武器辞典ーー大剣

惡王丸(あくおうまる)

螭龍の剣(あまりょうのけん)

★古代の海から発見された希少な武器。剣を振るうと、太古の波音が響く。

★海獣の脊髄で作られた大剣。冷たい骨に様々な物語がある。
昔の船乗りは、人の命を狙う深海の巨獣を威嚇するために、
獣骨を船首や竜骨に飾っていた。

海が荒れていた遥か昔、船に乗って海に出るのは生離死別と同じだった。
今は陽気な歌も、当時は悲壮な別れの歌だった。
一人の大剣を持つ船頭がいた。出航する前に酒を飲み、歌を歌っていた。大丈夫かと聞かれても、彼は笑ってこう答えた。
「大丈夫さ、酔ってないよ。それより船出の時まで一緒に飲まないか」
と言って、酒杯を高く挙げ、笑ってみんなと酒を飲んだ。

ようやく海流と風向の重なる時が来た。彼らを乗せた巨大船は出航した。
海霧の奥深くは暗流が激しく起伏し、海獣が出没する。
結局、楽観的な船頭を乗せた船は帰らなかった。
やがて、深海巨獣の死体が座礁した。
引き裂かれた傷口から白骨が露出し、血は海水に洗い流されている。

「海流と風向が重なる時、波の音に溺れていた彼女の復讐に出かける」
「海獣に喰われても構わない。それで彼女が眠る深海に、彼女の好きだった歌を届けられるなら」

今の海に、嵐の中で大波を伴ってあらわれる巨獣はいない。
海獣の遺骨を船首や竜骨に飾る風習も、海獣の絶滅によって忘れられた。
しかし、遠洋を航海する際、時々深海から雷鳴のような低い鳴き声が聞こえる。

雨裁(あめたち)

★ホタルの光を放つ大剣、その勢いと力で敵を捻りつぶす。

★幽冥の無鋒剣。
昔、その弱く暗い光ゆえ、「幽冥の印」と山賊が名付けた。
その光を目にした者は帰れない。
その光を目にした者は死を待つしかない。

「この世のものとは思えない活殺自在の剣」
「その疾きこと龍の如く、目は剣、横目は槍」

もともと雨裁は無銘の剣だったが、所有者への敬意を込めて名前が付けられた。
無銘の剣の最初と最後の所有者は古華という遊侠である。

噂によると彼は仙人だった。古華の時代、盗賊の行動は制限され、荒野は恒久の平和に包まれた。
古華の侠客は旅の最後、紫色の光の中で星になったという。

古華への恩を返すため、ある人が古華の名で流派を立ち上げた。しかし、流派は所詮消えてゆくものである

狼の末路(おおかみのまつろ)

★狼の騎士が使っていた大剣。本来は鉄工房の職人に贈られた鉄の塊だが、狼との絆によって神話のような力を得た。

★北風の騎士と呼ばれた者、風神の都で旅の終点に辿り着いた。
流浪の旅人は身を寄せ合う。思うままの旅は所詮彷徨い。

騎士が街に入った時、遠い丘にいた仲間は何も言葉にせずとも、別れを告げた。
城壁と灯火の匂いを好まない狼は広い野原を選んだ。

自由の心を持つ北風の騎士は自らを街に閉ざした。
共に来た狼は城外を自由のままに走るが、騎士のことをずっと忘れられなかった。

魔物を討伐しに、騎士は再度城外に出た。狼も共に戦っていた。
孤独の狼と騎士は心が通じ合うように連携し、まるで一つになったようだった。

寄り添った二人は歳月の流れに勝てなかった。狼は先に去っていった。
北風の騎士は自分の剣を墓標とし、街から離れた郊外に親友を葬った。
あれから、彼は街を離れ、狼の自由を心に刻んで、また風と共に、旅を始めた。

狼の不滅の魂は永遠に、この地に居を定めた。
騎士が護っていたこの青い大地をずっと、ずっと永遠に見守る。

桂木斬長正(かつらぎざんながまさ)

