フィッシュル

CV:内田真礼&増田康紀

自称「断罪の皇女」、オズという漆黒の鴉とともに行動する謎の少女。現在、フィッシュルは調査員として冒険者協会に籍を置いている。特殊能力に加え不思議なキャラ、そして本人は認めていないがその努力によって、フィッシュルは冒険者調査員の新星として皆に認められている。(公式HPより抜粋)

プロフィール

誕生日:5月27日
所属:冒険者協会
神の目:雷
命ノ星座:幻ノ鴉座
名刺:夜鴉(よがらす)…空を覆う翼を持つ漆黒の鴉。「彼の拓画を描くことを許してあげるわ!」
自称「断罪の皇女」、オズという漆黒の鴉とともに行動する謎の少女。

キャラクター詳細

フィッシュルは、異世界「幽夜浄土」からここに流落した「断罪の皇女」である。
彼女は言葉を話す鴉の眷属「オズ」と共に「運命の因果を織り成す糸を観察している」。
理由に関しては、本人もうまく説明できず、オズも話そうとしないため、誰も分からない…フィッシュルは今、冒険者協会で調査員として、日々を送っている。

命ノ星座

★幽邃な鴉の目(ゆうすいなからすのめ)
★聖裁の羽根(せいさいのはね)
★黒き翼(くろきつばさ)
★皇女綺譚集(こうじょきたんしゅう)
★夜の黙示録(よるのもくしろく)
★永夜の禽(えいやのとり)

天賦

★罪滅ぼしの矢(つみほろぼしのや)
★夜巡りの翼(よめぐりのつばさ):「皇女であるわたくしの時間は高いわよ。あなたたちのような者に使うなんて…オズ、わたくしの代わりに永夜を切り裂く断罪の雷を見せてあげなさい。
――『フィッシュル皇女物語・4巻・「さようなら、マダムワールド」』

★夜の幻視(よるのげんし):…呪いがかかった断罪の血を追ってきた獣の中で、千の世界の滅びを目にした鴉の王だけが、彼女の崇高さを理解した。そして彼は夜を織り成す翼を広げ、高貴なる皇女を永遠に守ると誓った。
――『フィッシュル皇女物語・1巻・「末日解体概要」』

★星喰いの鴉(ほしくいのからす)
★断罪の雷影(だんざいのらいえい)
★吾の裏庭(われのうらにわ)

神の目

はたしてオズは、フィッシュルの潜在意識にしか存在しない「妄想の友達」なのか?
この件に関しては、皇族の王器「深い色をした幽邃な秘珠」――つまりフィッシュルの「神の目」から説明しなければならない。
彼女の願いが認められた時、鴉オズと「神の目」が同時に彼女の目の前に現れた。
あの日の晩餐の時、オズとフィッシュルの親が意気投合した。
「幽夜の帝皇と皇后様、この夜の王の僭越な行動をお許しください。だが、お宅の豆は実に美味しいです。」
「好きならもっと食べて。■■ちゃんが十四才になって、初めて家に連れてきた友達だから。本当に貴重よ」
「な、なにを!わたくし…この皇女に一般人の友達はいらないから!」
――物事の事情は以上だった。
結果から見れば、断罪の皇女の父と母にもオズが見える。オズを皇女の最初の友達だと思っている。
そして、「呪いに見舞われた冒険者」、「異世界の来訪者」や「変わってる精霊風の非常食」……
彼らが皇女の新しい友達になるのがその後の出来事だ。

