珊瑚宮心海(さんごのみやここみ)

CV:三森すずこ

珊瑚宮心海は海祇島の「現人神の巫女」、これが意味するのは海祇島の最高位に立つ者である。兵法に精通しており、策略を張り巡らすことに長けている。また軍事に関して独自の見解を持ち、内政、外交を問わず整然とこなしてしまう実力の持ち主だ。だが、そんな底の知れない指導者の彼女にも、人知れぬ一面があるようだ…

プロフィール

誕生日:2月22日
所属:海祇島
神の目:水
命ノ星座:睡竜座
名刺:淵(えん)…これは海衹の民なら誰もが知っている伝説――淵の下にはかつての故郷がある。
海祇島の「現人神の巫女」、海祇島すべての事務を担当している少女。

キャラクター詳細

海祇島の住民は、かつて海の底にある淵下宮に住んでいた。
魔神オロバシが彼らを地上に連れて行き、そのおかげで今の海祇島の文明がある。
オロバシが雷神に斬り殺された後、遺体は骨となって残り、その怨念が祟り神を生むこととなった。
しかし、海祇島を守ろうとする意志は決して消えていない。
その意志は珊瑚宮家の血筋へと溶け込み、代々受け継がれることになる。
その血筋を受け継いだ者が、海祇島の「現人神の巫女」だ。
それは神々の意志を俗世の人間へと宿し、彼らに代わって土地を守る者を意味する。

命ノ星座

★水を渓に決する(すいをけいにけっする)
★雲海の波立ち(うんかいのなみだち)
★月舟霧渚(げしゅうむしょ)
★月に摂す千の川(つきにせっすせんのかわ)
★百川集海(ひゃくせんしゅうかい)
★珊瑚一心(さんごいっしん)

天賦

★水の常形(みずのじょうけい)
★海月の誓い(くらげのちかい):完璧な仕事モードを保つために、心海は適宜「エネルギー」を補充する必要がある。
★海人の羽衣(うみびとのはごろも):彼女を包む透き通った光は羽衣に変化し、珊瑚宮様の華麗なる姿を映し出す。
★葛籠の中の玉櫛(つづらのなかのたまぐし)
★真珠の御唄(しんじゅのおんうた)
★海祇の姫君(わだつみのひめぎみ)
★余すことなき策略(あますことなきさくりゃく)

神の目

強い意志を持った指導者は、周囲の人間を明確な方向に導くことができる。しかし、心海はそのような考えを持ってはいない。彼女は人々の意思を尊重し、それぞれの道を歩んでほしいと願っているのだ。
広大な海が数多の生きとし生ける者とその欲望を受け入れることができるように、心海は自分の定めた規則もそのようにあってほしいと願っている。
目狩り令が下された時、民衆の憤りが反逆の叫びとなり、心海は彼らを率いて反旗を翻した。
そして戦争が終わり、人々の心が平和と安寧を望み始めた今、心海は政治と経済に力を注いでいる。
しかし、この労苦の源となったのは何だったのか。現人神としての意志、または彼女自身の使命感から来たものかもしれない…それとも、その両方か。
現人神の巫女として、当然ながら心海は自分の神の目を所持している。珊瑚宮から海祇島の海を眺めたあの日、その頃から彼女の願いは一度も変わっていない。
「海祇島のすべてを守り、人々が幸せな生活を送れるようにして見せます。」

ストーリー

キャラクターストーリー1

心海が「現人神の巫女」になった日、海祇島に住む無数の人々が彼女に会うため珊瑚宮へと足を運び、彼女を遠巻きに眺めた。
驚き、疑い、戸惑い、喜び…彼らの表情がそれぞれ違うのは、彼女があまりにも若すぎるように見えたため。
陰謀が渦巻き、疑問の声は絶えず、野心家たちが裏で動き始める。嵐の到来が近づき、海衹島は平穏ではなくなった。
しかし、心海が即位して間もなく、一切が平常に戻った。
彼女は賞罰を公平に与え、民を愛し、軍事に長けていた。その優れた才が、多くの人の心を鷲掴みにしたのだ。
「珊瑚宮様がいれば、きっと大丈夫」という言葉が、そうして島中に知れ渡った。

