用語辞典カ行

カーレス線(かーれすせん):フォンテーヌの巡水船の路線の一つ。現在は天才地変の影響で無期限の運航中止となっている。

海山(かいざん):北斗によって倒された冥海巨獣。戦いの詳細は北斗の「神の目」についてで記載。

海灯祭(かいとうさい):璃月の祭り。毎年初めての満月の夜に開催される。期間は五日間。人々は平和を祈り、厄運を追い払う。灯火が知恵を伝承し、英雄たちが海から帰ってくる。「明霄の灯」と「霄灯」を作って夜空に飛ばすのが伝統。

楓原景春(かえではらかげはる):楓原万葉の父。久通の影響を受けてか、盆景を趣味にしていた。没落した家に全てを捧げること疑問をもっており、万葉には退屈な人生に飽きたら全てを置いて外に出るよう思いを伝えた。

楓原景光(かえではらかげみつ):経津政芳が晩年に抱えた三人の愛弟子の一人。一心伝の「一心三作」を生み出した人物。

楓原久通(かえではらひさみち):楓原万葉の祖父。異国の見聞を記録する築山を盆栽に残した。父の最期を見届けることができなかったためが、よく盆景の前で呆然と立ちすくむことが多くなったという。それまでは盆栽には興味がなかったが、それから盆景を作るようになった。草木ではなく石を配置する盆景を好んだ。

楓原義慶(かえではらよしのり):「一心伝」の後継者だった刀鍛冶。御神刀の鍛造に失敗してからは刀鍛冶をすることはなくなった為、「一心伝」は凋落していった。彼の息子が「一心伝」の再起を図ったが失敗。その時に「その中の秘密に気付けぬのであれば、一心伝の消滅も当然のこと」という言葉を残している。実際は、御神刀の鍛造の失敗に既に気がついていたどころか、楓原家と雷電五箇伝を陥れた犯人と出会っていた。そこで父の旧姓である「丹羽」の話を聞いた。そして、犯人が「国崩」だと名乗ったのを聞いた。彼は雷電五箇伝を滅ぼすと口にしていた、「国崩」の報復を恐れ、家族を守るために家業を諦めたのが真実だった。

ガオケレナ:万種母樹の中にある、神の意識が宿っている巨蓮。

花轎(かきょう):人を乗せて肩で担いでいく輿。花轎免許証が必要。

カサーレ:アアル村の遺跡に眠る祭司。その英知はまさ奇跡、賛美と謳歌に値すると称される。

花神誕祭(かしんたんさい):新たな草神の誕生を祝う祭。この祭りで「花神の舞」を踊ることは前の草神マハールッカデヴァタの逝去の証明になるという。

花神誕日(かしんたんじつ):草神クラクサナリデビの誕生日。ニィロウが「花神の舞」を披露すると言っている。

風の翼(かぜのつばさ)

空を駆ける翼。これを使用して空を飛ぶことができる。
●アンバー:西風騎士団の新人として、「風」に対する理解は必要不可欠だよ。
風の翼の上級特訓なら私に任せてね~!

風の花(かぜのはな):風花祭の象徴、自由と風の精神を代表する花。蒲公英、風車アスターあるいはセシリアの花だと言われていたり、正体がはっきりしていない。

カッツェレイン一族(かっつぇれいんいちぞく):外見が猫に似ている古い血統の一族。

桂木(かつらぎ):目付に宮崎造兵司佑兼雄とともに鍛冶の心を教えた。目付の御輿長正により、大業物で斬られ亡くなっている。彼を斬った大業物が「桂木斬長正」。名椎の浜にある借景ノ館を見回りしていた時に、名無しの傾奇者を発見した人物。「散兵」を持って帰った結果、たたら砂の悲劇は起きた。彼は責任を取るため御輿長正に自分自身を斬らせ、たたら砂の事件の幕を降ろしたのだった。

カパッチリ:鶴観の祭典で崇める存在。

カビカバス賞(かびかばすしょう)

スメールの「教令院」が若き学者へ贈る特別な賞。毎年、学院の賢者たちがその年に提出された研究レポートを読んで、投票で受賞者を決めている。受賞資格は40歳以下。研究している課題が画期的かつ、優れた革新力を持ち、自己啓発を怠らない人に限られる。

