ジン

CV:斎藤 千和

西風騎士団の代理団長。人々の生活を守るため、日夜職務に励んでいる。特別な才能はないが、鍛錬を重ね続けてきた彼女は優れた騎士である。風魔龍の脅威が近づいている中、この頼もしき代理団長はモンドを守るため、その準備を着々と進めている。(公式HPより抜粋)

プロフィール

誕生日:3月14日
所属:西風騎士団
神の目:風
命ノ星座:仔獅子座
名刺:風向き(かざむき)…蒲公英の別称は「獅牙」、風向きに最も敏感な花である。
正直で真面目な蒲公英騎士、モンド西風騎士団の代理団長。

キャラクター詳細

西風騎士団はモンドを守る剣と盾である。
荒野の魔物を退治し、町や道路の安全を守ることだけでなく、騎士団にはモンドの秩序を守るという大事な使命がある。
モンドは自由の都であるが、自由を守るルールがなければ、混沌を不安が溢れることになる。
ジンはそれをわかっているからこそ、謹厳であるべきと自分を一番厳しく律してきた。
――そして彼女はいつも自分でも気付かないうちに、月初めにその月に割り当てられたコーヒーを全部飲んでしまう。

命ノ星座

★剣脊に流れる暴風(けんせきにながれるぼうふう)
★人々を守る盾(ひとびとをまもるたて)
★西風が吹く時(せいふうがふくとき)
★蒲公英の国土(たんぽぽのこくど)
★しばしの烈風(しばしのれっぷう)
★民を脊顧する獅子の牙(たみをせっこすうししのきば)

天賦

★西風剣術(せぴゅろすけんじゅつ)
★風圧剣(ふうあつけん):ジンと共にあるのは、仲間を守ることができる守護の風だ。
★蒲公英の風(たんぽぽのかぜ):風の恵みはまるで広い大地に生息する蒲公英のようで、ジンの守るという意志の根源でもある。
★風の赴くままに(かぜのおもむくままに)
★風の導くままに(かぜをみちびくままに)
★導きの風(みちびきのかぜ)

神の目

単に強さだけで言えば、ジンはすでにモンドで一二を争うレベルの剣士である。だが腐朽と暗闇を突き通す剣より、歌声と自由を護る盾になりたいとジンは心から思っている。
「守護」は「破壊」より難しい。
小隊隊長から副団長に昇進した時、ジンの目の前にこの壁が立ちはだかった。外部はファデュイからの外交圧力で、内部には裏切り者――元督察長の仲間。こんな状況を立て直すのは簡単なことではない
だが、ジンは一人で外部の圧力に屈する事なく騎士団を率い、アビス教団の数々の陰謀を砕き、西風騎士団のかつての栄光を取り戻した。
「神の目」を手に入れた瞬間の事を、ジンは一生忘れはしない。手のひらに吹き上がるそよ風を感じた刹那、その場は静寂に包まれ、空間からは色が消えた。ただ、グンヒルド家の古く厳しい家訓だけが、ジンの頭の中に浮かんでいた。
「モンドを守る。」

ストーリー

キャラクターストーリー1

グンヒルド家は古い騎士の一族である。伝承によると、最初の史詩が生まれた日から既に彼らはモンドを守ってきたそうだ。
しかし、歴史の長い血脈には必然的に重い責任が伴う。ジンは幼い頃から母親に騎士の継承者として育てられた。騎士に相応しい身だしなみ、礼儀から、騎士の歴史、詩、騎士に必須な剣術、身体能力まで、ジンは全てマスターした。そうしなければ、グンヒルド家の家訓「モンドを守る」ことを実行できないからだ。
昔、酒場ではある冗談が広まっていた。グンヒルド家の長男長女は「ママ」よりも「モンドを守る」という言葉を先に覚えると。
『森の風・ベストコレクション』から顔を上げ、自分と同じくらいの年の子が風車を手に、笑いながら走っている姿を見て、幼いながらもジンはその言葉の意味を理解した。
そして今、たくさんの書類から顔を上げ、風車を手に笑いながら走っていくモンドの子供たちを眺める代理団長は、あの時間に対して少しの後悔も感じていない。
「これは正しいことだ。どんなにつらくても、正しいことは全力で行うべきだ」

