要望があっても同じショーを繰り返し観たいという観客の期待に応えることはない。そのため、もう一度観たいと願う熱心なファンを落胆させることもある。
——そして、チケットを手にして彼のショーを観るたび、今日見たショーは二度と見られないのだろうと、観客たちは口惜しさを募らせるのだ。

命ノ星座

★奇想天外の芸当(きそうてんがいのげいとう)
★巧言令色の誘引(こうげんれいしょくのゆういん)
★玄妙敏速の手品(げんみょうびんそくのてじな)
★熟知熟練の方策(じゅくちじゅくれんのほうさく)
★隠密強襲の通則(おんみつきょうしゅうのつうそく)
★本心相違の微笑(ほんしんそういのびしょう)

天賦

★フォース・カード
★ビウィルダー・ライト:「ご存じの通り、マジシャンの常套手段はわざと観客の注意を引くこと……そう、こっちを見ているうちに、あそこのハットと助手が消えてしまっている。どう? 面白いでしょう?」
★大魔術・ミラクルパレード(だいまじゅつ・みらくるぱれーど):「それじゃ、見せてあげよう。よ~く見ててね、これは僕たちだけの、唯一無二のミラクルタイムだ!」
★息を吞むパフォーマンス(いきをのむぱふぉーまんす)
★フィナーレの喝采(ふぃなーれのかっさい)
★鋭い観察術(するどいかんさつじゅつ)

神の目

ストーリー

キャラクターストーリー1

ただ、空腹を満たしたかったから。それがマジックの世界に足を踏み入れた最初のきっかけだった。しかしフォンテーヌで自分の居場所を手に入れてからも、リネは技を磨き続けた。
マジックの恩恵によって自分や妹は生きるチャンスを得ただけでなく、本来両親から与えられるはずだった「初めての称賛」をも手に入れた。
彼にとって、パフォーマンスは早くから生活の一部であった。ステージに上がるたび観客は歓声を上げたが、リネが人気に酔うことはなく、むしろ彼は困惑していた。
マジックショー自体に夢中になっているのなら、観客たちはどうしてわざわざ「リネ」のステージに注目してくれるのだろう?
言い換えれば——花びらやカードのトリックに魅了されている観客たちも、より派手なショーがあれば次はそちらに引き寄せられていってしまうだろう。マジシャンは、常に新しいショーを見せ続けることしかないのだろうか?
その後のショーで、観客たちはある変化に気づく——マジックショーの合間合間で、リネが観客とやり取りをする機会が増えたのだ。
彼は少しももったいぶる事なく日常の様々な面白い事を喜んで共有し、観客がマジックのタネを知りたいと求ても一向に気にしなかった。
とはいえ…洞察力のある観客は、リネの話が真実ではなく、ショーの雰囲気を盛り上げるための伏線に過ぎないことに気が付いただろう。
それでも、この善意の嘘にこだわる者はいなかった。彼のショーには真偽を見極められない部分が多すぎて、マジシャン本人でさえマジックの一部と化していたのだ。
彼はこれからも観客とつかず離れずの距離を保ち、他人への優しさと奇妙なマジックのバランスを意のままに操り、その微笑みで人々にあらゆる想像力を与えていくことだろう。
富める者にも貧しき者にも、悲しむ者にも喜ぶ者にも、どんな者にだって、想像力さえあればマジックの魅力は等しく伝わるのだ。
不思議で優雅なイメージで広く知られるリネだが、ある人の評価によれば、ショーの雰囲気を作り出す技もマジックと同じくらい巧みなのだという。
「そうかな?僕はただ、みんなに現実からちょっと離れて、一休みしてもらいたいだけだよ。」