★たたら砂で鍛えられた刀。重くて強靭である。

★たたら砂のとある代の目付が設計した長巻。本人同様、堅実な性格だと言われている。

異国の技術を輸入し、「御影炉心」を作る前の長い間、たたら砂は伝統的な「たたら製鉄法」を使っていた。御輿長正が目付になって、鉄の冷たい美しさに夢中になった。同じく刀鍛冶に熱中する宮崎造兵司佑兼雄」に教えを請うた。遂にその手でこの堅実な刀「大たたら長正」を鍛え上げた。

御輿家の養子でしかないけれど、養母が御輿家の名に泥を塗ったけれど、御輿の嫡子である道啓が天涯孤独な自分を捨てて何処かへ消えたけれど、彼の忠誠心が御輿の名を捨てられなかった。幕府に入り、人一倍の努力で、一族の汚名を濯ごうとした。

自分の部下である桂木の些細な不作為でも、容赦なく斬り捨てた。その後、この刀の名前と別称が違うものになった。

鐘の剣(かねのけん)

★時計が飾られた大剣、その中の時計はすでに壊れている。

★奇抜な大剣。剣身には華麗かつ精巧な鐘が付いている。
シャンと響く鐘の音は使い手の戦闘を演奏する。
楽団が解散した後、大剣は酸性の水に浸かってしまったため、装飾の歯車は錆び、回ることができなくなった。
それにしても、致命的な武器である。

流浪楽団と共に行動する反逆者の名はクロイツリード。かつてはロレンスー族の一人だった。
この時代、学者と詩人は歴史を語らず、旧貴族は自らの堕落に気づかなかった。
そのため、クロイツリードが剣を振るった時、旧貴族は恐れ慄いた。

反乱は失敗に終わったが、彼の処分内容は不明である。ある意味、彼の血統が証明されたのかもしれない。
爵位を剥奪された後、彼は亡き同士の志を受け継ぎ、貴族政権の転覆を目的とする秘密結社を作り上げた。
そして、遥か西方から訪れた異民族の戦士が起こした反乱に協力することになる。

クロイツリードの組織はずっと機能していたという噂がある。
モンドを護るため、西風騎士の代わりに騎士道の精神に背く汚い仕事を請け負っていたそうだ。
また言い伝えによると、「幼い狼」ルースタンも大団長の名義でこの無名の組織を運営していたという。

銜玉の海皇(かんぎょくのかいおう)

★海の王様。風乾を経た今、武器としてはもちろん、非常食としても使える。

旧貴族の大剣(きゅうきぞくのたいけん)

★かつてモンドを支配した旧貴族の大剣。高級素材を使ったため、長い年月が経っても新しいまま。貴族が戦闘時に使う武器でもある。

かつてモンドを支配していた旧貴族に使われていた長剣、その材料と細工は極めて凝っている。
よって、長い年月が経った今でも、切れ味はそのまま。
戦いは貴族の責任の一つだった。
領土と民を守るために、平和を壊す魔物と戦う。
しかし記録によると、彼らは最終的に自分の使命を忘れ、人を喰う怪物となっていた。

ある研究によれば、今は西風騎士団に禁じれらた闘技の始まりは、
貴族の間で行われた祈祷であった。

やがてそれは、ロレンスによって権力者の娯楽となった。
最終的に騎士団によって禁じられるも、祈祷文の一部は今も残っている。

「モンドの千風よ、我は友と、同胞と、仇敵と、剣と刃が交差する音を鳴らそう、血と汗を汝に捧げよう」
「進むべき道を導く風よ、我が困窮した時には、前へ進む力を与えたまえ。我が迷った時には、善悪を見分ける知恵を授けたまえ」

訓練用大剣(くんれんようたいけん)

★剣の形をした、ただの厚い鉄の断片。意志の強い人が持つと、岩をも切り裂く力を発揮する。

★このような重く大きな双剣を持つ者が一番よく知っている。大切なのは武器ではなく、己の力量である事を。

★シュッツから購入できる。

古華・試作(こか・しさく)