キャラクターストーリー2

「ジン団長はとても頼もしい」
「なにかあったら、彼女に頼めば間違いない」
モンドでは、騎士も民衆も、ジンのことを頼りにしている。
助けが必要な時、理由が合理的であれば、彼女は必ず助けてくれる。
例え市場の口喧嘩でも、恋に関する些細な悩みでも…
例えそれが騎士の仕事と全く関係がなくても、ジンに頼めば、彼女は必ず助けの手を差し伸べる。
「なぜ助けるのか?――困っている人を助けることが、騎士の仕事ではないか?」
彼女にとって、「代理団長」の仕事よりも騎士としての責任の方が大切なのだ。そして彼女は、困っている人を助けるには自ら動くのが一番確実だと思っている。これは彼女が配下の騎士たちに対して求めているものでもある。
図書館司書のリサはかつてジンに「たまには、レディのアフタヌーンティータイムを楽しむべきよ」と諭したことがある。
しかしジンにとっては、騎士の責任はレディであることよりも大事である。
「ジン団長はとても頼もしい」
人々は常にそう言って彼女のことを褒める。
しかし彼女にも悩みはある。それは一日の時間に限りがあるということ。例え睡眠を犠牲にしたとしても、全ての人を助けることはできない。
頼もしい人間であり続けるための努力は、他人には想像もできないものである。

キャラクターストーリー3

ジンが代理団長になった今、彼女の上に「大団長」がいることを忘れた人は少なくない。
もちろん、彼女はそんな事を気にしたことはない。騎士団内の地位と称号は、彼女の行動になんの影響も与えないからである。
ジンの熱意、正直さ、そして真摯な姿勢は二つの要因から来ている。
一つ目は、彼女が幼い頃に受けた教育と訓練。それらは騎士道精神を彼女の魂の奥深くに刻んだ。
二つ目は、現在席を離れている西風騎士団団長ファルカによる教育だ。あの自由で締まりのない飄々とした騎士は、ジンの成長に大きな影響を与えた。
「大団長、真面目に仕事をして下さい。モンドのあなたに対する期待と向き合って下さい」
「お嬢さん、あんたは俺の助手。俺の仕事を分担するのは当然だよ。そうすれば、この大団長ももっと大事なことをする余裕ができるだろ?」
「……」
彼は征服と伝説を創った騎士。そして彼女は平和と自由を守る騎士である。ジンはファルカを嫌っているわけではない。ファルカのやり方にも一理あるのかもしれない。だが、ジンは大団長ができなかった正しいことをしなければならない。
半年前、ファルカは西風騎士の精鋭たちを連れて、再びモンドを離れ遠征に出た…
遠征――大団長らしい冒険である。
「騎士団は任せたぞ。ここ数年はあんたが団長の仕事をしてきたしな。」
「安心して任せてください、大団長。」
あなたが帰ってくる日、モンドは今よりも暖かく、平和で、栄えた場所になっているはずだから。
窓から団長を見送った彼女は、そう思ったのである。

キャラクターストーリー4

風立ちの地にある神木は、初代「蒲公英騎士」の終点である。
記載によると、ここは西風騎士団を作り、モンドを再建した初代蒲公英騎士・ヴァネッサが人生の最後に訪れた地だ。
彼女は風立ちの地で自分自身が守ってきた城と別れを告げ、自身の物語と一株の苗だけ残した。
この苗は千風の加護の下、太陽と月に照らされ、天に届く巨木となった。
ジンが「蒲公英騎士」の名を授かったのは彼女が15歳の時。
「蒲公英騎士」、またの名を「獅牙騎士」。それは歴代で最も優れた騎士のみが得られる栄誉である。
称号を授かる儀式が終わった後、ジンは祝いのパーティーをこっそり抜け、憧れの英雄が歩んだ道を追いかけるように、その木の前に来た。
「蒲公英騎士」の名は、ヴァネッサの戦いと慈愛を象徴するもの。自分にそんな偉大な称号を受け継ぐ資格はあるのだろうか?
モンドの再建から1000年以上が経った今、自分にはこの古くから自由と誇りに満ちた土地を守る力はあるのだろうか?
いくら外見が大人びているとは言え、彼女は騎士の成人式を済ませたばかりで、まだ心の準備ができていない少女である。
その時、遠くから一陣の風が吹き、彼女を柔らかく包み込む。そして、その胸にある不安を吹き飛ばし、乱れた心を風の中で整え、揺らぎない決心だけを胸に残していった。
「モンドを守る。」
――ヴァネッサのような、優しくも決して揺らぐことのない戦士になって、同胞のために戦い、自由のために抗う。きっとあの単純で厳しい家訓が伝えたかったのはこれなのだろう。
今でも、疲れや不安を感じた時、ジンはこの木の下に来る。風は彼女の戸惑いを消し、前進する力を与えてくれるから。
風立ちの地にある神木は、初代「獅牙騎士」の道の終点であり、そして「蒲公英騎士」ジンの始まりでもある。