キャラクターストーリー2

様々な要因が勝敗を左右する。
地形、天候、兵力や装備の差…いずれも慎重に検討する必要があるものだ。
細かなことに気を取られすぎては、戦局の変化を見逃してしまう。戦略だけを語る者は、机上の空論で判断している可能性が高い。
大局と細部の両方を把握できる者だけが、戦場で奇跡を起こすことができる。
その裏には、数え切れないほどの努力と、数多の失敗から得られた教訓がある。
最後まで研鑽を続けられる者はごく少数だが、心海はそれが得意であった上に、独自の戦術をも編み出した
「より大きな戦局を操り、相手を降伏させます。そして、最小の犠牲で戦に勝利しましょう。」

キャラクターストーリー3

戦場でも、戦場の外でも、心海は「敵を知る」ことを心掛けている。
彼女は事前にすべての可能性を想定し、戦略を考え、そのすべてを虎の巻に書き留めて実行者に委ねる。
その結果、虎の巻があまりにも分厚く、重くなるという問題が生じたが、この方法によって海祇島は安定した発展に繋がった。
現在、海祇島はさらなる繁栄に向けて、日々動いている。優秀な人材が多く登用されたことで、心海が手配する虎の巻も減っていった。
心海にとって、それは実に喜ばしいことである。

キャラクターストーリー4

時間に余裕がある時、心海は一人で海祇島を散歩することがある。
人混みを避け、紫色の森の中をあてもなく歩いたり、海辺に座って遠くを眺めたりするのだ。
太陽と月が海面から昇り、空には星々が輝く。波の音は耳に心地よく、心海に癒やしを与えた。
時折、貝殻を拾ってはそれを頭の上に乗せ、帰るときに元の場所に戻した。
その貝殻に迷い込んだカニが、そのまま住みつくかもしれない、そんな物語を想像しながら。
時に、心海は水の中に潜り、ひとり穏やかな雰囲気を楽しむ。群れを成して泳ぐ魚が、心の憂いをすべて海底へと沈めてくれるのだ。
心海は海祇島のあらゆる景色を大切にし、すべての人の名前を覚えている。
ただ残念なことに、美しい景色が変わることはなくとも、人の心は複雑で移ろいやすいもの。
戦に勝利することは容易なことだ。しかし、すべての人に幸せで楽しい人生を送ってもらうのは極めて難しいこと。
これもまた、彼女の憂いの一つだろう。

キャラクターストーリー5

心海は幼い頃から読書家だった、特に兵法に関する書物を好んで読んだ。
そのため、心海は豊富な知識を有し、あらゆる分野に精通している。
しかし、そのような兵法書や軍事図鑑に長年浸かってきた結果、心海は人付き合いが苦手になっていた。いつの頃からか、知らない人と接するのは彼女にとって大きな負担になっていたのだ。
現人神になったことで、心海は人付き合いや興味のないこと、苦手なことに向き合わなければならなくなった。
しかし、好きでもないことを無理して行ったことで、彼女の精神力は著しく消耗し、ひどい疲労感に苛まれた。
そこで心海は、自分の中に「エネルギー」という指標を設けた。自分が楽しいと思うことをすればエネルギーが回復し、逆に楽しくないことをすればエネルギーが減少する。
エネルギーがなくなると、心海は現人神の巫女としての仕事を一時中断し、自室に引きこもって、ただの少女に戻るのだ。
兵法の本を読みふけり、忙しない世間から身を引くことで、心海は煩雑な日常から一時的に解放される。
その束の間のひと時こそが、彼女にとって最も大切な休息なのである。

秘密のノート(ひみつののーと)

「支配者の思いの通りに、民は動く。」
この戒めは昔、心海が母から聞いたものだ。
現人神の巫女は海祇島にとって最も重要な意味を持ち、その存在の一挙手一投足は常に人々に見られている。
彼女が好きなものは民間で流行り、嫌いなものは距離を置かれる。
心海は人々の生活に影響を与える事を望んではいない。それゆえ、普段は自分の好き嫌いを公にさらさないようにしている。
彼女はすべての物事に対して平等に接し、「公平公正」と「信賞必罰」を信条としている。
しかし、それは必ずしも彼女の本当の気持ちではない。そのため、彼女は自分だけの秘密の手記を用意した。
その中には彼女の「エネルギー」の変化だけでなく、気分の浮き沈みも記録されている。
夜が深まり、世界が静寂に包まれた後、心海は手記を開き、その日の楽しかったこと、悲しかったこと、残念だったことを書き留めるのだ。
…もちろん、絶対に他人には見られてはいけないものである。