ストーリー

キャラクターストーリー1

冒険者協会の調査員として、フィッシュルの最大の武器はオズである。
「お嬢様、もう私に風魔龍の動向を探らせるのはやめていただけませんか。私では、あやつの前菜にもなれませんよ」
「フン、この断罪の皇女の眷属になったんだから、わたくしのために視力や命を捧げるくらい、当然のことでしょう」
フィッシュルはオズの目に映るものを見ることができ、さらに本気を出せば鴉となり、翼を広げ、大地を見下ろすことだってできる。
暴風山地の生態も、奔狼領の騒動の全容も、オズの目を借りれば全て一目瞭然である。
このような特殊能力に加え、少しの努力と不思議なキャラで、フィッシュルは冒険者協会の新星として、みんなに認められている。
なお、14歳で調査員として冒険者協会に入ったのは、フィッシュルの両親の紹介があったからである。
それにしても、フィッシュルが断罪の皇女なら、彼女の両親は断罪の皇帝と断罪の皇后陛下なのだろうか…

キャラクターストーリー2

冒険者たちの間に『フィッシュル辞書』という本が流通している。
それは、フィッシュルの言葉を誰でも理解可能な文章に変換できるすごい本である。
例えば、「時間の狭間に響く過去の風が、因果の河の中で忘れ去られた尖塔を吹く」は「風龍遺跡」
「断罪の名を背負いし従者よ、その望みのままに、皇女の偉大なる知恵を受け入れる準備をしなさい」は「調査するから、すぐに結果を出そう」
「歌え!皇女の祝福を貪る従者どもよ、猛虎のような心で戦場へ行きなさい!」は彼女はすでに調査作業を完了したことを意味する。
そして「全ては、この漆黒の預言書に記された」は冒険者たちの報告を元に、冒険者日誌を書いたという意味だ。
――実は、『フィッシュル辞書』は決められた事を書かれた本ではない。
フィッシュルのことをよく知っている者は彼女の言葉に耳を傾け、その意味を理解しようと努力する。それは彼女を尊重し、認めているからである。
「フン、やはりあなたは分かってくれるのね。さすがわたくしと運命で繋がっている人ね。」
そのまま彼女の機嫌を取る言葉を口にすると、
「皇女は誉め言葉を惜しまないからね…もう少し話して…コホン、誤解しないで、これは新世界の礎と薪柴になるものだから…」そう照れながら褒めてくれる彼女が見られるかもしれない。

キャラクターストーリー3

オズと皇女フィッシュルの関係はただの友人でも主従でもなく、魂と運命を共にする関係である。
彼女らの出会いは「フィッシュル皇女物語・1巻『末日解体概要』」に記されてある。
孤独な皇女が永久黄昏の国に着いた時、運命を拒む黄昏の王族は抗えない絶望の中で「否定」を選択した。
彼らの「否定」は徹底的なものだった。
彼らは、フィッシュルの幽夜浄土の主である皇女としての高貴なる身分と使命だけでなく、その幽夜浄土を守る責務や皇族の傍系血族として13000年間続いた血統を否定した。そして、人間としての矜持をも否定した彼らは、愚鈍で凶暴な獣に成り下がった。
黄昏の宮殿の中で、獣たちに引き裂かれ、皇女の高潔な血がパールのように古き紋章の上に滴る。
その瞬間、夜が訪れるように黒い翼が彼女を囚えていた絶望を引き裂き、負傷した皇女を守った。
高潔なる血の掟に従い、鴉の王オズヴァルド・ラフナヴィネスは孤独な皇女の傍らで、彼女に永遠の忠誠を誓った…