★黒岩場の中に隠されていた古い大剣、振り回す時の圧は空間さえも切り裂くようだ。

★璃月の武器工場が作った古い試作型の巨大な剣。製造番号や製造時期は不明。
希少な鉱石と鋼鉄で作られ、その重さは数十キロにも及ぶ。剣身が艶と輝きを放っており、振るう時の勢いは雲をも飲み込む。

災厄の後、武器に新たな躍進をもたらすため、鋳造の名門である雲氏と武器職人の寒武が再び手を組んだ。
それにより「試作」シリーズという武器が誕生する。最初の「試作」は大剣であった。古めかしい素朴な色合いであった。
黒、金、褐色と、一見すると普通の見た目をしており、重そうだが手を伸ばすと重くないことに気づく。

寒武は北陸に行き、この大剣をある侠客の友に贈った。
侠客は森に行き、試しにこの大剣を振るうと、周りの樹木がすぱっと切れて倒れる。剣の衝撃波の音が響く、100年に一度とない光景であった。

侠客は寒武にこう言った。この大剣、色味は実に優雅で、振るえば一級品だ。
こんな絶世の大剣には「古華」という名が相応しい。
後日、「古華」は璃月の大剣の基盤となった。

黒岩の斬刀(こくがんのざんとう)

★とても丈夫な黒岩大刀、刀身は暗赤色。

★希少な黒岩で作られており、大岩のように重く、山をも断つ佇まいの大剣。
黒岩の結晶と紅色の鉱石が混ざった剣身は、黒く赤い墨と炎を彷彿させる。

黒岩武器は「試作」シリーズを継承した品である。その特徴は、岩のように堅く、氷のように冷たく、血のように熱い。
この「斬刀」は大剣であるが、刃の部分は絹布のように薄くできている。
黒岩の結晶と紅色の鉱石が融合した刃に、
離火のトーテムと紅玉が飾ってあり、遠くから見ると円硯から血が滲んだような邪気を感じられる。

職人の寒武は黒岩武器を鍛造するため、坑道に素材を探しに行ったが崩落事故にあった。
負傷した目は暗闇のように光を失い、剣と岩のぶつかり合う音だけが耳に残った。
それ以来、未練は残っていたが寒武は武器の鍛造を辞めた。
寒武の息子である寒策が山の中に妖怪がいるという噂を聞き、寒武にそれを伝えた。
驚いた寒武は、あの時の採掘が山の龍や神々を怒らせたのだと思った。そして、病弱の身でありながら斬刀を鍛造しようと決めた。
斬刀ができた後、父の要求に従い、龍の怒りを鎮めため、寒策は坑道の外に神棚を設置し、その中に「斬刀」を置いた。

数年後、寒武は永遠の眠りについた。
その時、ちょうど一人の冒険者が天衡山の異変に気付いた。
山が揺れはじめ、神棚が勝手に開いた。
神棚の中に置いてあった剣が微かに光り、泣いているように見える。
寒策は急いで斬刀を手元に戻した。
そして現在、天枢がその斬刀に銘をつけた。
「天崩地裂、斬雲断月」

祭礼の大剣(さいれいのたいけん)

★長い年月の中で石化した道具剣、上にあった装飾がまだ綺麗に残っている。時間の風による祝福の力がある。

★東にある海を一望できる崖で、古の住民は時と風の神を一緒に祭った。
「風が物語の種をもたらし、時間がそれを芽生えさせる」という思想が、度々両者を混同させた。
この剣は戦争を語るもの。
元々は刃がついていない道具用の剣だったが、時の風により真剣のように鋭くなっていった。

かつてはエーモンロカー族が所持していた剣。
祭祀では、黒い血に染められた戦争中の戦士を演じる。

エーモンロカー族にとって、戦いは守るものではなく、栄光や開拓のためのものであり、
天上の神々を喜ばせる暇つぶしにすぎないと考えていた。
魔物や盗賊が来たとしても、無事に恋人の元に戻れるかなど心配せず、
血を浴びながらただ全力で戦い、叫ぶことができればいいと思っていた。