キャラクター関連

挨拶

●世間話・読書:八重堂は兵学の仕組みについて深く解説した本を多く出版しているので、とても気に入っています。
●世間話・遊漁:海を泳ぐ魚でさえ進む先を決められるように、生きとし生ける者の意志はすべて尊重されるべきです。
●世間話・準備:転ばぬ先の杖、と言うように事前に準備しておけば混乱を招くことはありません。
●初めまして…:私は珊瑚宮心海、海祇島の「現人神の巫女」です。此度の同行は、息抜き…いえ、視察のためとしましょう。ご安心を、海祇島の発展計画に関する虎の巻は十分残しておきました。少々場を離れても、問題はないでしょう。
●雨の日…:雨の中の行軍は、気配を隠すのに一役買いますが、体には負担がかかりますね。
●雪の日…:雪…とても綺麗ですね。
●晴れの日…:いい天気ですね、少し歩きませんか?
●暴風の日…:ん…とても強い風ですね…火計にぴったりかと。
●おはよう…:おはようございます。先ほど興味深い兵学を読みました、一緒に研究しませんか?
●こんにちは…:午後の作戦計画を少し修正しましょう…これでより効率的になります。
●こんばんは…:おや?もう夜なのですか?あなたと一緒にいると、時間がとても早く過ぎてしまいますね。
●おやすみ…:おやすみなさい。しっかり休んで、疲れを癒してくださいね。
●誕生日…:お誕生日おめでとうございます!何か予定はありますか?もしないのでしたら、一緒に海祇島でお祝いをしましょう。朝は日の出を見に行き、昼は海に潜って景色を楽しみ、夜は珊瑚宮で散歩。雨が降っていたら、兵学を読む場所を探して、一緒にケーキを作りましょう。とにかく、今日は何も考えず、この「軍師」である私にお任せください!