キャラクターストーリー4

このような物語がある。昔々、遠いところに幼い女の子がいた。
女の子の父と母は忙しい冒険者である。彼女は幼い頃から図書館で本を読んでは、本の中で千の宇宙を跨ってきた。
幽夜浄土の主となって、聖裁の雷を下す皇族の娘となって、漆黒の鴉と運命を共にする親友となって…
……
「■■、今日は何の本を読んだのかい?」珍しく、冒険の途中に帰ってきた父と母は女の子にそう聞いた。
そして、女の子は好きな小説の話を両親に教える。
「…それで彼はそう言った。フィッシュル・ヴォン・ルフシュロス・ナフィードット、お前は断罪の皇女、私の自慢の娘だ。何があっても崇高な夢を諦めてはならない。」
「ああ、いい話だ。■■が気に入ったなら、これからは君を『フィッシュル』と呼ぼう。」父は笑いながら彼女の頭を撫でた。
「フィッシュルは皇女で、俺の自慢の娘だからな、何があっても崇高な夢を諦めてはならないぞ」
優しくて暖かい言葉は、彼女の心を灯した。
しかし。忙しい両親との暖かい時間はいつも長くない。
小説と妄想に夢中になりすぎたせいで、周りに馴染むことができなくなった彼女は、寂しくて辛いときにいつも自分にこう聞かせる。
「わたくしはフィッシュル、すごい皇女なのよ。パパもママもそう認めたわ…」
「何があっても崇高な夢を諦めてはならない…だってこれは全て皇女に対する試練なんだから。」

キャラクターストーリー5

『フィッシュル皇女物語』の宇宙が、最後エントロピーの影響で滅びたように、あの妄想に浸っていた女の子も成長した。
14歳の誕生日の日、彼女を理解しようとしない子供たちは、いつものように彼女をからかった。
これは高貴なる皇女に対する小さな試練に過ぎない。きっと両親は分かってくれると彼女は思った。
皇女は何があっても、崇高な夢を諦めてはならない。
そして両親の元に戻り、労いの言葉を期待した彼女が聞いたのは暖かくて悲しい言葉であった。
「ああ、■■、あなたはもう14歳よ。いい加減子供の妄想は卒業して…」
よく知っている声は、まるで細い剣のように少女の胸を突き刺した。
その日の夜、いつもの図書館に隠れた彼女は異様な視線を感じ、この世にいないはずの翼の音を聞いた。
泣き腫らした目は、この世のものでない鴉の目と合った。
その後の話はまた別の物語である…
フィッシュルはこの話があまり好きではない。この話を思い出す度に、窒息するような痛み、噛みつくような孤独を感じる。
いつかこの話は誰かの手によって書かれるかもしれない。しかし、それはあくまで■■の話で、フィッシュルとは何の関係もない。
皇女の名はたった一つ、それはフィッシュル。
フィッシュルの肩書もたった一つ、それは皇女。
簡単で完璧な理論を心に刻む。皇女の崇高さに、ほんの少し他人からの優しさが加われば、彼女は無敵だ。
それに、今の皇女フィッシュルはオズだけでなく、同じく別世界から来た旅人とも巡り合ったのだから…

『フィッシュル皇女物語・「極夜幻想メドレー」』(『ふぃっしゅるこうじょものがたり・「きょくやげんそうめどれー」』

『フィッシュル皇女物語』小説シリーズのおまけとして発行された設定集。
発行数が極少のため、原作ファンの間ではいくら出しても買えない珍品とされている。
この作品は美術設定が華麗ではあるが、世界観の設定は非常に暗い。
すべての光明と美しいものは、不可逆なエントロピーの増大により破損と毀滅へと変わっていく。そして、宇宙の終点は皇女の未来の国土――すべての幻想に終焉をもたらす「幽夜浄土」だ。
これが宇宙の運命、あらゆる世界の運命、あらゆる者の運命。
皇女と彼女の忠実な友「昼夜を断ち切る黒鴉オズ」――オズヴァルド・ラフナヴィネスの運命は、夢を糧とする「世界の獣」を射落とすことだ。
最後の最後に、因果の終結の地に集まってきた魂に祈りを捧げ、あらゆる美しい思い出と道徳を心臓に残し、聖裁の雷ですべての醜悪なものを焼き払う。
皇女は自分の心を焼き壊した。不朽なる輝きと共に新たな宇宙が誕生する。
終焉を迎える前に、皇女は数々の宇宙を行き渡り、一千万以上の異なる景色を見ることになる。
そのため、発展が少し遅い世界で、冒険者協会の調査員を務めるのも…原作に忠実であるし、皇女の巡礼の一エピソードである。
いずれ皇女は分かってくる。命の一分一秒を、そしてささやかなことでも大切にしなければならないことを。
それは、皇女の極夜幻想メドレーが無数のエピソードによって、できているためである。