こんな一族は、長い歴史の中からすぐ消えるだろう。
彼らの戦いには終わりがない上、その勝利には望みがないからだ。
しかしモンドの誕生によって、彼らは自分の護るべきものをついに見つけた。

松韻の響く頃(しょういんのひびくころ)

★草木を撫でる風のように軽い大剣だが、その破壊力は木々を吹き飛ばす竜巻を想起させるほど強大なものである。

★昔、平民の間にある歌が流行っていた。
「凹んだ硬貨を遠方から来た歌手と詩人にあげよう」
「花束を少女に渡そう」
「涙が出るほどの苦いお酒で」
「取り戻せない昨日に乾杯しよう、歌声を未来に捧げよう」

詩歌と音楽が風と共に流れる国では、人々は楽観的で敏感な魂を持っていた。
話によると、孤独な王と貴族が一部の和音と調の使用を禁止する時期があった。
敏感な人々が詩人や歌手の音楽から反逆の意志を感じ取ることができ、
実際に歌と詩は抗争者の連絡方法として使われていたからだ。

貴族が統治していた時代、風神を敬う教会が二つに分かれた。
一つは貴族と呑み交わし、神像を倒し、頌詞と聖歌を書いた教会。
もう一つは聖職者という名を持たない信徒。
彼らは地下街と高い壁の外で行動し、安酒を飲む。そして平民の間に伝わる聖書原典と風と共に流れてきた言葉で、
平民と奴隷たちのために祈り、禁じられた詩と歌を書いた。

異国の奴隷剣闘士が風の神と共に蘇り、反旗を掲げた。
無名の牧者と呼ばれる年寄りの聖徒が、西風教会の真の教徒を集め、
彼らと共に自らの血でこの青い土地を潤した。
その反逆の合図は、まさに今まで歌うのを許されなかった歌の残り部分だった。

「鋭い鉄片は命懸けの戦いまで取っておこう」
「絞首台は小賊のために残そう」
「錆びた矢先は研いでおこう」
「松韻の響く頃、低劣な者を撃ち落とそう」

白影の剣(しらかげのけん)

★剣身に鈍い刃がある異国の大剣。貿易ルートを経て璃月に渡った。剣を理解する者が使うと、その破壊力は凄まじい。

★世の全てが璃月にあり。これは偉大な璃月港への讃美である。
他の国の珍宝も人と共に璃月港に来る。
良質な材料で作られた精巧な大剣。特徴は鍔に近い部分に刃が付いてないこと。
噂によれば、その部分は柄として扱え、持ち手の部分を変えることで臨機応変に戦えるらしい。

あまり知られていないが、この大剣は異国の職人の傑作である。
謙虚な職人が丹念に鋳り、剣のバランス調整を行った。
火花と共に幾つかの夜をこえて、
丹念に鋳造を続けた彼の心の中に、
恋人の凱旋への期待と未来への不安が募る。

「この戦争が終わったら」
職人はこう思った。
「彼女がこの大剣を使う時が来るかな」
「……彼女は無事に戻って来られるだろうか」
職人はすぐさま雑念を払い、剣の鋳造に全身全霊を注いだ。
余計な心配をするより、集中して良いものを鋳造しようと決めた。

ある日、遠征軍が魔物の討伐から凱旋した。
職人はまだ大剣に彼女の名を刻んでいなかった。
慌てて剣を携え、帰郷した彼女の前に立つ。
その顔には笑みと涙が浮かんでいた。

武器を置いた女戦士は束ねていた長い髪をほどいた。これからは兵士を必要としないだろう。
女戦士は故郷の恋人にプレゼントを用意していた。新品の猟弓である。
「なんてことだ!俺は何年も費やしたというのに。君のためにこれを作ったんだぞ……」
職人は思わず口にした。だが幸いにも、二人は幸せな結末を迎えた。大剣が一流の品であったのは言うまでもない。