キャラクターストーリー5

団長ジンには秘密がある。
グンヒルド家は古い騎士の一族だ。ジンはこの誇り高き血筋を、自分の母であるフレデリカから引いている。
ジンの父は有名な冒険者――サイモン・ペッチ。モンドに定住してから、彼は冒険から身を引き、西風教会に参加した。やがて、彼は西風教会の総監に昇進した。通称「払暁の枢機卿」だ。
かつて愛し合った二人はそれぞれ別の道を選ぶ。幼いジンは母の手を握って、父と妹のバーバラの離れていく背中をただ見ていることしかできなかった。やがて、バーバラも父のように西風教会の一員となり、モンドの人々に愛される牧師となった。
今までジンは、血の繋がった妹のバーバラに接近しようとしたが、バーバラはどうすればいいのか分からず、ずっと避けている。
この似通う不器用さは、正に姉妹の心が繋がっている証拠であろう。
団長ジンには、もう1つの秘密がある。
歴史の書籍を読み尽くし、「蒲公英騎士」の名を背負い、皆に信頼される代理団長ではあるが…
ジンは、恋愛小説が大好きなのである。
少女時代を訓練と激務に費やした事や、親の離婚の影響ではない。
恋愛小説の中で語られる両思いや脆そうで絶妙な関係が好きなのだ。
騎士として、モンドと西風騎士団を最優先しなければならない。
だが…
「もし、私にも…」
深夜の執務室で『少女ヴィーラの憂鬱』を再度読み終えたジン。
「時間があれば、夜明け前の誓いの岬を見に行っても大丈夫。大丈夫なはずだ…」
ジンは俯き、星の光が照らす窓にもたれ掛り密かに考えた。

ジン団長のスケジュール・Ver.17(じんだんちょうのすけじゅーるばーじょん17)

ここに分刻みのスケジュール表がある。
「朝、アンバーと一緒にランニングし、ついでにリサの朝食を買う。夜は服を手洗いし整理する」細かいことまでちゃんと記載されており、予定がぎっしりと詰まっている。
完成した項目にはマークが付けられている。外部的要因で遅れた項目は、備考欄に原因が記載されている。
体調不良で完成が遅くなった「モンド公共施設評議報告」の項目の備考欄に「夜中3時に完成、今月末の褒美である書籍購入は取り消し」と書かれていた。
このスケジュール表の書き方は、十年前の母が作ってくれた訓練表の影響を受けているのではないかと、ジンはたまに思う。

キャラクター関連

挨拶

●初めまして…:「蒲公英騎士」・ジン、入隊させていただきたい。これから先、私の栄誉と忠誠は貴方と共にある!
●世間話・行動:行動するのだ。ここに留まっているわけにはいかない。
●世間話・騎士団:騎士団の皆は…真面目にやっているのだろうか?
●世間話・目標:行こう、次の目的地へ!
●雨の日…:雨が降ろうと、私の行く手を遮ることはできぬ。
●雨上がり…:こういう天気こそ行動に適しているのだ。
●雪の日…:雪だ。ブーツの手入れを念入りにな。
●風の日…:気持ちのいい天気だ。
●暴風の日…:聞くところでは、あの日も珍しく強い風が吹いていたらしい…
●おはよう…:「一日の計は早朝にあり」。今日も頑張ろう。
●こんにちは…:よし、今から任務を始めよう。
●こんばんは…:どうやら、コーヒーに耐性がついたようだな。他の代替品があればいいのだが……リサに聞いてみよう。
●おやすみ…:今日の訓練はここまでにしよう。よくやった。ご苦労様。
●誕生日…:今日はめでたい日だ。なぜなら、風の加護を受けた君の誕生日だからだ。誕生日なんだから、ゆっくり休むといい。
オホン…♪ハッピーバースデー、トゥーユー♪…
あっ、失礼を許してくれ。このプレゼント、気に入ってくれたかな?

