マディーハ

場所:ヴェルーリヤ・ミラージュ・銀瓶の庭
登場任務:「幻のおもちゃ王」と「ヒャッホーギツネ」(世界)

私の大切な協力者のお二方、お帰りなさいませ!聞きたいことがたくさんあります――「ヒャッホーギツネ」の操作性はどうでした?飛行エンベロープは十分でしたか?

①ははは!最高だった!
パイモン:「ヒャッホーギツネ」の操作性は難しくなかったし、楽しく遊べたけど、おまえが言うその…専門用語のことは、どう答えたらいいのか分からないぞ!
→ええ、お二人の回答はいわゆる「ユーザーは正確にフィードバックできない」の範疇ですし、よくあることですよ!問題ありません!
何度お試しいただいても「ヒャッホーギツネ」をパーソナルカスタムしない状態でテスト挑戦をクリアできるならば、この子の飛行性能は予測通りということになりますから!
パイモン:パーソナルカスタム?
なんだか複雑そうな言葉だな!(旅人)もきっとよく分かってないだろ!
ー①パイモンのために技術を学ぼうか…
ー②パイモンに空気噴射パックを付ける!
パイモン:や、やだぞ!オイラは魔物と空で戦う必要なんてないし、スピードなんて全然いらないんだからな!
それに、オイラが早く飛び過ぎちゃったら、おまえが追い付けなくなるだろ!
先に行って待っててあげたとしても、追いかける間はずっと独りぼっちで、喋る相手もいないし、一緒にごはんを食べる人もいないし、景色も一人で見ることになるから、きっとすっごく寂しいぞ!
二人で旅できないなんて、ちっとも面白くないぞ!
ーー①わあ!確かに!
ーー②わーん!パイモンは私を見捨てないもん!

→素早く飛べるチャンスがあるにも関わらず、仲間を捨ててまで進みたくないと…あなたたちの会話に…私、ちょっぴり感動しました!
私にちょっと投資してみませんか?そうですね…6千万モラあれば大体足ります!
そうすれば、こちらのお姉さんのために、風の翼の全身を補助する空気噴射バッグを開発して、あなたにはそれのミニバージョンを作って差し上げますよ!
十数年いただければ、開発できると思います!その暁には、二人とも素早く空をかけることができますよ!
パイモン:おい!なんて急にモラの話になるんだよ?かなりの大金だし、その上オイラたちを十数年も待たせるなんて…
大体、まだ小さな飛ぶおもちゃを完成させたばかりなのに、もう人間用の大きな装置を作ろうとしてるなんて、本当に大丈夫なのかよ?

→もちろんです!どうかこの「幻のおもちゃ王」の実力を信じてください!
ーーー①なら分け前で支払う!
ーーー②投資の話はサンプルを作ってからにして!
パイモン:それはいい考えだな!「ヒャッホーギツネ」はよく売れるってマディーハが言ってたし、いっぱいモラを稼げそうだよな。
コホン、「幻のおもちゃ王」、オイラたちはおまえの一番大事なビジネスパートナーだよな。「ヒャッホーギツネ」はよく売れるって言ってたし、オイラたちにも大量の分け前がある…
つまりもしかしたら、来年には、逆におまえがオイラたちに6千万…いや、もっと多くのモラを支払わないといけなくなってるかもってことだ!
オイラたちへの誠意の証に、まずはプロトタイプを作ってくれ!オイラと(旅人)が満足したら、状況によっては、オイラたちへの借金を減らしてやらんこともないぞ!

→まさか、まさかビジネスの話でビジネスの話に対抗してくるなんて…!くっ…
ででで、ではまずは「ヒャッホーギツネ」の発売を待って、様子を見ましょう!あなたたちもそう焦らないでくださいね!
さっきの話は…お気になさらず!忘れていただいても結構です!

②はー!ダメダメ!
パイモン:え?そうか?オイラは別になにも…
(旅人)のやつ、色んな人の発明をテストしすぎたせいで、評価の基準が厳しくなってきてるみたいだな!