キャラクターストーリー2

リネの新しい家は、フォンテーヌ廷の一角にある「ブーフ・ド・エテの館」だった。
そこにはリネ兄妹と同じような経歴を持つ孤児たちが沢山いて、家族のように助け合い、孤児としての自分の人生を受け入れようとしていた。
しかし、リネたちがこの場所に溶け込むまでの過程は、あまり順調なものではなかった。館の管理者から紹介されたところで、元からいた子供たちにとって新たな「よそ者」をすぐに受け入れることは難しいことだったのだ。
そんな重苦しい雰囲気の中、リネットが衆目の前で館の取水設備を壊してしまい、皆の不信感は頂点に達した。
そこでリネは自ら責任を負い、日常生活に支障をきたさないよう設備を修理することを約束した。
リネは機械の修理についてはちっとも詳しくなかったが、リネットがよく小型設備を壊してしまうことがよくあったので、感覚のみに頼って修理することには慣れていた。
しかし残念なことに、取水設備の複雑さは彼の想像を遥かに上回るものであった。どうにかもう一度動かすことには成功したものの、根本的な問題を解決できたかどうかは分からなかった。リネが途方に暮れていると、ある物静かな少年が設備の点検と修理を買って出てくれて、謝罪までしてくれた。
どうやら、その少年は「ブーフ・ド・エテの館」の設備の維持補修を一身に担っているようだった。パーツの老朽化をすぐに発見できなかったのは自分の責任で、壊したのはリネットのせいではないと彼は話した。
リネは責任の話にはほとんど関心がなかったが、少年の素晴らしい手際を何度も褒めた。そしてリネは、リネットが物を壊してしまった時にすぐ対応できるように、少年から技術を学びたいと考えた。
断ることが苦手だった少年は、小さな作業部屋でリネに助手をしてもらうことにした。時が経つにつれ、リネと少年――「フレミネ」は確かな友情を築いていった。
リネはフレミネにせよほかの仲間にせよ、館の仲間たちのためには時間を惜しまなかったが、仲間たちの過去には一切触れず、ただいつも静かに側にいてあげるのだった。
「エゴを満たすための思いやりを必要とする人なんていない。」――これはリネも納得する、リネットが導き出した答えだ。
さらに時が経つにつれ、館の仲間たちはリネに昔の話をするようになり、リネも次第に家の用事をよりうまく処理できるようになっていった。
どんどん館の中心人物になっていくリネに向けて、フレミネは、そこまでする必要はないのにと、理解できずにいる本心を露わにしたこともある。
それに対してリネは最初、今後も妹のリネットがいろいろな機械を壊してしまいそうで申し訳ないから、フレミネの助手を買って出たのだと冗談混じりに行った。
しかし、そんな言い訳がフレミネにもう通用しないことは明らかだったので、彼の目線に応えて、リネは正直に告げた。
「リネットは唯一の家族だから。僕はあいつから『家族』との接し方を学んだんだ。」

キャラクターストーリー3

「ブーフ・ド・エテの館」の創立記念日、子供たちは家の飾りつけに大忙しだった。
館のメンバーにとって、外で聞かれるお祭りなど、彼らの暮らしとはまったく無関係な、冷たく無情なものであり、彼らに確かな温もりをもたらしてくれるのはこの家だけだった。
リネの計画のもと、みんなは動き出した。リネットは記念日の飾りつけに使うものを山ほど買ってきて、他の子供たちと一緒に色とりどりのテープを飾り、手書きのお祝いメッセージを掲げた。
フレミネはマジックの小道具がちゃんと動くかチェックしていた。リネはフレミネの腕を信頼していたので、今回の装置の設計をすべて彼に委ねたのだ。
そしてリネはと言えば、誰よりも忙しく動き回ってみんなの進捗状況を確認するとともに、オリジナルの盛大なマジックのために、最後の仕掛けを密かに仕上げていた。
みんなの協力のおかげで、パーティーは無事に開催された。ホールはレコーダーから響く軽やかな歌声で満たされ、子供たちは踊ったり食事を楽しんだりした。この日は誰の誕生日でもなかったが、自分たちが生まれ変わる記念日だと、誰もが信じていた。
クライマックスはもちろん、リネ、リネット、フレミネが準備した創立記念日を祝う大がかりなマジックだ。部屋の真ん中にはマジックボックスが置かれ、みんな息を呑んで待っている。
マジックの驚きを損なわないよう、その中身についてはリネットとフレミネですら知らされていなかった。あたりが暗くなり、箱の前にいるリネに視線が注がれた。期待が高まりすぎたせいか、慣れっこのはずの彼も、さすがに少し硬い表情だ。
「これから僕が言うことはちょっと大げさかもしれないけど…僕が贈りたいのは、僕たちの人生において一番大事な『プレゼント』さ」
クラッカーがパンパンと鳴り響き、空っぽだったはずのマジックボックスがひとりでに開くと、みんなは歓声を上げ、驚き、呆然として…やがてあたりはシンと静まった。
そこに現れたのはプレゼントなどではなく、館の管理者でありオーナーでもある人物…つまり、みんなの「お父様」だったのだ。
「お父様は厳格で慎み深いイメージで、普段はあまり姿を現さない。そして、「お父様」がいかなるときは誰も勝手な発言や行動をすることはない。
こんなふざけた方法で「お父様」を登場させるなんて、リネは気でも狂ったのか――
しかしそんな子供たちの反応を見ても、「お父様」は声を尖らせることはなく、リネが完璧に秘密を守り、マジックを期待通り成功させたことを褒めた。その夜、子供たちは「お父様」とデザートを分け合い、「お父様」はその場にいる子供たちにケーキを切り分けてやり、自身もそれを少し味わった。
彼らの「お父様」がしばし重責を忘れて家族愛に満ちたひとときを楽しむことができたのは、リネの創立杵日のマジックにおける。もっとも不思議な部分であったと言えるだろう。