自己紹介

●ジン自身について…:今日は人々を守るためとは言え、五つの遺跡守衛を叩き切って、八つ裂きにしてしまった。あ…私はまだ自分を磨き続けなければいけない。あれは貴重な文化遺産なので、今度は素手で倒してみるべきだ。
●信念について…:全力で君を助けよう。もちろん、君の進む道が正義からかけ離れた時、私は迷わず指摘させてもらう。
●誓いについて…:この剣に誓おう。必ず勝利を君に捧げると。
●任務について…:任務は勝手に終わるものではない。だが、適度な息抜きも悪くはない。今日は特別に数分の昼休みをとろう。
●「神の目」について…:「モンドを守る」、それはグンヒルド家の家訓だ。「神の目」を使う度に、私は母上様、そしてモンドの人々の期待を思い出す。モンドのため、自由のために戦うことに、私は躊躇ったりしない。
●シェアしたいこと…:西風騎士団を代表して、君がモンドのためにしてくれた全てのことに感謝する。どうか無理をせず、適度に…急に笑い出してどうしたのだ?私が何かおかしなことを言ったか?
●興味のあること…:「蒲公英、蒲公英、風と共に遠くへ行くがいい。」蒲公英は、風に乗って天空の島まで行けるのかもしれないな。
●ジンを知る・1:私の肩には西風騎士団の信頼、そしてモンドの民の期待がかかっている。だから、気を緩めるわけにはいかないのだ。
●ジンを知る・2:ヴァネッサの「蒲公英騎士」の名は現在にまで受け継がれている。かつて、数々の偉大な騎士たちがこの栄誉を授けられてきた。私がこの名を汚すわけにはいかぬのだ。だから、決して気を緩めてはいけない。人々を守るための盾と剣にならなくては。
●ジンを知る・3:伝説の物語にしろ、歴史書にしろ、偉大な騎士はその功績しか記されていない。彼らは一度も道を見失わなかったというのか……?
風よ、我が進むべき道を示してくれ。
●ジンを知る・4:仕事に全力を尽くす時、悩みも時間も忘れてしまう。そんな時、ファルカ大団長はこう言った「君はこういうことに最もふさわしい人だ。」と。
●ジンを知る・5:君と行動を共にして、進むべき道がこれ以上なくはっきりした。まるで、ついに頼れる人が見つかったようだ。これは一体……いや、きっとまだ私の努力が足りないのだ。絶対に気を緩めてはならない。西風騎士団とモンドの期待に背くわけにはいかないのだから。……だが、ありがとう。
●趣味:君とは書物に記されている英雄たちの伝記について語り合えるかもしれないな。カーンルイア英雄王の物語を聞いたことは?
●悩み:もし何か不思議な薬があって、それを飲んだら寝なくても済むとしたら…うん、明日リサに聞いてみるか?
●好きな食べ物:キャッツテールのピザ……長いこと食べてないな。団長室まで出前をしてくれればいいのに。
●嫌いな食べ物:優れた騎士は好き嫌いなどしないのだ。
●突破した感想・起:よしっ、次の目標まで一気に行くぞ。
●突破した感想・承:風が止まない限り、私は足を止めたりしない。
●突破した感想・転:一時的に平静を取り戻したとしても、油断は禁物だ。代理団長として、万が一に備えて万全に準備しておくべきだ。
●突破した感想・結:私はまだまだだ。君と出会ってからずっと君に助けられてきた。この感謝は…
風よ、どうか私情を許してくれ。代理団長ではなく、ただの「ジン」として、私の剣は君と共にあるとことを、ここに誓おう。

関連キャラクター

アルベド:「天才」という言葉は、アルベドのような人のためにあるのかもしれない。

→ジン?彼女は真面目な代理団長で、あの大団長よりも頼もしいと言える…みんなも、彼女が正式に団長となる日を密かに期待してるんじゃないかな。

アンバー:アンバーはこのところ着実に成長している。いつの日か、彼女の功績も吟遊詩人によって歌われるといいのだが。

→大団長が出征した後、仕事を全部ジンさんがすることになったんだよね。わたしがもっとジンさんの役に立てたらいいのに…

ジンさん、まだ仕事しているの?…一緒にコーヒーを飲もうって誘いに行こうよ。

ウェンティ→騎士団の代理団長…君は彼女をどんな人物だと思う?エヘヘ、ボクと同じこと考えてるね。真面目、勇敢、優しさに溢れている。ボクのある友人と少し似ているんだ…

エウルア:エウルア?コホン…彼女の生まれについては気にしないであげてくれ。西風騎士団は一人一人を平等に評価する。エウルアは物事の善悪をはっきりと理解していて、才能にも恵まれている。時に危険な発言をするのは彼女の性格からくるものだ。だから、どれほど私に挑戦的な態度を取ろうと、私は気にしない。