カブスベイ:隠されし覆面の王ホラムディンの正統の後継ぎ、遠い追放から帰還している。ラムシャフ王のために彼を呪い、七千世も続くことを祈らんとの記載が残されている。

神の心(かみのこころ):天空の島と共鳴して繋がっている、神の魔力器官。

  • 「神の目」よりも上位の元素制御中枢で、七神の座を象徴している。

神の目(かみのめ):これを持つ者は元素の力を操る事ができる。神に認められし者が得られる外付けの魔力器官。世界を変える者の証。

★魔導の秘密を探求する道に残されていた小さな注釈。神はとある理由で、全てを変えられる鍵を手にする代償を、人々に告げなかった。

★「神の目」の所有者は、死後、天空の領域に入ることを許されている。天空の領域とは、天空の島の事と思われる。

★神の目の所有者は、神になる資格をもち「原神」と呼ばれる。

惟神晴之介(かむらはるのすけ):幕府にいたずらしていた妖狸を鎮守の森に封じた稲妻最初の陰陽師。「影向役者三人組」の一人。符術を熟知していた。狐斎宮の死に悲しみ稲妻を去り、璃月で「仙家道法」を学んだとされる。稲妻を守護する為に「式大将」と「訣籙陰陽寮」を作り、長い間兵士たちを訓練してきた。かつては命が許す限り訓練に携わろうとも考えていたようだが「式大将」に啓発され、新たな道に進む決心をし光となった。

カラカル団(からかるだん):エルマイト旅団の一つ。「アフマルの目」と何かを手に入れるために争っている。大金を手に入れたらしい。

からくり械画(からくりかいが):フェリックス・ユーグが動機コアを紹介するために発明した、「動機コア」を動力源にした永久機関型おもちゃ。

からくり調理神器(からくりちょうりじんき):留雲借風真君が発明した調理神器。

ガルサスプ:七つの高塔の一つである円形の劇場の廃墟アイハヌムを鎮圧した人物。
匪賊を倒しことで諸王は服従し、ムアザムハガン(すべてのハガンの大ハガン)となった。

岩王帝君モラクス(がんおうていくんもらくす):璃月の守り神。テイワットの通貨モラの由来にもなっている。全ての神の中で、「契約」の本質を最も理解している神。正式に降臨しているのは年に一回だけ。ウェンティ曰く、人の心がわからない神。鍾離と同一人物。

ネーミング考察
悪魔のモラクスが由来と思われる。モラクスとは悪魔学にて、ソロモン72柱の序列21番目の大いなる伯爵にして総裁。

召喚した者の前に男の顔を持つ大きな雄牛のような姿で現れるという。また、天文学やその他の教養学に精通させ、使い魔を与え、薬草や宝石が持つ力についての知識を与える能力がある。

★璃月と岩神と氷神「契約」を交わしていた。「全ての契約を終わらす契約」

寒策(かんさく):寒武の息子。寒武の後を継がなかったが、黒岩の戦弓を作り、雲凰の下に現れた。詳細は黒岩シリーズ、試作シリーズのストーリー参照。

寒氏(かんし):璃月港の建造に使われた神鋳基岩を削り千岩古剣を作った武装兵団の一人。

勘定奉行(かんじょうぶぎょう):稲妻の様々な事務を管理している部門。「三奉行」の一つ。勘定奉行の債務の一つが、稲妻に出入りする人の身分を細かく審査し、外部から来た人を「離島」で一括管理する。

感知擬態(かんちぎたい):ファデュイの研究者ペルシーコフが発明した装置。草神の力を利用することで人間の脳に影響を与えることができるらしい。ファデュイ幹部はこの装置を評価せず、ペルシーコフが道を誤ったと判断。それでも実装を諦めきれないペルシーコフは人脈を駆使して金リンゴ群島で実験を独断専行で行った。実験は失敗し、同行していたファデュイは狂気に陥り、同じタイミングで金リンゴ群島に来ていた楓原万葉、辛炎、フィッシュル、モナの幻境を生み出す原因となった。

缶詰知識(かんづめしちき):特定の知識をある程度の量、保存しておける器。これをアーカーシャ端末に接続すると、誰でもその中の知識にアクセスすることができる。スメールではこれを個人的に所持したり、取引したりするのは違法にあたる。その分、それを求める人も多いため密輸の対象となっている。専用の装置を使用し、人間の脳みそから抽出されたものだった。抽出された人は苦痛を感じ、おかしくなってしまう。