→まさかのマイナス評価ですか!具体的にどこが良くなかったか教えていただけますか?
ー①飛行速度が遅い…
ー②機動性が低い…
ー③上手く言えないけど、とにかくダメ…

→うーん…確かにそっちの方面の準備しないとですね。要求が厳しいユーザー相手だと、回答が独特すぎて、どう手を付ければ良いのかまったく見当がつかないものですし…
発売時の宣伝広告では、まずそういうタイプのユーザーを対象から外さないと――
ゲホゲホ、何でもありません!とにかく、まずは私の方でチェックしてみます!フィードバックありがとうございました!

③それよりも、まずはマディーハのことを教えて…
パイモン:そうだぞ!おまえ、「幻のおもちゃ王」を自称するからには、きっとなんかすごい…ええと…デザイン経験とかがあるんじゃないのか?…ってことだよな?
しかもおまえは投資…ええと、とにかくすっごくすっごく大量のモラにも詳しいわけだろ?昔、きっと大金を稼いだことがあったんじゃないか!

→うっ!えっ!あっ!
せ…精神攻撃!
パイモン:どうしたんだよ!急に苦しそうな声だして…今にも死にそうじゃないか!
→いいえ、心の痛みでは死にはしません!死ぬならせめて…大金持ちになって、欲に塗れた生活の中で遊びすぎて死にたいです!
商機を逃したという後悔以外に、もう怖いものはありません!だって私は…三ヶ月間も砂漠の中を徒歩で旅して、無事でいられた人間ですから!
私がお約束した報酬を一時的に支払えないからといって、私につきまとって、砂漠に追い込んだやつらには到底分かりっこありません!私の超絶アイデアはいつか、モラに変わるってことを…!
ー①つまりいっぱい借金がある。
ー②実はただ借金を抱えてるだけなんじゃ。

→やめてください!そんな風に、俗っぽく言わないでください!私はただ!果てしない幻のようなおもちゃの神髄を探し求める道中で、たくさんの…サンクコストを払っただけですので!
パイモン:なんか、マディーハの状況が分かった気がするぞ…それと「幻のおもちゃ王」って称号がどういう意味なのかも…
→お二人が人を見る目をお持ちで、私と長期的なお付き合いを続けて下さり、長期的に資金を提供していただけるなら…私が成功した暁には、千パーセントの報酬をお支払いしましょう!
どうです?これを機に私たちの今後のおもちゃ帝国のために、少しだけ救いの手を差し伸べてみませんか…?
パイモン:色々言ってるけど、オイラと(旅人)にモラをせがんでも、軽々しくあげたりしないぞ!
ーー①あげたりしないぞ!
ーー②こっちは貧乏なんだから!
パイモン:そうだそうだ、オイラたちは貧乏なんだ!
って、そこまでじゃないだろ!まあでも、オイラたちの旅はまだまだ長いし、いっぱいモラが必要なんだ!
それに、オイラたちのモラだってちょっとずる稼いだものなんだぜ。気軽に人にあげてたら、オイラと(旅人)はとっくに腹ペコで行き倒れてたぞ…

→うっ、警戒心がお強いですね。投資は引き出せそうにありません…まあ、いいでしょう!
あとになって後悔しないでくださいね!早めに投資してくださったほうが、分け前も多いんです!後になって便乗したくなっても、そう簡単にはいきませんから!

④それではお先に!
→あれ!まだ遊び足りないんですか?ってことは、「ヒャッホーギツネ」を操作して遊ぶこと自体が面白いということですね…良かったです。これで私の設計目標も達成ですね!

●「ヴァレーリア・ミラージュ」の住人。気力なく倒れているのを発見。料理を作ってあげると復活。「幻のおもちゃ王」と自称しており、貧しい時こそ、贅沢な生活を想像し、資金が回らなくなったときこそ、多額の借金を作るという逆転法が局面を打破するビジネスと秘訣と熱弁していた。すでに借金で破産しており、実際は看板おもちゃを作れていなかった。「ヒャッホーギツネ」というおもちゃを開発しており、すでに生産前の最終段階に来ているという。最終段階のテストを旅人に依頼、報酬は「ヒャッホーギツネ」の一年間の売上の七割だという。