キャラクター関連

挨拶

●初めまして…:フィッシュル:わたくしは断罪の皇女、名はフィッシュル。運命の召喚に応じここに降臨する――えっ?あなたも、異世界の旅人なの…?よろしい、この皇女と同行することを許してあげるわ。
オズ:「こんにちは、出会えてよかった」という意味です。
●世間話・運命の囁き:運命の囁きが聞こえる、わたくしの名を呼んでいるわ…
●世間話・天地創造:天地創造、分け与えられたエデン――わたくしこそが断罪の皇女!コホン。
●世間話・彼方にいる従者:フィッシュル:遥か彼方にいる従者たちは…
オズ:冒険者協会の皆様のことなら心配ご無用です。
●雨上がり…:晴れたの?気持ちい…コホン、この瞬間、晴れ渡った月や風、まるで運命の変わり目のようね!愉快よ!
●雷の日…:フィッシュル:ああ、あの運命を告げる聖裁の雷…
オズ:そういえば、洗濯物はまだ干したままでしたね?
フィッシュル:えっ?!
●雪の日…:フィッシュル:ふむ、いい景色ね。まるで「あの世界」で、罪人の血と涙が断罪の皇女の前で固まって氷になった時のようね――ハッ――ハクシュン!ハクシュン!
オズ:お嬢様を前にした罪人たちの鼻水も氷になりそうですね。
フィッシュル:オズ――ハッ、ハクシュン!
●晴れの日…:フィッシュル:オズ、我が眷属よ…
オズ:おや?どうなさいました――
フィッシュル:皇女の名で命ずる。その聖別の翼で空を覆い隠し、永遠の夜をもたらしなさい。
オズ:無理難題を押し付けないでください!
●おはよう・フィッシュルの挨拶:昼夜なんてみんな虚像なのに、運命の絆はあなたを再びわたくしの永夜に連れてきてくれた。
●おはよう・オズの挨拶:オズ:おはようございます!いらっしゃると聞いて、今お嬢様が朝食を…
フィッシュル:オズ!…コホン、どうしたのかしら?
●こんにちは…:皇女の身でも、この時間になると少し疲れるわね…
●こんばんは…:フィッシュル:天穹にある星々は全てオズが果てしない夜のとばりに開けた穴よ。
オズ:そんなわけありませんよ!
●おやすみ…:フィッシュル:あなたは安らかに眠るわ。なぜなら幽夜浄土の祝福を受けた人に手を出すような夢魔など存在しないもの…
オズ:「おやすみなさい」と言っています。
●誕生日…:フィッシュル:ふむ、今日があなたの運命の日なら、このわたくしも見て見ぬふりはできないわね。さあ、言いなさい!この腐った世界で、あなたの短い人生の中で、何か叶えたい願いがあるなら、このわたくしに言いなさい!ええ…たとえそれが…
オズ:お嬢様は「誕生日おめでとうございます。あなたがどうしてもというのなら、」…
フィッシュル:オズ!お黙り!