寒武(かんぶ):璃月の有名な鍛冶職人。詳細は黒岩シリーズ、試作シリーズのストーリー参照。

機関棋譚(きかんきたん):瑞錦が発明した「棋戯」の一種。様々な方法で魔物の進撃を阻止するのが目的。今後、遺跡探索や事件解決、「もう一つの世界で冒険する」こともできたらと考えている。

帰元ノ庭(きげんのにわ):キングデシェレト時代の遺跡。中の宝物を手にすれば、生死の全てを悟ることができると言われている。これに関してはスメール教令院が明確に禁止している研究。缶詰知識の密売組織はこの情報を手に入れようとしているとドリーは考えていた。ここに入るには、対価として命を支払う必要があるという。禁止にしているとはいえ、秘密裏に研究をしている学者は後を絶たない。

輝山庁(きさんちょう):璃月七星管轄の七星八門の一つ。鉱山業を担当している。

騎士団ガイド(きしだんがいど):西風騎士団の指導綱領であり、モンドの平和と安全の礎石。

帰日の祭(きじつのさい):太陽の子が一定の年齢になった時に、その誕生日に大日御輿に入る儀式。混沌の世に染まる前に太陽の御座へと帰るためであるが、大日御輿の熱は白夜国を照らす太陽そのものなので、魂となる(亡くなる)ということ。

帰終(きしゅう)

かつて「帰離集」を守っていた、「埃」を操る女性の魔神。
塵の魔神「ハーゲントゥス」。元気な性格で、発明と賑やかなことが大好きだった。留雲借風真君や鳴海栖霞真君たちとも仲が良かった。食卓の場でからくりの評価を競いあう二人を高みの見物していたり、時には口喧嘩に混ざったりしていた。歌塵浪市真君(ピンばあや)は食事の後そのまま残って、よく一緒に短い花見をしてから帰っていた。留雲借風真君とは仕掛けの術でよく言い争っていた。岩王帝君を呼んで公正に評価してもらった際には、彼女のからくりのほうがやや秀でると評価していた。歌塵浪市真君とはからくりの鈴の音楽の解釈に対して異なる考えを持っていたため言い争い、帝君を呼ぶしかなかったという。その後、帝君はその鈴を持っていき、様々な儀式に使った。これがきっかけで二人は仲が良くなっていた。
魔神戦争の際に敵に敗れ、戦場で散っている。

帰終機(きしゅうき):仙人が天衝山に建てた弩砲。機関術の産物。自動的に巨大な魔物を迎撃することができる。

喜多院(きたいん): 長蛇喜多院と呼ばれる歴史上の武人を祖とする名字。喜多院家の人間はまだ登場していないが、ヤシオリ守の家系なので珊瑚宮で登場するかと思われる。

喜多院文宗(きたいんふみむね):喜多院流槍術に合わせて喜多院十文字槍を設計した人物。喜多院は遥か無雁は「祟り神」を殺す家系だったが、時代を経て「祟り神」を見守る「ヤシオリ守」の家系となっている。

北十字船隊(きたじゅうじせんたい):小月が立ち上げた船隊。将来大きくなる予定。

狐斎宮(きつねさいぐう):雷神配下の白狐。時に女性の姿で現れ、人々の願いを聞いていた。好物は油揚げ。紺田村の紺田家に責務を与えた。いつの間にかその姿は消えてしまった。雷電影の友人でもあり、500年に稲妻で起きた魔物の襲撃で、人々を守るために自らの命を捧げた。

キャサリン:「冒険者協会の受付」…その正体はスネージナヤのバイオニック人形。

教令院(きょうれいいん)

玉龍会(ぎょくりゅうかい):凝光の税制改革に対して反感した有名な海運大手。トップは海焔。

金色の劇団(きんいろのげきだん):かつてのフォンテーヌにいた組織。複数の名前がある。「密合の契印」と呼ばれている魔法の術式を残している。

禁忌の知識(きんきのちしき):千年前の砂漠に現れた厄災。この世(テイワット)には属さない知識で、知ることのできない「真実」。アビスの底から来るもので、知恵の神だったあるマハールッカデヴァータでさえも理解できない。世界は禁忌の知識を「排他」し続けるが、その影響で、世界にも様々な「症状」が生まれる。キングデシェレトの自己犠牲とマハールッカデヴァータの身を削った力により駆逐に成功したが、五百年前のカーンルイアの災厄で再び汚染が現れた。その影響は世界樹にまで影響を及ぼしていた。