キャラクターストーリー4

キャラクターストーリー5

ロスランド

リネとリネットが飼っている猫たちの中に、「ロスランド」という名の特殊な猫がいる。
猫たちはそれぞれ館内に自分の縄張りを持つが、中でもロスランドはリネのハットに夢中だった。
ハットはマジシャンにとって重要な道具だ。つまり、リネがそれを使うときはロスランドを追い出さなければいけないわけであり、不満そうに鳴いて出ていく姿を見るのはとても心苦しい――ましてや、ようやく「家」を手に入れたリネとリネットなのだから、尚更だ。
そこで二人は代わりになるものを探し始めたのだが、どんなにきれいで快適そうなねぐらを探してきても、ロスランドは見向きもしなかった。
そこでリネは、まったく同じハットを用意した。さすがにこれならロスランドもケチを付けないだろうと思ったのだが、すると今度はなんと新しいハットまで独占し、どちらを持っていこうとしても恨めしそうな顔をするのだった。
とはいえ、この程度の気ままな行動を責めることもできないので、リネはあれこれ考えた末にある解決策を思いつた。それは、ロスランドもマジックの一部にしてしまうというものだった。
リネとリネットは、ハットのぬいぐるみを作った。普段はロスランドのクッションだが、ショーのときにはロスランドに中に入ってもらうと、とても粋で可愛い姿になった。
ロスランドがまったく人見知りせず、むしろ新しい仕事を気に入った様子だったのは意外だった。ひょっとすると、舞台照明が楽しかったのだろうか?ショーの最中、少しの間「ねぐら」を離れることがあっても、ロスランドはさほど独り占めをしたがらなくなった。
ある時、ショーでリネが珍しくミスをして、本来変化させるべきカードをステージ裏に置いてきてしまったことがあった。観客の期待の目がリネに注がれる中、応急策を考える猶予はわずか数秒。しかも、常に余裕なふうでいなければならない。ふと、宙に浮かべたハットが予想外に重いことに気づいた。見れば、空っぽだったはずのハットの中に、いつの間にかロスランドが隠れているのではないか。
ハット姿の「ぬいぐるみ」がおしゃれに登場し、さらに小さなシルクハットの中からリネのカードがこぼれると、会場はあっという間に沸き上がった。リネはほっとすると同時にmとても驚いた。
きっとロスランドは見たり聞いたりするうちに、いつの間にかマジックッショーの技を身につけていたのだろう。