→代理団長か、彼女と私の一族は宿敵同士なの。でも彼女は、仕事とプライベートを分けられる人で、私の実力を認めている。私を騎士団に誘って、チャンスもたくさんくれた。だから彼女への復讐には、見苦しくない敗北を与えようと考えているわ。

ガイア:そうか…ガイアも君にアドバイスをしたのか。彼は優れた西風騎士。それは間違いない。

→ん?代理団長か?しっかり支えてやってくれよ。

凝光→モンド の代理団長、きっと真面目で繊細な女性なんでしょうね。その適切な言葉遣いだけでなく、手紙のたたみ方さえきちんとしてるわ。見落としてしまいそうな場所にこそ、その人の本当の品格が宿るのよ。

クレー:遊ぶことが子供の仕事と言うが、クレーが気に入るおもちゃは危険な物ばかりだ。なかなかに安心できない。

→ジン団長はいい人だよ!少し…怖いけどね…

スクロース:錬金術師として、彼女も優れた才能の持ち主だ。それにアルベドがついているから、心配はないと思う。ただ…いや、なんでもない、自分の世界に入り込むのは悪いことではないはずだ。

→ジン団長と話すのはちょっと怖い。彼女は真面目すぎるから…とても良い人だってことは分かってるけど、やっぱり…やっぱり怖いの。普段は彼女の邪魔にならないようにしてる。たとえ彼女に処理してもらうものがあっても、私…私はアルベド先生に頼むの。

ディオナ→騎士団の代理団長、う~ん…お酒を飲まないちゃんとした大人だね…そういった人はめったにいないけど、でもなんか真面目過ぎる。っていうか、騎士団のみんなはあたしに過保護すぎない?

ディルック・申し訳なさ:ディルック先輩が騎士団に対する態度には理由がある。申し訳ないと感じつつも結果は変えられない…私の努力で、少しでも騎士団を見直してくれたらいいのだが…ああ、これは私が成すべき責務だ。

尊敬:ディルックは…尊敬に値する先輩だ。選んだ道は違うが、モンドを守りたいという気持ちはちゃんと伝わってくる。

→無意味な雑事はジンの最大の敵だ。

彼女の誰よりも勝る責任感は、かえって彼女自身の本当の役割を分からなくさせている。

トーマ→グンヒルド家のジンさんが西風騎士団の団長に?確かに適した人選だ。彼女が優秀なのはみんな知ってるからね…ん?まだ代理団長?アハハッ、肩書きなんてどうでもいいことだよ。

ノエル:ノエル、ああ…あの西風騎士になりたがっている少女のことか。彼女の心にはまだ迷いがある。今の彼女が外の危険に触れるのは、まだ早いかもしれないな。

→団長さまは私の目標です。実力も真面目さも全然適いませんが、自分自身と他人に厳しいジン団長に認められる日が来ましたら、きっと今までの努力が認められるような気がします。そうなるまで、私は怠けたりしません!

バーバラ:バーバラはとても頑張っている、ただ、時々無理しすぎだ…ん?どうしてそんなによく知っているかって?西風教会も騎士団の管轄だからだ。

→代理団長…騎士団のリーダー。皆が彼女のことを好きなの。えっ、私?わ…私も当然とても尊敬しているよ!

ファルカ:ファルカ大団長、彼は西風騎士団の生きた伝説だ。彼が帰ってきたら、話を聞いてみるといい。きっと勉強になると思う。

ベネット→ジン団長に冒険者協会への支援を要請しようと思うんだが、どう話せばいいか分からないんだ…冒険者協会は騎士団みたいにたくさんのルールがないし、オレもオヤジたちもこんな感じだからな。こういう態度でジン団長と話すのはダメだよな…騎士団の敬礼でも覚えたほうがいいのかな?

ミカ:大団長がミカを遠征隊の斥候の要として選んだのは、任務の必要性だけでなく、彼の地道で勤勉な態度を見込んでのことだ。私の個人的な意見だが、このような仲間と共に仕事ができることをとても光栄に思う。

→副団長…いえ、代理団長は心強い先輩で、いつもみんなを守ってくださる「強者」なんです。仕事のスケジュール管理から、戦傷医療、料理まで、代理団長から学べることは尽きません…

モナ→あの西風騎士団の代理団長?彼女の「命ノ星座」は「仔獅子座」ですね。この星座は力と早すぎた責任を表しています。「雄獅子」が早くして群れを離れた結果、獅子の群れの栄光を完全に継承するまで彼女は成長し続けます。