禁忌滅却の札(きんきめっきゃくのふだ):タルタリヤが旅人に渡した仙人と出会うための札。

キングデシェレト:かつて草神マハールッカデヴァータと争った魔神。名前はアモン。マハールッカデヴァータに敗れたが、砂漠の民の中には復活を信じているものもいる。
実際は、「禁忌の知識」を利用として、その身を滅ぼしていた。マハールッカデヴァータの犠牲により、砂漠の民は救われていたのだった。
砂漠を統治していた時代は、ジュラバドの王にジンニーを遣わせるなど強大な力を持っていた。

銀原庁(ぎんげんちょう):璃月「七星八問」の一つで塩業を担当している。

金次郎(きんじろう):御輿長正が桂木を斬った後に炉に捨てた『大たたら長正』とそれを取りにいって大やけどを負いなくなった望が描いた『大たたら長正』の絵を武器庫に隠した人物。

空想クラブ(くうそうくらぶ):同じ「趣味」「夢」を持った人の集まり。所属している人は「空想家」と名乗っている。判明しているメンバーはフェリックス・ユーグ、グザヴィエ、ガルシア、メカントル、バビス兄弟。集会所はフォンテーヌのペトリールにある。

グーダルツ:トゥライトゥーラの人物。ハガンを僭称する逆賊と争っていた。当初は敵わなかったが、神景が顕れてグーダルツに助力し、逆賊の手下を撃退している。
サファイアの都トゥライトゥーラから離れ、ジュラバドの王宮に入り、七大高塔の城の民に帰還を命じている。後のサリブ・ドーレイ王。

クオン:匣中龍吟、匣中日月、匣中滅龍を打った人物。彼の神業は神をも凌駕すると言われている。詳細は匣中シリーズのストーリー参照。

九条重頼(くじょうしげもり):数百年前の災害時に活躍した名将。神無塚に一晩で砦を築き上げた。その砦である九条陣屋は今でも幕府軍の拠点として利用されている。

クサヴァ:アランナラの記憶の仮住まい。ぷっくりした種の苦い果物。アランナラの元気をくれるという。

クトニオス:特殊官員。白夜国の武装幽冥判官。別名「地走官」。白夜国の霊魂を顕現させることができる。

クベロス:ジュラバドの騎兵将軍。高職議会により経費申請を却下されている。パーヴェズラヴァンの謙虚な臣下からは、金銭を求め、他人の命を踏みにじる、扇情主義的な言動。また山の牧民出身で、本性は反動的で残忍、かつ好戦的と評されている。

グラマパラ:スメール教令院から砂漠に追放された狂学者。アアル村で保護されている。精神状態が不安定だが、その知識を活かして村人のために働いている。元々村人から良く思われていていなかったが、アアル村が地震に襲われた際に不思議な力で村を救ったことから、村人から敬意を込めてこう呼ばれている。その多くはアビディアの森で修行をしたあとに、精神に異常をきたした学者。教令院はその狂った言葉が他の学者の精神に影響を与えると考え、砂漠に追放していた。

グランドキュレーター:スメール教令院・知恵の殿堂の館長的な存在。

クリプス:アカツキワイナリーの前オーナー。ディルックの父。数年前に謎の力を使用して魔物を撃退した反動で亡くなっている。彼の死はディルックとガイアが別々の道を歩むきっかけとなった。
★ファデュイが製造していた「神の目」の模造品である「邪眼」を使用した。

クレメンタイン線(くれめんたいんせん):ロマリタイムハーバーからフォンテーヌ廷を繋ぐ「巡水船」の路線名。

クロイツリード:流浪楽団とともに行動していたモンドの反逆者。貴族政権の転覆を目的として動いていたが、モンド貴族ローレンス家一族の人間。モンドを守るために西風騎士の代わりに騎士道の精神に背く汚い仕事を請け負っていたらしい。