西風大剣(せいふうたいけん)

★西風騎士団でよく使われる重剣。元素の力を簡単に引き出すことができ、優れた破壊力を持つ。

★西風騎士団の大型の儀礼用剣。団長と教会両方の許可を得ないと所持することは許されない。
モンドの古き聖遺物を研究し、モンドの工学者が元素の活用方法で成果を挙げた。
この重い剣は西風騎士の栄光だけでなく、モンドを護る人々の勤労と技術の結晶でもある。
この剣であれば容易に元素の力を引き出すことが可能だ。だが肝に銘じてほしい。剣の鋭さは護るための力であり、傷つけるための力ではないことを。

今なお引き継がれる、幼い狼ルースタンが編み出した長剣の剣術だが、
一部の派生技は継承されなかった。それは、光の獅子エレンドリンが使用した長剣と大剣の二刀流戦法である。
求められる技量が高すぎるため、天賦の才を持つ者しか会得出来ずに伝承が途絶えたのだ。

正統な騎士の一族出身のエレンドリンと農民出身のルースタンは、子供の頃から一緒に成長してきた仲間である。
英雄になるという共通の夢により二人は仲良くなった。そして同僚に、さらに団長とその右腕となった。

団長となっても、エレンドリンは神の目を授かることはなかった。カの源は天賦の才と努力によるものである。
彼は自分の力を誇りに思った。騎士団、さらにモンドの人々も、このような優秀な団長がいてくれることを誇りに思った。
しかし、ルースタンが亡くなって以来、エレンドリンが自らの力を示すことはなくなった。凶暴な魔獣に挑むことが誇りであるとも思わなくなっていた。

雪葬の星銀(せっそうのせいぎん)

★壁画の間に保存されていた太古の大剣。星銀で鍛錬された刀身は、氷雪をも切り裂く力がある。

★緑豊かな都が霧によって覆われたとき、
終わりのない吹雪が月明かりを遮り、
起きた出来事や生きた証も、
空から降る寒天の釘に貫かれてしまった…

祭司の娘は星銀の大剣を異邦の勇士に手渡した、
彼女の言ったことは、吹雪の音にかき消され、相手にを伝えることができなかった。

「ここの4番目の壁画はあなたのために用意されています。あなたの肖像はこの壁に永遠に残ります。」
「この壁画のために、みんなのために、私はいつまでもここであなたの帰りを祈っています…」

雪葬の都の娘が実りのない銀の枝と共に枯れたとき、
氷雪を切り裂くために、この剣を振るう運命にあった異邦人は、遠くで答えを求めている。
月明かりのように輝いていた彼女の最後の思いも、遠くの旅人に伝えることができなかった。

「もう長い間澄んだ空と緑の草原を見ていません。父が望んでいた氷雪が溶ける光景を描くために、どのような青と緑の色を使うべきか、もう分からないままです。」
「もう一度、あなたに会えれば、どんなによかったか…」

これが彼が見つけた答え一一

異邦の勇士はついに彼の旅を終えた、
大剣の刃からは黒い血が滴り落ち、
すでになじみのない雪道を重い足で踏んだ。
疲れ果てた異邦人がついに山国の宮殿に戻ったとき、
彼を待っていたのは、死という響きだけだった。

「ここですら、俺の守るものは残ってないのか…」
「天上にいるお前らは、ただ生者の苦しみが見たいだけだろ。」
「だったら、この鋼と血の歌を、お前らに捧げよう。」
異邦人は少女からもらった、風と雪を切り裂くはずだった星銀を壁画の間に残した。
それから山を下り、彼は血を見るために戦いの場に行った。

千岩古剣(せんがんこけん)

★璃月の碁盤岩を原材料として作った重厚な大剣。

★古代の千岩軍兵士が愛用していた武器。
璃月港の建造に使われた神鋳基岩を削って作られた。非常に重い。
普通の人は持ち上げることさえできず、戦うことなんてとんでもない。
だが記録によると、古代の千岩軍兵士はそれを実際に使用していた。