キャラクター関連

挨拶

●初めまして…:やあ、僕はテイワットでもっとも卓越した大魔術師——リネ。驚いた?意外だった?どうして僕が君の前に現れたのか知りたい?それはね——君のそのトパーズのように透き通った目…それがとっても気に入ったからさ!ぜひとも君のために、もう一度ショーをやらせてよ。今度は絶対に、瞬きしちゃダメだからね。
●世間話・よそ見:大魔術師を前にして、まだよそ見する余裕なんてあるのかい?そんなんじゃ、最高の瞬間を逃しちゃうよ!
●世間話・妹:親愛なる妹——リネット…今ごろ何してるのかな?きっと、僕のことが恋しくてしょうがないだろうね!
●世間話・目に映るものが真実:「目に映るものが真実」——この道理を、観客たちが信じてくれてるといいんだけどね。そうすれば、僕も数え切れないほどのトリックを生み出せるから。
●雨の日…:うーん、こんな天気じゃ、お星さまも見れないや。そうだね…僕がお星さまを出してあげよっか?
●雪の日…:ハクションッ…ふぅ…一説では、誰かが自分のことを噂してたり、想ってたりするとくしゃみが出るらしいけど…もしかしてリネットかな?それとも——君?
●雨上がり…:ラッキー、晴れた晴れた。もしかして、誰かが空の上でマジックでもやってるのかな?
●風の日…:ふぅ、危なかった。ハットが風に飛ばされたら、この中の道具が頭上に落ちてきちゃうからね。
●暴風の日…:風が強すぎて、カードが——おーい、待ってくれよ、どこに行くんだ!君たちの主はここだよ!
●おはよう…:…うぅ~ん、もう少し寝かせて…ん?君だったんだ——うん、どうりでこんなに天気がいいわけだ。なんたって、君が来たんだから。
●こんにちは…:午後はマジック道具をチェックして、それから新しいマジックの構想を練らなきゃ。君も一緒にどう?ねっ、いいでしょ!ついでに僕の助手を務める動物たちにも餌をやってあげてよ。きっと気が合うはずだからさ。
●こんばんは…:こんばんは。今夜は大魔術師のショーがあるんだ。まさか、忘れてないよね?
●おやすみ…:おやすみ。眠れないなら、催眠用の道具があるけど…あっ、やっぱりやめとこう。ゆっくり休んで。美しい夢が、夜明けまで君に付き添ってくれますように。
●誕生日…:ここに羽根が一枚ある。ごくごく普通の羽根だよ、触って確かめてごらん。確認は終わった?パンッ——実は…お祝いのクラッカーでした。お誕生日おめでとう!ほら、これ見て。クラッカーから飛び出てきた紙切れを捕まえたよ。次はこれを燃やすから、君は願い事をしてね。それと同時に、誕生日プレゼントを想像するんだ。スリー、ツー、ワン——へぇ、なるほどね~君の考えが分かったよ。さあ、僕のハットに手を入れて——どう?君の欲しかったプレゼントで合ってるかい?