群玉閣(ぐんぎょくかく):空に浮かぶ巨大な建物だが、今は海の底に沈んだ。凝光や仙人の機転で、中にいた人は全員無事だった。

クンティラ:久美の友達の海獣。既に亡くなっている。

グンヒルド家(ぐんひるどけ):ジンのファーストネーム。モンドを代表する血筋の一つ。モンドの守護に携わってきた一族。

  • 訣籙陰陽寮(けつろくおんみょうりょう):稲妻最初の陰陽師である惟神晴之介が稲妻を「守護」するために作り出した秘境。雷電将軍の登場で、武の鍛錬が不要になった後も惟神晴之介はこの場を離れることはなかった。式大将の啓発で惟神晴之介がこの世を去ってしまったが、全ての記憶を取り戻した式大将は武道を極める者の試練の場として引き続き守護することを誓った。
  • 原神(げんしん):「神の目」の所有者。神になる資格をもつもの。

★光華容彩祭(こうかすがたのいろどりさい)

稲妻の祭典。社奉行と八重神子が取り仕切っている。鎖国が解除された今、稲妻の風格を保ちつつ、国際的な文化振興の会を八重神子が計画。それが娯楽小説の創作を中心とした文化交流展。多数の商業作品や同人作品が頒布されるだけでなく、限定特典や抽選会、新刊即売会といった様々なイベントも行われる。元々は、稲妻に伝わる伝説の歌人「五歌仙」を題材に、様々な様式で彼らの物語を作ったことから始まる。

黄生(こうせい):仙人を訪れてきた錬金術師。雲氏から昭心という法器を受け取った。

匣中琉璃雲間月(こうちゅうるりうんかんげつ)

降臨者(こうりんしゃ):テイワットに属さない外来的存在。旅人は「第四降臨者」。ナヒーダは「天理」が「第一降臨者」だと考えている。

子オオカミ(こおおかみ)

ゴーラツ:国舅。バラシュがトゥライトゥーラの城主となった後、兵を上げ、ファラマーツを擁立。マカイラを妃として王を名乗り、ファラマーツを追放した。のちにトゥライトゥーラの高官たちの反乱により殺害される。

ゴールデンマウス団(ごーるでんまうすだん):「エルマイト旅団」のグループの一つ。

★五歌仙(ごかせん)

古代の稲妻にいた、詩歌の達者な五人の歌人。毎年、一人を派遣して、五人で作って編纂した歌集を将軍に献上していた。彼らを題材にした物語を作るようになったのが「光華容彩祭」のはじまり。
●翠光(すいこう):酒飲み、平民出身、自由奔放な性格。ある説では、住んでいた草庵の名が「翠光堂」であったためつけられた名だという。将軍に歌集を捧いだ際に、葵の翁により歌集が一枚破れていた咎めを受けた。彼は非を認めたうえで、昨晩、大酒を飲んで酔っ払ってしまい、その際に破られてしまったと語った。アルベドはウェンティをモデルに描いた。
●葵の翁(あおいのおきな):奕棋を得意とした老人。詩歌以外にも、小説という形で作品を世に残している。ある説では、彼が名声を得たのは比較的晩年で、その正体は幕府の役人だったという。また彼は人間ではなく、長寿の妖狐が化けた姿だという説もある。翠光が泥酔している際に、将軍に献上する歌集の一枚を破って奪った張本人。その裏には黒主の存在があり、葵の翁は脅されていたのだった。破られた一枚は「赤人」について詠んだ歌であり、それは黒主の手に渡った。墨染が赤人の盗作とされた作品を水に浸けていた光景を見て赤人の事を想い、その場で見た光景を歌に詠んだ。アルベドは行秋をモデルに描いた。
●赤人(あかひと):剣術に長けており、武人の出身である可能性が高い。ある説では、赤人の名の由来は、自分の作品に朱色の印をつけることを好んでいたからだと言われている。ある年に将軍に献上された歌集の中に、盗作した作品が書いてあったため、咎により追放された。アルベドは楓原万葉をモデルに描いた。
●墨染(すみぞめ):かつては巫女であり、華道、舞踊に長け、後に将軍の侍女を務めた。墨染は有名になったあと官職を辞任し、創作に専念したという説があるが、晩年まで将軍の側近として仕えていたという説もある。赤人が追放された後、彼の歌集に目を通し、盗作とされた歌に彼の朱色の印がないことに気がついた。盗作とされた赤人の歌を水に浸けると墨が溶けてしまった。アルベドは神里綾華をモデルに描いた。
●黒主(くろぬし):情報が少なく、正体不明。そのためか、物語における黒主の身分や人物像は他の者より多種多様である。赤人を陥れた犯人。アルベドは存在は人々一人一人によって変わる存在としてあえて何も描かないという選択をした。実際は、水に濡らすとその正体をが分かるように描かれており、その正体はスカラマシュだった。