千岩軍は当初、岩君の信者が自発的に結成した部隊であった。
その歴史は町が出来たばかりの時まで遡る。
岩君は璃月の名の下、共に歩み続け、絶対に諦めないと誓った。
「千岩牢固、揺るぎない。盾と武器使ひて、妖魔を駆逐す。」
千岩君の兵士たちは皆この箴言を守り、自身の命よりも重要視していた。

彼らは岩王帝君に付従って妖魔を斬殺し、民を救い璃月の平和を守った。
千岩軍の最も輝かしい功績は殺戮ではなく守護であった。己を盾とし、彼らの故郷を守った。

この巨剣は守護者の責任と意志のように非常に重くて硬い。
最初に岩を削り剣を作った武装兵団の星氏と寒氏は、
将来、この岩剣を自在に扱える人は少なくなると予想した。
やがてこの剣は世界平和の象徴となり、守護者も剣も必要なくなるだろう。

鉄影段平(てつかげだんびら)

★この剣はかの光の獅子エドウインの佩剣の模造品。これを握って、伝説の英雄の力を感じよう!注意:妄想はほどほどに。

★幼いエレンドリンは北風騎士レイヴンウッドの剣の模造品を手に持ち、想像の中のモンド旧貴族へ突撃した。その時、まさか自分が将来、世界に名を轟かせるとは思ってもいなかった。幼い頃、剣術の真似事をしたルースタンが自分の右腕となり、モンドの民に23年を捧げた末に殉職するとも思っていなかった。
今、「光の獅子」が持っていた模造品は、別の若者の手へと渡った。
この神秘的で偉大な宿命は、どのように伝承されていくのだろうか。

天空の傲(てんくうのおごり)

★風龍の傲りを象徴する両手剣。振り回す時に風龍の勢いを感じられ、蒼空と長風の力が秘められている。

★天空を揺り動かす武勇。
罪人の魔龍の子は深淵なる古国に生まれた。
最期は黒金の翼が、風の誇りによって断ち切られた。

昔、モンドの繁栄を妬んだ魔龍ドゥリンが襲来し、万民は塗炭の苦しみに陥った。
人々は荒無に慟哭し、泣き声は風の神を起こした。
風の神は人々の声により現れ、眷属を召喚した。
命と自由を護る魔神、その風龍と共に参る。

雲を切り裂く激戦の中、風龍は神の恩恵を受けた六つの翼を展開し、
大剣を振り回すように、天空を切り開き、ドゥリンの鋼鱗を切り裂いた。
驚天動地の戦いの中、風龍は風刃の爪を湾刀のように、
黒く腐っているドゥリンの体の奥まで差し込んだ。

天空を揺り動かす戦いに恐れ知らずの太陽さえ震えていた。
最後に悪龍は喉をトワリンに噛み切られ、空から落ちていった。
風龍は神の祝福により、勝利へと導いた。モンドの人を護ることができた。
しかし、風龍は毒血に侵蝕され、骨の髄まで腐り始めた。

トワリンは英雄にも関わらず、孤独を共にせざるを得なかった。
深淵の誘惑に風龍は堕落しかけた、その執着は邪悪になったこともある。
復讐心を煽る憤怒や猛毒を伴った激痛を、最後は仕えていた優しい主人が癒してくれた。
親友や新しい仲間と共に、勇気を持って魔物をなぎ払い、風龍の名を取り戻した。

数百年に渡る眠りについていたため、モンドの人々はトワリンの猛威を忘れていた。
しかし、最近の事件で六翼風龍はまた人々の前に現れた。
バルバトスの歌声と風神の祝福の元で、
不羈の千風を巻き起こした風龍は、再び空を駆ける。

白鉄の大剣(はくてつのたいけん)

