場所：ヴェルーリヤ・ミラージュ・銀瓶の庭
あら、こちらで休憩していきませんか…ここはヴェルーリヤ・ミラージュの中のレストラン。私はグレッチェン、ここの責任者みたいな者です。
①こんにちは。レストランだったんだ…
→はい。よかったら、ここでゆっくり休んでいってください。
湖のそばにあるレストランですから、座りながらその景色を堪能することもできます。ここをオープンしようとした当初、場所を選ぶのにすごく頭を悩ませましたからね。
テーブルを配置する角度と椅子の質感や高さ…それらすべてに緻密な調整をしています。
そうすることで、より気分よくお食事していただけますから。
ー①えっと、ここにはどんなメニューが…
ー②食事といえば…
→では、当店で一番のオススメ料理を紹介させていただきますね。ただその前に…当店はお食事の流れが少々煩雑でして、ここでのみ使われる特殊なテーブルマナーがあります。
まず、お客様ご自身でお水を取っていただきます…
ーー①手を洗うためのもの？
ーー②綺麗にするのは確かに大事。
→いいえ、それは鍋の中に入れるものです。その後は鍋にお客様のお好きな具材を入れていただきます…
そして、もっとも重要なのが待つこと。目を閉じ、良い香りが鍋から漂い始めるまで待てば、当店のオススメ料理の完成です。
ーーーそれって自炊じゃ…
→あら…やっぱり誤魔化せなかったみたいですね？
ふふっ、元々はシェフになりたかったのですが、どうも才能がなくて…レストランの内装にこだわりはしましたが、やっぱり料理がないとダメですよね。
②分かった、あとでまた来る！
→ええ、お待ちしております！