自己紹介

●自身について・口上手:そうだ、一つ言っておかなきゃいけないことがあるんだけど…別にみんなに対してこんな風に喋ってるわけじゃないからね。相手が君だからだよ。
●自身について・相棒:あーあ――リネットがいないから、待機モードに入る…身の回りのことは一人でこなせるけど、やっぱり慣れないや。君なら分かってくれるでしょ?だって…君にはいつもパイモンがついてるから。
●隠し事について…:あ~、これはまた切り込んだ話題だね…うーんと、甘い果実って、いつも棘だらけの場所に実るんだ。じゃないと、食いしん坊の狐に食べられちゃうからね…これもすべて、自分を守るためってわけ!まあ、確かに僕はちょっとした嘘をたま~につくことがあるし、それに抵抗もないよ。でも僕たちの間柄なら、そんなの些細な隠し事に過ぎないでしょ?そうだと思わないかい?
●原則について…:マジシャンがマジックのタネを明かすなんて、普通はしないことさ…でも、もし僕のことを「リネ先生」って呼ぶ生徒になってくれるなら、その「原則」も変わらなくはない。君の理解力と忍耐力は、どれくらいかな?本当に楽しみだ。
●「神の目」について…:魔術師が神の目を持って舞台に上がると、疑われちゃうんだ。だから、事前に外すようにしてる。僕の神の目に興味があるのなら、今度のショーでは君が代わりに保管しててくれないかい?ちゃんと見張っててよ、気がついたら僕の手元に戻ってる、なんてことがないようにね。
●シェアしたいこと…:マジックは一種のパフォーマンスであるだけでなく、物の考え方の一つでもある。世の中には一見普通であっても、多くの謎を秘めたものがたくさんあるんだよ。
●興味のあること…:猫の耳は感情を表現できるんだ。後ろに折れてたら恐怖や警戒を表す。ピンと立ってたり、たまに外のほうを向いてたりしたら、おおかた機嫌がいいってことだよ。あと、もし耳を素早くピクピクさせてたら、周囲の状況を警戒して探ってるってこと…よく観察を重ねていけば、君にも分かるようになるよ。
●リネを知る・1:どうやら、僕たちはお互いに興味を持ってるみたいだね、とても光栄だよ!ははっ、安心して。その魅力的な瞳を見ると、君に嘘をつくなんてこと心が傷んでできないから。
●リネを知る・2:マジックが永遠に失敗しないなんて、そんな保証は到底できない。僕にとってパフォーマンスで重要なのは、種を見破られるのを避けることじゃなく、いつ何時も冷静を保ち、臨機応変に対処すること。たとえ小さなミスをしても、それがパフォーマンスの一環だと観客に信じ込ませれば、依然として忘れられないステージにできるんだ。
●リネを知る・3:風や雨から守ってくれる両親を持たず、幼い頃から路頭を彷徨ってきた孤児。それは普通の人より多くの苦しみを経験することを意味する。でも、そういった経験があったからこそ、今の僕とリネットがいるんだ。それに今は、そこそこ悪くない暮らしを送れてるしね…「家族」、観客…僕のハットにはたくさんの人の期待が込められてるんだよ!
●リネを知る・4:ははっ、今になっても僕の言葉を完全には信じ切れないのかい?どうやら君は、警戒心がすごく強いんだね。まあ、人に騙される心配がなくなるからいいことだけど。あっ、それと…ちゃんと僕を見張っててね。瞬きするタイミングも、慎重に選んだほうがいい…じゃないと、君がよそ見してるうちに、とんでもない大嘘をばらまきに行っちゃうから!その時は、君も責任を問われるだろうね。
●リネを知る・5:「本当」の僕は、普段みたいに外向的でも話しやすいわけでもない。大半の場合、みんなと親しくなろうと言葉の「マジック」を使ってるだけなんだ…本来の僕に、君は同情するかい?それともこういうやり方は…バカだって思うかな。
●趣味:ねえねえ、見て——ほら、かわいいウサギさんだよ、君は好きかい?えっ、この子がどうやってハットから出てきたのか気になる?うんうん!観客の驚いた顔は、すべての魔術師が愛してやまないものなんだよ。
●悩み・誤魔化す:どうしよう?僕の最大の悩みは——大魔術師であるこの僕を前にしても、君が悩みについて考えちゃうことさ。
●悩み・ハト:昔はいつもハトを放し飼いにしてたんだ。ハトたちはいつも、自分で僕のところまで戻ってきてくれたよ。でもある時、戻ってきたハトが数羽減ってたことがあってね。痕跡を辿って見つけると、その子たちはもうピジョンパイになってた。今でも、どうやったらハトたちに「自由」と「安全」を同時に与えられるのか、僕には分からないんだ。
●好きな食べ物:この水槽を見て。さっ、手を入れてごらん、水しか入ってないでしょ?確認できた?それじゃ、いくよ!この布で覆ったら…ほら、魚が現れた!どう?このマジックを、君のお手製の魚料理と交換しない?
●嫌いな食べ物:ショーのために、僕とリネットは似たような体型を維持する必要がある。だから、揚げ物はなるべく避けてるんだ。僕は大丈夫だけど、リネットが大変でね——街中にあるフィッシュフライが本当にいい香りなんだ!
●突破した感想・起:あれ、これらの素材で僕にマジックをさせるのかと思ったよ。
●突破した感想・承:何も変化がなかったら、逆に君をもっと驚かせられるかな?
●突破した感想・転:君が僕を信じてくれる。これ以上嬉しいことはないよ。
●突破した感想・結:こんなに尽くしてくれるなんて、僕の心を盗もうとしてるのかい?そうだとしたら…おめでとう!我が親愛なる弟子、もしくは仲間というべきかな――君はもう、見事にそれを成し遂げてるよ!

関連キャラクター

★「お父様」(アルレッキーノ):家…「お父様」は僕たちに家を与えてくれた。僕たちの成長を導き、みんなが努力すべき方向を教えてくれた。僕がすべきことは簡単さ。忠誠心を維持し、そして…僕たちの家を守ることだ。

王…子供だけで作られた王国…僕たちの王は「お父様」。僕は知っている――国王がいつか後継者を選ぶことも、その後継者が僕になることも…でも同時に、僕はそれに対して恐怖を抱くんだ…ふぅ…誰にも言わないでね、特に…妹とフレミネには。

★エミリエ:彼女のデザインした香水を嗅いだことある?僕は結構好きでね、一つ買おうとしたんだけど…リネットのしっぽが違う意見を持ってたもんだから、仕方なくあきらめたんだ。

★綺良々→フォンテーヌで、ある魔術師さんに会ったことがあるよ。色んなものを消したり出したりできるの!彼が使ってるのもきっと妖力だよね?ね、きっとそうだよねっ?それってつまり…彼も妖怪ってこと?