リサ:リサ、彼女がいれば何かと安心だ。

→ジンは実力のある素晴らしい団長よ。彼女が真面目に仕事している姿を見ると、わたくしまで思わず手伝いたくなっちゃうわ。

ロサリア:ロサリアさんはいつも「面倒」と口にするが、実はかなり頼りになる存在だ。この前彼女に「面倒なら私も手伝うが」と言ったら、「そっちのがもっと面倒よ」って言われた。うん…やはり私もまだまだだな。

→自分の本職だけでなく、他人の後始末までする。称賛に値する女性ね。

その他エピソード
祭礼の剣(さいれいのけん)

★長い年月の中で石化した道具剣、上にあった装飾はまだ綺麗に残っている。時間の風による祝福の力がある。

★東に海を一望できる崖で、古の住民は時と風の神を一緒に祭った。
「風が物語の種をもたらし、時間がそれを芽生えさせる」という思想が、度々両者を混同させた。
この剣は護りの力と勇気を語るもの。
もともと刃がついていない道具用の剣だったが、風の中で真剣のように鋭くなっていった。

かつては穏やかなグンヒルド一族が所持していた。
祭祀では、彼らは守護者を演じる。

時の風への祭祀は三つの幕に分けられている。
終幕の内容は、守護者が命と自由を護る物語である。

祭祀の慣習と歴史は失われたが、
グンヒルド一族は守護者を続けている。

西風剣(せいふうけん)

★西風騎士団でよく使われる長剣。軽くて鋭い上、元素の力が集まりやすい。

★西風騎士団の特製長剣。通常は団長と教会両方の許可を得ないと所持することを許されない。
モンドの工学者は、モンドの神風を保ち続ける研究を通じて元素の有効活用に成果をあげた。
これは西風騎士の栄光だけでなく、モンドを護る人々の勤労と技術の結晶である。
この剣は簡単に元素の力を引き出せる。だが肝に銘じてほしい。剣の鋭さは護るための力であり、傷つけるための力ではない。

現在の西風剣術は光の獅子エレンドリンの影である幼き狼のルースタンから引き継いだもの。
伝説によると、彼は雨粒さえも斬ることができ、剣を振り回すとその衝撃波は薔薇を両断し、炎をも吹き消すという。
多かれ少なかれ西洋剣術の特徴を表している。軽く、速く、正確。それでモンドの平和を守るのだ。

27歳の時、ルースタンは「幼き狼」の名を授かった。
西風騎士団の伝統によると、獅子か狼の名を授かった騎士は、
いつの日か、騎士団を率い、全身全霊でモンドを護る大団長になる。
しかし、ずっとモンドを守り続け、モンドのために全てを捧げた彼にその日は来なかった。

ルースタンが編み出した剣術を、彼ほど上手く操れる実力者は二度と現れなかった。
だが、彼の忠誠と思いは現在まで引き継がれている。

西風大剣(せいふうたいけん)

★西風騎士団でよく使われる重剣。元素の力を簡単に引き出すことができ、優れた破壊力を持つ。

★西風騎士団の大型の儀礼用剣。団長と教会両方の許可を得ないと所持することは許されない。
モンドの古き聖遺物を研究し、モンドの工学者が元素の活用方法で成果を挙げた。
この重い剣は西風騎士の栄光だけでなく、モンドを護る人々の勤労と技術の結晶でもある。
この剣であれば容易に元素の力を引き出すことが可能だ。だが肝に銘じてほしい。剣の鋭さは護るための力であり、傷つけるための力ではないことを。

今なお引き継がれる、幼い狼ルースタンが編み出した長剣の剣術だが、
一部の派生技は継承されなかった。それは、光の獅子エレンドリンが使用した長剣と大剣の二刀流戦法である。
求められる技量が高すぎるため、天賦の才を持つ者しか会得出来ずに伝承が途絶えたのだ。

正統な騎士の一族出身のエレンドリンと農民出身のルースタンは、子供の頃から一緒に成長してきた仲間である。
英雄になるという共通の夢により二人は仲良くなった。そして同僚に、さらに団長とその右腕となった。

団長となっても、エレンドリンは神の目を授かることはなかった。カの源は天賦の才と努力によるものである。
彼は自分の力を誇りに思った。騎士団、さらにモンドの人々も、このような優秀な団長がいてくれることを誇りに思った。
しかし、ルースタンが亡くなって以来、エレンドリンが自らの力を示すことはなくなった。凶暴な魔獣に挑むことが誇りであるとも思わなくなっていた。