自己紹介

●フィッシュル自身について・断罪の皇女:フィッシュル:わたくし?フン、よく覚えておきなさい。わたくしは幽夜浄土の主、断罪の皇女フィッシュル。この世の罪を断ち切り、真実を全て明らかにする者よ。
オズ:冒険者協会の調査員でございます。
フィッシュル:…それは表向きよ!
●ここに降臨する人について…:わたくしとあなたは異世界の旅人同士としてここで出会った。間違いない、きっとこれは運命の意志よ。
●世界を射止めることについて…:何か悩んでいるようね…?旅人よ、迷う必要はない。わたくしはこの左目、因果の糸を見極める「断罪の目」であなたの運命を守り、オズの千の世界の破滅を見届けた鴉の目であなたの進む道を観察する。もし「世界」という獣があなたの夢の邪魔をしたら、わたくしは断罪の聖裁魔矢でそれを射止めるわ!
●大事な人について…:フィッシュル:オズ、我が友よ…「あの人」に、わくくしと同じこの世界に属さない旅人に出会えて…残酷な運命でさえも、わたくしの罪深き血に微笑んでいるようにみえるわ。たとえわたくしの運命、逃げられない「現実」でも…
オズ:ああ、わかりますぞ。あの旅人なら、何があってもきっとお嬢様の味方でいるはずですぞ。
●守ることについて…:フィッシュル:オズヴァルド・ラフナヴィネス。わたくし、この幽夜浄土の主宰、断罪の皇女のために命を捧げる覚悟をし、かの者の運命を守りなさい。
オズ:私の命を大事にしてください!
●「神の目」について…:ん?この「深い色をした幽䆳な秘珠」のこと?それは我が一族の宝器、無礼者たちに断罪の皇女の身分を示すものよ。たとえこの荒れ果てた世界に落ちぶれた今でも、宝器は皇族の血と崇高なる魂を辿って、わたくしの元に戻った。それが切っても切れない因果というものでしょうね…
●シェアしたいこと…:フィッシュル:そういえば、この世界の暦で数えると、わたくしはもう3000歳以上なのよね。もちろん、月日の流れなどの虚像は、この三千宇宙の因果を悟ったわたくしにとって何の意味もないけれど。
オズ:お嬢様、それは通用しませんよ。お嬢様はまだお酒を飲めない歳なんですから。
●興味のあること…:オズのフルネームはオズヴァルド・ラフナヴィネス、「あの世界」では三つの宇宙の星海と夜空の主にして、影の翼で戦死した勇者の魂を覆い隠した者よ。ちなみに、彼の名前を間違えると舌切りの刑を課されるわ。しかしわたくしは皇女、あなたはわたくしが認めた者だから、わたくしたちは彼のことをオズと呼んでいいのよ。
●フィッシュルを知る・1:フン、罪深き者に断罪を下し、運命に認められた人に祝福を送り、果てしない幽夜浄土でこの世で許されない夢を受け入れることが、断罪の皇女が背負う重い使命、疑うことを許さないわ。
●フィッシュルを知る・2:わたくしの左目?わたくしの左目は世間の真実を見極める「断罪の目」よ。どうして隠すかって…では、真実を見た負担と痛みを、あなたが代わりに引き受けてくれる?それに、現と常世の妄念と偽りを全て知ることはつまらないでしょ、ふふっ。
●フィッシュルを知る・3:フィッシュル:風魔龍?わたくしの庭で飼われるペットのようなものが、この世では災いになるのね。フン、みんな役立たずね…
オズ:そうおっしゃっていますが、あの時はかなり心配していたではありませんか。
フィッシュル:そ、それはこのわたくしには全ての魂を守る崇高なる責任があるからでしょ…
●フィッシュルを知る・4:オズ:他の名でお嬢様を呼ぶ人はいますが、私にとって、命と力をくれた方は「フィッシュル」様のみです。それこそが彼女の運命に相応しい名前ですので何卒お間違いのないように…
フィッシュル:あなたたち、何の話をしてるのかしら?
オズ:よ、夜の幻現、それと断罪の名に関してですよ!
●フィッシュルを知る・5:皇女が断つべき罪は何かって、それはもちろん「運命」よ。…なにせ、運命があなたを…運命が、わたくしたちをこの世に降臨させ、因果をつなげた。わ、わたくしがあなたを守るのは、こ、これが運命の黙示録に告げられたことだから!
●趣味・フィッシュルに聞く:わたくしは星間を駆け、多数の世界を渡り、万以上の宇宙の運命を見届け、あらゆる魂の黙示録を読んできたわ。
●趣味・オズに聞く:オズ:お嬢様は小説を読むのが好きでございます。「オズ」という名前も、お嬢様がお気に入りの小説から取りました。
●悩み:ん?この世で皇女のわたくしを悩ませること…強いて言えば、わたくしの本当の身分を受け入れてくれない人がいるってことかしら。構わないわ、高貴なる者は孤独になる運命よ。わたくしがこの崇高なる心を失わない限り…
●好きな食べ物:フィッシュル:フン、食べ物なんて肉体を持つ者を束縛するものよ。強いて言えば、断罪の皇女に相応しいのは罪人と涙と虚言を吐く舌かしら…
オズ:お嬢様がよく作る「常夜の夏のハニートースト」ではないのですか?
フィッシュル:――それはこの体に必要なエネルギーを満たすためのものよ!
●嫌いな食べ物:オズ:お嬢様が苦手なのは、おそらくあれでしょう…
フィッシュル:あれね。自然に逆らった鎖に束縛された肢体…
オズ:私のように飛ぶことは二度とできませんね…
フィッシュル:生まれて皇族の眷属となるはずの頭、まるで「あの世界」の地獄よ。その名は…
オズ:なんとか鳥肉のスイートなんちやらでしたっけ?
●突破した感想・起:フィッシュル:夜の魔矢よ…我が祝福の名を呼びかけ、罰となる蒼紫の雷光を求め、運命の敵を射落とせ!
オズ:偉いですぞ!夕食のこともございますし、鳩でも射止めてくれると最高ですな。
●突破した感想・承:フィッシュル:これさえあれば、よりスムーズに断罪の皇女の力をつかいこなせ、「現実」という運命の敵を倒せるわ。
オズ:よりスムーズに協会の仕事をこなせられますな。
●突破した感想・転:喜びなさい!震えあがりなさい!なぜなら、この幽夜浄土の断罪の皇女はもう、この左目で宇宙を織りなす運命の敵を見極めたから!
●突破した感想・結:この世界に来て失った力の大半は戻ってきたようね。ハハハッ、判決の時はじきに…ええ、心配いらないわ。終末の時になったとしても、この世界に罰の雷を下しても、あなたを傷つけることなどないわ。あなたはわたくしの祝福を受けた人だもの。