★クロリンデ:決闘代理人として、クロリンデさんはかなり有名なんだ。でも最近新聞で読んだんだけど、何やら面倒事を抱えてるらしいよ…マスコミは彼女の話を掘り下げるのが大好きなんだけど、彼女はきっと…そういった行為が大嫌いだと思う。

★シャルロット:あれ以来、シャルロットさんから何度もインタビューのお誘いが来てね…えーっと、かれこれもう二十回ぐらいかな。彼女はスクープに対して生まれ持った嗅覚を持ってるみたいで、その性格も異様なほど執着するタイプなんだ。正直、彼女の「ビッグニュース」の中心人物にはなりたくないよ。だから、毎回違う理由を見つけては断るようにしてるんだ。

★千織:お世辞は彼女に通用しない。真に見る目のある者だけが、彼女に認められるんだ。彼女が僕のことをどう見てるかって?その質問はちょっと傷つくなぁ。僕は見る目があるうえに、みんなに対して真摯に向き合ってるじゃないか。

★ナヴィア:まさか僕のことを知らないのに、手を差し伸べてくれるなんてね。君たちがいなかったら、僕とリネットはきっと冤罪から逃れることができなかっただろう…とにかく、君たちには感謝してるよ。今度、天気のいい日にみんなを招待して、カフェ・ルツェルンで一番美味しいお菓子をごちそうしよう。

★ヌヴィレット:ヌヴィレットさんは公の場に姿を現すことが滅多にない。それに、わざと人と距離を置いてるみたいなんだ。最初は僕の気のせいかと思ったけど、観察に長けたリネットでさえそう思ってるようだから、きっとそうなんだろう。

★フリーナ:水神フリーナ様は行動が独特な方でね。簡単に言うと、普段の話し方も一種のパフォーマンスなんだ。フォンテーヌ人は卓越した舞台演出を何よりも愛してるからね、フリーナ様を崇敬してる人も少なくないのさ。

★フレミネ:僕のウブな弟は、未だに童話を信じてる。まったく、羨ましい限りさ。あっ、これは彼から聞いたんじゃないよ。ある日、彼がこっそり引き出しにしまってるものをうっかり見ちゃってね…本当にうっかりだから!絶対内緒にしてよ。じゃないと、怒らせちゃうだろうから。

→パフォーマンス…家にいる時、リネはよくぼくにちょっとしたマジックを披露してくれるんだ。ぼくを笑わせられると、リネはすごく喜んで「このマジックなら観客のみんなを満足させられるはずだ」って言う…ぼくって、普段そんなに笑わないのかな?

仮面…リネはぼくたちのチームのリーダーで、いつもみんなのお兄さんとして振る舞ってる…でも、リネは無理してるってぼくは気付いたんだ。だから、たまには仮面を外したほうがいいよって言ったんだけど…それを認めないどころか、ケンカにまでなって…その一件があって以来、ぼくはその話題に触れないようにしてるんだ。

★リネット:モード…リネットの口数が少ないって?それはね、モードが違うからだよ。今度、まず最初に「会話モード、オン」って言ってごらん。運が良ければ、会話が長く続くだろうから。運が悪かったらどうなるかって?安心して、たとえリネットに睨まれても、それはそれで普段とは違うリネットを見られたことになるでしょう?

双子…僕とリネットは小さい頃から一緒にいた。苦しい時も、二人一緒なら耐えられたし、楽しいことは互いに分かち合ってきた。家族、それは僕たちにとって一番大切なものなんだ。だから、家族と別れた君の苦しみを、僕たちは理解できる…もし何か手がかりを見つけたら、絶対に教えるね。

→阿吽の呼吸…私とリネはずっと一緒で、言葉を交わさなくても相手の考えが分かるの。だから二人きりになると、リネはいつもより静かになる。リネの言ってること、何が本当で何が嘘なのかって?実は私、全部知ってるの…けど、それは極秘事項だから。

心配…リネは普段からいつも自信満々で、物事をそつなくこなす。あるいは、すべての人に自分はそうであると思わせてる。だから、いざトラブルが起こると、よく一人で完璧に解決しようと思ってしまうの…そんなところを見かけたら、どうかリネのことをよろしくね。