自己紹介

●珊瑚宮心海自身について・虎の巻:戦況は常に移ろいゆくもの、一瞬の迷いがすべてを台無しにしてしまうこともあります。ですので戦いが始まる前に、すべての状況を書き留めた虎の巻を兵士たちに渡しているんです。しかし現状を見ると、兵士たちがその虎の巻に頼りすぎているような気がしなくもありません…やはり彼らにはもっと兵学を学んでもらい、自ら戦況を判断できる力を身に着けてほしいものですね。
●珊瑚宮心海自身について・休息:今回の作戦が早く終わることを祈っています。八重堂から新たに『沈秋拾剣録』の新版が発売されるので、部屋に戻って一気に読みたいのです…
●見聞について…:視野を広げなければ立派な指導者にはなれない、そう母から教わりました。ですが以前までの私は、珊瑚宮と軍の間を行き来していただけ、自ら外に出向いたことなどありませんでした。ですので、知らないことも多々あります。えっと…そこは大目に見てくださいね。
●困惑について…:人の心は予測しがたいものと言いますが、現人神の巫女である私は、一人一人の考えを理解する必要があります。そうですね、あなたから始めましょう。旅人さん、あなたが今なにを考えているのか…私が当ててみますね?
●「神の目」について…:私からすれば、「神の目」は願いの象徴です。あなたも知っての通り、私たちは抵抗軍を設立し、目狩り令に歯向かいました。なぜなら、願いとは容易く諦めることができないほど大切なもので、強制的に奪われるべきではないと考えたからです。
●シェアしたいこと・出版物:八重堂が出版している作品の中で、私が特に気に入っているのはこの『テイワット戦争芸術』です。ほら、数々の名勝負が記録されていますし、有名な兵学家の分析もあります。その中のお気に入りをあなたにも読んであげましょう…
●シェアしたいこと・水中の世界:水中の世界は陸の上ほど明るくはありませんが、あそこに留まる度、心がゆっくりと落ち着いていくような気がします。遠くには魚の群れが泳ぎ、そばにはクラゲが舞い、自分でも気づかないうちに、すべての心配事を置き去りにできるのです。機会があれば、あなたもそこに連れていってあげましょうか?
●興味のあること…:私は海祇珊瑚真珠がとても好きです。海祇島に多くの富をもたらしてきた、海からの贈り物なんですよ。
●珊瑚宮心海を知る・1:緊迫した状況であればあるほど、心を落ち着かせる必要があります。私まで不安に駆られてしまったら、他の人はどうすればいいというのでしょう?
●珊瑚宮心海を知る・2:かつて私たちの先祖は、淵下宮に住んでいたと言われており、それを地上へと連れ出したのが魔神オロバシだという話があります。いつも思うのですが、海底の宮殿はとても暗かったのではないでしょうか?それを考えるたび、目の前にある光をより大切にしようという気持ちがこみ上げてくるのです。
●珊瑚宮心海を知る・3:あなたがメカジキ二番隊を去った後、臨時の隊長を兵士たちが選出しましたが、それでも皆さん、あなたに戻ってきてほしいと思っていました。あなたには一人で遂行しなければならない重要な任務があり、当分の間は帰れないとしか彼らに伝えられませんでした。もし機会があれば、彼らを訪ねてみてください、きっと歓迎してくれますよ。
●珊瑚宮心海を知る・4:実は昔、私には現人神の巫女になりたいという気持ちはなく、ただ毎日兵学を読んで幕僚になりたいと思っていました。そうすれば裏方に身を置くことができ、体にかかる負担もきっと軽くとなっていたでしょう。ですが結局、その願いは叶いませんでした…血筋というのは、逆らうことのできないものなのです…
●珊瑚宮心海を知る・5:現人神の巫女になった後、少しずつこの生活に慣れていきました。少なくとも不条理な物事を見かけた時には、それを変える力があります。それに何より、この立場であったからこそ、あなたと出会うことができたのです。
●趣味:好きなことですか?一日中、誰にも邪魔されないような静かな場所で兵学の本を読みたいですね。私と一緒に兵学を研究したければ、ぜひ歓迎しますよ。ただ…あなたの布団はありませんが…
●悩み:実は私、人との会話はあまり得意ではありません。「現人神の巫女」の立場を利用して対応できるとはいえ、私にとってとてもエネルギーを消費することなのです…エネルギーが尽きれば、私は自分の消極的な一面が露わになります。そのような姿は他人に見られたくありません。人々が必要としているのは、家にこもるのが好きな小娘などではなく、海祇島の完璧な指導者ですので。
●好きな食べ物:鳥の玉子寿司、私の一番好きな料理です。鳥の卵を材料としているので珍しいものではなく、作り方も非常に簡単。軍で配給するのにも適していますね。戦争が激しかった頃、鳥の玉子寿司を食べられるのはとても贅沢なことでした。日常において、こうした素朴な料理が兵士たちに十分な満足を与えてくれるのです。
●嫌いな食べ物:はい、強いて言えば、魚を使った料理はあまり好みではありません。ただこのことは秘密にしておいてください。海祇島は漁業が盛んですので、人々に魚料理が嫌いな事を知られると、変な心配をかけてしまうかもしれません。
●突破した感想・起:武力を主張することはしませんが、強くなれるのは良いことです。
●突破した感想・承:力がどんどん湧いてきます…次の作戦は、より上手くいくことでしょう。
●突破した感想・転:月明かりに照らされる海、潮の満ち引きと共に流れん。力がさらに強まり、心境も一変しました。
●突破した感想・結:私はかつて、しばし自己不振に陥ることがありました。私のような者が、果たして本当に現人神の巫女の地位にふさわしいのだろうか、と。しかし今では、そのようなことはほとんど考えなくなりました。あなたと一緒にいれば、どんな困難にも立ち向かえるからです。

関連キャラクター

楓原万葉:万葉さんは抵抗軍に在籍していたことがあります。ゴローととても仲が良く、2人並んで戦うことも多かった印象がありますね。浮世離れした性格で、束縛されるのが苦手な彼ですが、軍にいた頃はすべての規律を厳重に守っていました。私から見て、彼は素晴らしい剣士であるだけでなく、非常にしっかりとした性格の持ち主だと思います。