関連キャラクター

ガイア:フィッシュル:見抜けない真実、明らかにされない因果、虚実の混ざった狂言…あの人も、わたくしと同じ「魔眼」の運命を背負っているかもしれないわね…
オズ:ただの海賊という可能性もありますぞ…?

→なに?フィッシュルが片目を隠す姿は「断罪の皇女」のイメージにそっくりだと?はははっ、それなら俺も王族の末裔だな、そうだろ?

コレイ→…「断罪の皇女」?ごめん、あたしはモンドにいた時間が長くなくて。その人については聞いた覚えがないな。でもその名前…うぅ…コホン、なんでもない。

スクロース→『フィッシュル皇女物語』のこと?うん、知ってる。あの作者が書く世界観は面白い、実際にあったらいいなと…えっ?あっちの「フィッシュル」のこと?彼女は…うん、彼女が…私をあの世界に連れていってくれることはないと思う。

ノエル→別の世界から来たようですが、それ以外はよくわかりません…でも騎士団の図書館がお気に入りのようで、よくそこで読書をしています。私が掃除を担当する時はできたてのお菓子を差し上げますが、彼女はいつもよく分からない、誇張した感謝の言葉をくれますね…

以前、図書館を掃除した時、『フィッシュル皇女物語』という本を見かけました。ただのファンタジー小説かと思いましたが…その主人公が実在していたとは!本になるくらいですから、きっとすごい人なのでしょう。

