「エンジニア」

修理以外やることがない
場所:ヴェルーリヤ・ミラージュ・祈者の劇場
関連NPC:イディア、ゾシモス、ダイア、「偽脚本家」

ふぅ…ふぅ…はぁ…お二人は元気ですね。残念ながら、この「エンジニア」にはもうもてなす余力が残っておりません…

①どうして、そんなに疲れてるの?
パイモン:おお…リアルな息遣いだな!初めてシズクちゃんの疲れを声から感じたぞ。疲れ果てたシズクちゃんって、こんな風に表現されるんだな…
→これも仕方のないことです。技術メンテナンスの仕事疲れで、心が崩壊しない人なんていないでしょう?
パイモン:技術的なメンテナンス?急に難しい言葉が出てきたな…
ー①具体的には?
ー②詳しく説明してくれる?

→ハハッ!細かい点が多すぎるので、すべて説明するのはおそらく難しいことでしょう。ここはざっくりとした説明にさせていただきます。
目の前にあるこの放送装置は、ゾシモスがイディア様の力を借りて作ったものです。モデルとして、スメール教令院の研究成果を一部参考にしたと聞きます…
ですが設計上の欠陥により、このマシンはとても有用である反面、時々すごく面倒臭い代物になってしまっているのです。
私たち水形幻霊は喋ることができません。事前に録音した音声を使うことで、初めてのコミュニケーションができるようになります。
演劇をやる際、傍白がすべて録音された音声だったので、これについては理解しやすいことでしょう。
パイモン:そうだな、その辺に原理はオイラたちもわかってるぜ。それにしても、おまえたちのリアクションってすごく自然だよな。あと話してるとたまに思うんだけど、普通の人と喋ってるのと変わらないぐらいスムーズだし!
→それはイディア様がどうにかして、たくさんの音声素材を探してくれたおかげです。しかも単語だけでなく、発音を一つずつバラして単独で使えるようにしてくれました。
それで、私たちはこのマシンで使いたい言葉を組み合わせて、あなたたちに返答しているというわけです。
もちろん、聞かれた質問の一部に対しては、事前に録音した回答も用意してあります。
「スムーズに会話するため、ゲストの質問を推測して、事前に答えを用意する」…これは「偽脚本家」が暇な時にしてた練習…娯楽とも言えるでしょう。
「偽脚本家」はそれで自分の書き手としてのスキルを磨けると思っていたみたいですが、少し経ってから創作の難しさはそこではないと気づきました。ですが、それはまた別の話になります。
パイモン:へぇ!…ってことは、おまえたちが喋ってる言葉って、その場で組み立てなきゃいけないものもあるのか?それだど、いっぱいいっぱい音声を用意しないといけないよな…
それに足りない文字や単語の音声があったら、それぞれ追加しないといけないし。

→その通りです。重要なところに気が付きましたね!この放送装置が必要とする音声サンプルの数は膨大です。しかもそれらすべて、私がメンテナンスを担当しています。
加えて最近、チームメンバーたちはみんなすごく個性的になってきており、それに伴い音声も増えていってます。作業が全然追いかないのです…
パイモン:そ、そうだったのか…おまえ、すっごく大変なんだな。
ーー①恐ろしい作業量!
ーー②あなたに報酬をたくさんあげるべき!

→この部分の仕事だけでしたら、そこまで大変なものではありません。ただ、私は他の設備のメンテナンスも担当しています。例えば、あなたたちが見たあの海獣の手下の仕掛けとかもそうです…
演劇の現場に行くだけでも、かなり時間がかかるのに、そのうえ壊れたものまで修理するとなると…
どれもこれもゾシモスのやつのせいです!まったく頼りになりません!当時、私が設備に興味を持っているのを見て、メンテナンス担当として育てたのです…私だけを!
もう少し水形幻霊を増やせなかったんですかね!どんなに好きなことでも、朝から晩まで休まず働いていたら、さすがに参ってしまいますよ…
パイモン:お…落ち着けって、そう落ち込むなよ!元気出してくれ!
もしかしたら、今後おまえたちのチームに他のシズクちゃんを雇えるかもしれないだろ。メンバーの総数が増えれば、おまえの負担も減ると思うぜ!

→そうあってほしいものです…いつになったら役に立つ仲間が見つかるんでしょうか。
機会があれば、もう一度イディア様に聞いてみます…

②しっかり休んで!
→心配してくれてありがとうございます。この仕事を終わらせたらしばらく休みます…ですが、本当に仕事が全部終わる日なんて来るんでしょうか…