→拙者が抵抗軍にいた頃、周りの者はみな珊瑚宮殿を心から慕っていた。彼女は兵力を大事にしている、死傷者の出る戦法はほとんど使わず、いつも最小の代価で勝利を勝ち取るのでござるよ。うわさでは、海祇島の政務と外交も取り仕切っていると聞いたが、本当に一人ですべて行えるのだろうか…

九条裟羅:九条裟羅が手強い相手であることは認めざるを得ません。彼女は策略や戦略をほとんど使いませんが、真っ向勝負にはめっぽう強い方です。幕府軍は彼女のことを非常に信頼していたため、彼女の指揮のもと団結し、勇敢な軍を築き上げました。そのため何度も抵抗軍に対し、多大な猛威を振るってきた相手なんです。

→彼女は「巫女」よりも、「軍師」としての才能の方が高いだろう。虎の巻を使って戦争をするなど見たことがない。私もその方法を見習って幕府軍を指揮するべきだろうか。ふむ…しかしそれだと双方が虎の巻を机に置き、札遊びのように競い合うことに…やはり妥当ではないな…

ゴロー:ゴローは稀代の名将です。誠実で、毅然としていて、大胆で…配下の者と寝食を共にでき、奇策を何度も思いついてきました。ただそんな彼にも、戦いの中で熱くなってしまうという欠点があります。もし彼と行動を共にすることがありましたら、肝心な時に彼を引き止めることをお忘れなく。

→珊瑚宮様は海祇島の最高指導者として、大局を掌握し、計画を練っている。そして俺は細部を整え、前線の形勢を制御している。抵抗軍が上下一心なのも、そのすべては勝利のためさ。

俺は珊瑚宮様に対し崇高なまでの敬意を払っている。珊瑚宮様の策略と計画がなければ、抵抗軍はこれほどの成果を上げることはできなかった。ただ、珊瑚宮様は私生活では静かな暮らしの方がお好きらしい。軍事的な事務がない時は、こっちから邪魔することは決してしない。

鹿野院平蔵:最初は、天領奉行の制服を着て堂々と海祇島に来る人がいることに驚きました。彼がもし天領奉行の武士であれば不適切ですし、工作員であればそんな派手なことはしないはず。ですがしばらく接した後、この「探偵」を名乗る鹿野院さんが、海祇島の軍事配備や政治商売にまったく興味を示していないことに気づきました。彼はただここへ旅行に来ているように見えます。ですので私も、彼への見張りを少々増やしただけで、追い払ってはいません。彼を見かけましたら、何か話をしてみてはいかがでしょう。

→珊瑚宮様とはお会いしたことがないんだ。彼女が出席するときは、民たちが幾重もの輪になって集まってくるらしいから、僕は遠慮しておくよ。ああ、うん、その人混みの内側には巫女たちもいるんだってね!僕たちみたいな若輩者がみんなに認めてもらうためには、もっと努力しなくちゃね。

北斗:北斗さんと共に幕府軍を待ち伏せしていた時、「幕府軍に気づかれるのではないか」という懸念を抱いていました。しかし北斗さんは、自分の船隊なら音もなく奇襲をかけられると、そう私に話したのです。実際、彼女の言った通りの結果になりました。海祇島にある船隊の訓練が思うように進んでいない今、ぜひ彼女から指導をお願いしたいところですね…

八重神子:八重宮司については、色々なことをお聞きしています。正直に言って、彼女はとても優秀な巫女です。少なくとも「巫女」としての仕事は、非の打ち所がないと言えるでしょう。彼女は八重堂の娯楽小説の出版も担当されているそうで、本当…につかみどころのない方ですね…

→今の巫女は、みなかわゆい容姿をしておる。この娘が太平神楽を踊ったら一体どうなることか、群魚すら一緒に踊り回るやもしれぬな。もし妾を「神子お姉さま」と呼んでくれたならば、ふふ…妾は喜んで心得を教えてやるつもりじゃぞ。