ベネット:フィッシュル:あの不運な少年ね…間違いない、この「断罪の目」は彼が世界に捨てられた悲しみを見たわ──
オズ:あの運に恵まれない少年のことを見て見ぬふりするのは出来ませんな。

→彼女は異世界から来た「断罪の皇女」で、すごいんだぞ!何回も彼女の故郷に行って冒険したいと言ったが、その話になるといつも話題をそらすんだ…きっとすごく危険な場所だから、オレを心配してるんだと思う。

モナ:ああ、あの「偉大な星占い師モナ」ね…フン、かの者はわたくしの運命をこっそり見ようとしたけど、結局震えていただけね。
オズ:あの時、星占い師は笑いを我慢していたようです。大変でしたな。

リサ:フィッシュル:司書の魔女は宇宙の知識の宝庫を持っている…彼女の信頼を得られるなら、膨大な知恵が手に入るかもしれないわ…
オズ「図書館のルールを守って、本をきちんと返すように」と言っています。

→フィッシュル、あの図書館に来てはファンタジー小説ばかり借りていく女の子よね。いつも返却期限の3日前に本を返すし、本も大事にしてくれるから、いい子だと思うわ。

ロサリア:フィッシュル:彼女?風神に信仰を捧げる忠実なシスターのようね。
オズ:「信仰」?「忠実」?
フィッシュル:そうよ。ある日の夜、彼女が誰かに「風神バルバトスの名において、死ね」と言ったわ。お祈りでもしてるんじゃないかしら。

その他エピソード
幽夜のワルツ(ゆうやのわるつ)

★罪と幻想の夜を想起させる色をした弓。

★……
「お嬢様、巡礼の中で流した涙は決して無駄にはなりません。」
静寂の国の巡礼が終わった時、オズヴァルド・ラフナヴィネスは皇女にそう言った。

長い時空を超えた旅の中で、「断罪の皇女」と「昼夜を断ち切る黒鴉オズ」は無数の物語の終わりを見届けてきた。雨の一滴一滴が、旅の終わりに海へと流れ込み、少年たちの怒りは鎮まる。情熱が時間に摩耗されなければ、逆巻く古樹のパラノイアとなる。時の木に立つ壮大で偉大なレマ共和国の枝は、やがて切り落とされ、狼の双子のもう一人に国を明け渡すだろう。
世のすべては破滅とともに、皇女の未来の国へと来たる。静寂と暗闇に包まれているガーデンの中で、眠りにつける片隅を探す。
それでも、ドゥロクトゥルフトが少年の夢と未だ落ちぬ雨雫のために「世界の獣」に寝返り、その爪で切り裂かれた時、皇女は涙を流した。

「覚えておきなさい。オズヴァルド・ラフナヴィネス、幽夜浄土の皇女は涙なんて流さないわ。」
彼女はそう答えた。「この世は、誰もが罪を背負っているの。判決の鐘が鳴り響く時、闇夜が再び世界を覆う。人も獣もその中でもがく姿は、ただの幽夜のワルツに過ぎないわ。」

「お嬢様のおっしゃる通りでございます。」
「ふん、分かればいいわ。」
「ではお嬢様、この物語は、まだ覚えていらっしゃるでしょうか――」

原初の宇宙に香り漂う海を輝かせ、アランニャの獣をかき鳴らしていた三つの月のうち二つは、世界の果てを引き裂く剣によって砕かれ、皇女の魔眼にすら映らないほど細かい砂となった。
あるいはこうだ――かつて宇宙を照らし、安らかに眠る三つの世界の人々に夢と歌をもたらし、夜明けと夕暮れの間を彷徨う獣に欲望を生み出させた月は、ついに砂となった――それでも、皇女のそのすべてを凝視する瞳に宿り、より多くの儚い光をもたらすことを願う。

そう、皇女は涙を流さない。
あれは、無礼な砂が彼女の目に入り、体が起こした拒絶反応に過ぎないのだ。

~完~