古華(こか):古華堂のモデルになった人物。雨裁の最初と最後の所有者。噂によると仙人だったとされる。彼の時代、盗賊の行動は制限され、荒野は恒久の平和に包まれていた。旅の最後、紫色の光の中で星になったという。

★古華派(こかは)

かつての「古華団」。人数を減らし「古華堂」となり、今に至る。弟子たちは現在、璃月各地に散らばっている。「槍剣双絶」の名声は武林では知らないものがいないほど。
古華派には門外不出の三つの秘術がある――槍法「刺明の法」、剣法「裁雨の法」、そして剣と槍の二刀流の「生克の法」。
ゲイマン:ああ、それは璃月で一時大流行した組織だ、あの時の彼らはまだ「古華団」と言って…
今となっては、古華派の弟子はかなり少なくなったけどね。
数日前、私は自称古華派の内弟子から古華派の宝剣という剣を買ったんだが…
一昨日、鍛冶屋の旦那にそれは普通の武器でしかないと言われたんだ…
…はぁ、璃月にも詐欺師がいるとは…私が剣を持っても仕方ないし、君にあげるよ!

黒阿弥(こくあみ):八重神子が怨怒を抑えるために不祥の力を使った悪鬼。

★黒災(こくさい)

アントン:「第九中隊」臨時隊長…またの名を「漆黒の災い」と言う。まあ呼び方はどうでもいいな…五百年前に起きた大災難のことだ。
とにかく…俺たちスネージナヤ人の永遠の敵さ。この五百年、災いは潜伏しているだけだと、俺たちはそう考えている。だから、警戒を解くことは永遠にない。

ココナッツヒツジ:七七が要求してきたもの。「帰終機」を使って取るようだが…。伝説の、半仙の獣らしい、

五傷岩(ごしょうがん):珊瑚宮と淵下宮を阻む結界にある関所。それぞれ「目」「牙」「鯺」「尾」「心」。

固土浄水鎮宅書(こどじょうすいちんたくしょ):凝光が改訂した、璃月の水源に関わる法律。12訂「水は住澄み、瘴気は避ける。その源を濁すと、必ず病が流行する。わざと犯した者は、厳重に処罰する」

護法夜叉(ごほうやしゃ)

魔神戦争の際に、岩王帝君の下で戦った5人の夜叉。「仙衆夜叉」とも呼ばれている。魔神の残滓を祓い続ける事でその身は業障に染まり、最後には必ず狂気に陥ってしまう存在。現在は魈のみが生き残っている。

●応達(おうたつ):火鼠大将。火の力を操る女性の夜叉。魔神戦争にて狂気に陥り亡くなったと思われる。

「金鵬(きんほう)」:魈のこと。

●伐難(ばつなん):螺巻大将。水の力を操る女性の夜叉。魔神戦争にて狂気に陥り、弥怒を殺害している。

●浮舎(ふしゃ):騰蛇太元帥。「浮生は散り、万般を舎す」。魈以外の護法夜叉は全て亡くなったとされているが、彼だけ死体が見つかっていなかった。5人の中では長兄のような存在で五夜叉の長を務めていた。腕が4本あり筋骨隆々、雷の力を操っていた。戦いの前には必ず名乗りを上げる猛将。姿を消した後は、層岩巨淵に現れ、伯陽らとともにカーンルイアの魔獣の侵攻を食い止めていた。カーンルイアの地下宮殿に伯陽らとともに降り、魔獣の侵攻を食い止めたが既に体は限界を迎えており、他の夜叉とのことや自分の名前を思い出した後に死んでいった。

●弥怒(みぬ):心猿大将。土の力を操る男性の夜叉。魔神戦争にて狂気に陥った伐難の大剣によりその身を貫かれた。鍾離が今身に着けている衣服を作っており、鍾離はかなりの数を所有している。

コラクス

虎蘭(こらん):500年前、カーンルイアの魔物が層岩巨淵に攻め込んで来た際に層岩巨淵の地下に残った人物。

コリュバンテス:旅人が荒石の蒼漠で拾った太鼓。スケプティック団と花霊との「ラウパ(繋がり)」を築く儀式に必要な、重要な道具。