雷電将軍:目狩り令が終わった後、海祇島にも平和な日常が戻ってきました。今さら将軍の善し悪しを判ずるつもりはありません。それよりも、海祇島の未来の方が私にとって大切なことなのです。将軍が約束を守り、幕府との間にこれ以上いさかいが起きないといいのですが…もし再び、将軍が人々の願いを無視するようなことがあった場合、私たちは決して黙ってはいません。

→オロバシはたしかに私が斬り伏せました。しかし私は珊瑚宮の民に、それを海祇大御神として祭り上げることを許可しました。 今の珊瑚宮は鳴神分社を破壊し、幕府を裏切ろうとしています。彼女は海祇大御神の現人神の巫女として、責任を取らなければなりません。

関連NPC

甲斐田龍馬(睡竜の章 第一幕完了後):珊瑚宮の軍官…①休戦について…
→幕府と珊瑚宮の交渉も無事終わったし、目狩り令も廃止された。いい知らせばかりだ。さすがは珊瑚宮様とゴロー様。不利な状況であっても、僕たちを勝利に導いてくれた。
もちろん、君のおかげでもあるよ。君が雷電将軍を説得していなかったら、こんな結果はなかった。ありがとう。
君みたいな徳と才能を併せ持つ人物に助けてもらえるなんて、珊瑚宮も運がいいね、ハハハッ!
でも、僕の前職の天領奉行は今頃どうしているのだろう…
②「祟り神」について…
→それに関しては、僕もあまり詳しくない。
でも戦争の流れを考えると、「ファデュイ」の特別部隊の仕業の可能性が高い。
戦争で優位に立つためには、非常な手段を使うのが普通だ。僕がかつて学んだ九条家の兵法は、迅速で残忍な攻撃が有名だった。
でも珊瑚宮様はそのような策を使う方ではない…
ましてや彼女は傭兵の件で海に出ていた。ここで起きたことをすぐに知ることはできなかったのだろう。
そうなると、あちこちで行動するファデュイが一番疑わしい…
もちろん、これは個人的な意見に過ぎない。珊瑚宮様のお考えは、僕みたいな武士に分かるわけないよ。

九条政仁:幕府の軍官…①「祟り神」について…
→戦が有利になっていたら、それは珊瑚宮に圧力をかけるための絶好の交渉材料になっていたかもしれない。
だがもう交渉は成立している。後悔しても手遅れだ。
認めたくはないが、珊瑚宮心海はなかなかやる…
もし他の指導者にこのような大事件が起きたら、きっと名声が悪くなり、前の妨げとなるだろう…
だが彼女は素早く内通者を捕まえ、厳正に処分した…今回の事件を逆に上手く利用し、地位を固めた。
恐ろしい敵だ…俺も結果に異議はない。
③九条裟羅について…
→お前は珊瑚宮心海と共に休戦協定の場に登場し、交渉結果を見届けたと彼女から聞いた。
正直、俺は交渉の結果について異議はない。だが俺の経験上、幕府と珊瑚宮の矛盾は完全に消滅できていないと思う。
幕府は雷電将軍に忠誠を誓い、珊瑚宮は殺されたオロバシを信仰している。このような大きな違いは、休戦協定だけでは解決できないことだ。
俺は幕府の軍艦として、一時の平和が来たせいできを抜くわけにいかない。
そしてお前の立場…もしあの時、お前が反対側に立っていたら、俺は情を無視してお前と刃を交えていただろう。

小山:珊瑚宮の兵士…①大丈夫?→高所恐怖症なの?→尾行?
→あ、それは、もう昔の事なんだ。
昔は天領奉行の人が来たことがある。でも珊瑚宮様がゴロー大将に用事がある訳じゃなくて、島をうろうろしてただけだった。
珊瑚宮様は相手の行動を理解できなかったようで、数人の兵士を尾行させた。彼が悪さをするか恐れていたからね。
結局、天領奉行の服を着た青年は敵情視察するつもりは全くなく、ただ散策しに来ただけのようだった。
探偵を名乗っていたけど…探偵はみんな彼のような変人なのか?