★白鉄でできた両手剣、重量と強度を兼ね備えている。普通の腕力でも簡単に振ることができ、力の強い人が持つと威力が更に倍増する。

★軽い白鉄で作られた扱いやすい大剣。雪のような白銀色に輝いている。
この大剣は素早く振り回すことで、白鉄の輝く光が相手の目を眩ます。
しかし、この剣はあまり武器として使われない。
昔、命を落とした戦友の傍に、輝く武器を突き立てる風習があった。
時が経ち廃れてしまったが、僅かな人はその儀式の意味を覚えている。

飛天大御剣(ひてんおおみつるぎ)

★頼もしい鋼の剣、伝説の中で「御剣公子」はこれの力を借りて二度目の飛天を試したらしい。

★挫折を味わった御剣公子は、剣術では到底実現できないことがあると気づいた。
それからというもの、彼は自身の剣術に盲信せず、剣そのものに着手をし始めた。
「大きければ大きいほど優れている。そう、剣もそうだ」と彼は考えた――壮大な孤雲閣で、公子は壮絶な結末を迎えた。
空を駆ける旅はやっと終わりを告げる。それでも、彼と剣の物語は永遠に続いていく……?

無工の剣(むこうのけん)

★悪人を討ち、妖魔を退治する大剣。刃はないが、その力は神を彷彿させる。

遠い昔、璃月には龍がいた。
風に乗って飛び回るのではなく、龍は連なる山の中にいた。
身体が山のように大きな石龍であった。

伝説によると、龍は南天門の辺りで、群山と一体になるかのように眠っていたそうだ。
小さく寝返りを打ったり、背伸びをするだけでも、
大地は揺れ動かされた。
当時の岩君は大地を鎮めるため、古龍の元へとやって来た。

伝説によると、大地は長い間平穏だった。
そして、岩君の側には仲間が一名増えていた。

だが結局、龍と神、そして人は恐らく相容れなかったのだろう……

龍が地底に鎮められた後、仙人や神の怒りに触れる事を恐れて、
かつて、一同になって暴れまわり、岩が揺れ動く音を傍聴していたヴィシャップも
山の地底深くに潜り込んだ。
だが、数千年の時が過ぎ、ヴィシャップが再び騒ぎ出す……

伝説によると、勝者は古龍が鎮圧された巨木の側に剣を突き刺した。
この封印は、魔物や邪悪な心を持つ人には触れることができないものだった。
伝説が本当であれば、清らかな心を持つ人のみ、それに近付く事ができる。
だが、もし伝説が本当であれば、なぜその剣は行方が不明なのだろうか……

傭兵の重剣(ようへいのじゅうけん)

★重くてしっかりしている古い大剣、戦火と歳月の洗練を経た優れもの。

★彼はいつも自分の若い頃の冒険話をしたがる。どれも大袈裟で陳腐な話だ。だが、この使い古された大剣はまるでこう言っているようだった。「私もその場にいたが、流石にそれは言い過ぎだ」

★ワーグナーから購入できる。寒鋒鉄器、天目鍛冶屋でも購入できる。

理屈責め(りくつぜめ)

★精密な鋼鉄で作った棒、最高な理屈となるだろう。

★どんな弁論においても、論理的かつはっきりと話す。
どんな頑固な人だろうとも、論理的に話し合えば分かり合えるようになる。
これを道理の力という。
最終的に民衆の抗議により製造は中止された。
これは世論の力という。

龍血を浴びた剣(りゅうけつをあびたけん)

★噂によると、北方の英雄がこの剣を龍血に浸してから、どんなダメージを受けても壊れなくなった……ただ、この加護は使用者には共有されない。

★伝説によると、とある有名な英雄が毒龍を斬った後、
龍の血を全身に浴びて、刀も槍も通さない体を手に入れようとした。
龍の血の力の賜物か、洗礼を受けた体は、
数え切れないほどの剣と槍を折った。
飛んできた無数の矢を嘲笑いながら、その全てを弾き飛ばした。
だが最後、彼の弱点を敵が発見する。
彼は愛用していた大剣を背負いながら、龍の血を浴びていた。
そのため、背中には大剣と同じ大きさの弱点があった。