宮崎三郎:刀職人…①あなたは?→②ヤシオリ島について…
→ふん、俺もその件を知ったばかりだ。
詳しい事情はよく分からないが…
だが海祇島のクソガキどものことはよく知ってるぞ!
海祇島の遺訓をちゃんと勉強しないどころか、こんな恥をかくことをしていたとは!
島の歌で讃えられている大御神様がこのようなことを知ったら、きっと怒りと悲しみで泣いてしまうだろう…
海祇人が幕府の支配下で大きな屈辱を受けたのは事実だが…血で血を洗うだなんて、大御神様が悲しむ。
幸い、珊瑚宮様が過激派どもを止めてくれた。彼らが教訓を得て成長してくれることを願うしかないな…

:巫女…①巫女の責務について…→たたら砂…
→あなたのおかげで、たたら砂の「御影炉心」問題は解決しました。本当にありがとうございます。
今まであんなに遠くへ行って仕事をしたことがなかったので、私にとって色々新鮮な話が聞けました。
聞くところによると、珊瑚宮の軍隊の指導者も巫女のようですね。まさか、巫女でも前線で指揮する指導者になれるなんて…
どんな人なんでしょう、会ってみたいですね…

森口:珊瑚宮の兵士…①「祟り神」について…
→はぁ…海祇島の人間として、仲間が犯したことだなんて恥ずかしくて言えない。
船倉は巻き込まれた人間を自分でいられなくなってしまう。
兵士として、彼らがしたことは理解できる…ただ夫として、父親として、たとえそれが仲間の行為であっても、許されるべきではない。
二度とこのようなことが起きないように、現人神の巫女様は厳しい軍令を下した。
いずれにしても、この件は全員にとって良い教訓となった。

雄三:労働者…①あなたは?→抵抗軍について…
→抵抗軍の指導者――珊瑚宮心海様は、非常に深い戦略を持った聡明な方だ。
以前の戦いでも、抵抗軍は珊瑚宮様の妙策と、ゴロー大将の戦況に対する鋭い勘によって、幕府に優勢を取らせなかったんだ。
あの人たちのおかげで、珊瑚宮軍はここまで耐えることが出来ている…

その他エピソード
不滅の月華(ふめつのげっか)

★深海から訪れ玉石の輪。今でも遠い過去と変わらぬ、月のように純粋な輝きを見せる。

★珊瑚宮の紋章「真珠海波」、伝説では海祇の波を抱擁する景色と、
明るい真珠が描かれている。しかし、大御神の玉輪は、月のように永遠に珊瑚の国を照らしているという説もある。

海綿や珊瑚が棲む深海の夢の中、そして流れゆく雲と海の砂が共に踊る深海の底で、
海祇と同じ夢を見る神の子たちの血脈には、不滅の希望が永遠に受け継がれていく。
天の色彩は常に変化し、海淵の下で定まらぬ影を形成している…
深き海淵が隠しきれない慈悲は、このように静寂な極楽の中で消散するとした。

その時代、最初の現人神の巫女は珠玉如き知恵で同胞を導いた。
そして彼女は、新たに太陽を知った人々の中から聖職者を選び、神と共に日の光を恐れる人々を助けた。
後世、鳴神軍を震わせた「海御前」は、彼女らと共に鯨の歌を歌い、
空游の海月と共に踊り、「鍵紋」の形を描いた。

時が経つにつれ、一筋の雷霆が海祇の民の夢を砕いた。
雷暴に立ち向かうことは、必然と無情の権現に直面することになる。
しかし、真珠の心を持った神子巫女たちは忘れなかった。
数え切れないほどの物語と感謝の気持ち、そして海玉の輪は永遠に語り継がれることだろう。
そして、それによって彼らはより明るく、より美しく輝いていくのだ。

折れた玉枝や真珠を育む史話、
或いは深海の邪物を征服したり、日差しを蒼白の淵下の国にもたらすことも。
影向山に立つことを夢見た少年が、「悪王」の名を持つようになり、天狗と壮絶な決闘を果たした…
これらはすべて、天からの真珠、月光の下の波のように、海祇の民の心を照らすだろう。
喪失の痛みを塩の混じった海の中に運び、輝く真珠の中に蓄える。
神々の時代の物語と犠牲が、この「真珠海波」の紋章とともに永遠に受け継がれることを願おう。

たとえ嵐の雲が集まってきても、紫電の獰猛さが予測不可であっても、
海祇の月華は、雲を突き抜け、光を照らしてくれるだろう。