ディルック

CV:小野賢章

モンドの大富豪として、ディルックは常に完璧な貴公子のイメージを保っている。しかし本当の彼は強い信念を持つ戦士で、その「何があってもモンドを守る」意志は炎のように熱く、彼に迷いなく敵を潰す強さを与える。(公式HPより抜粋)

プロフィール

誕生日:4月30日
所属:アカツキワイナリー
神の目:炎
命ノ星座:夜梟座
名刺:燃焼(ねんしょう)…クリプス様が生前よく鷹の絵を描いていた。しかし彼は想像もできなかった、自分が育てた人間がこんな灼熱の燃える鷹になるとは。
モンドの半数以上の酒造業を掌握する貴公子、財力も人望も実力も見くびってはならない。

キャラクター詳細

詩と酒の城として、モンドの酒造業は全大陸に名を馳せていた。
「アカツキワイナリー」のオーナーであるディルックは、モンドの酒造業の半数を握っている。それはつまり、金の流通と酒場に流れる情報を握っているということだ。
ある意味、彼はモンドの無冠の王と言えるかもしれない。

命ノ星座

★罪の裁断(つみのさいだん)
★灼熱余燼(しゃくねつよじん)
★鋼鉄の熾焔(こうてつのしえん)
★流火焼灼(りゅうかしょうじゃく)
★朝を告げる炎の鳥(あさをつげるほのおのとり)
★闇を清算する炎の剣(やみをせいさんするほのおのけん)

天賦

★百煉の剣(ひゃくれんのけん)
★逆焔の刃(ぎゃくえんのやいば):斬撃はそれぞれ、ディルックの持つ正義、勇気、そして責任を象徴している。
★黎明(れいめい):暗闇を歩くのは、光を求めるため。夜を輝く炎の光は、黎明の証である。
★ノンストップ
★溶融の翼(ようゆうのつばさ)
★アカツキの伝統(あかつきのでんとう)

神の目

クリプスの人生には、2つの悔いが残っている。1つは騎士になれなかったこと。もう1つは「神の目」を授からなかったこと。
そのため、ディルックが「神の目」を手に入れた瞬間、彼は自分と父の理想がやっと神に認められたと思った――自分はやっと、父の期待に応えられた。
数年後、ディルックの父は暗い日に亡くなった。「神の目」の中に燃える期待と理想は、あの夜の大雨に消された。
善良な正直者でも、何の前触れもなく亡くなる。正義を守ることとは、所詮こんなものか?
「神の目」は騎士になることと同じだ。何の役にも立たず、大切なものも守れず、ただ見捨てられる。
自分の弱さに気づいた時、「神の目」は邪眼のような厄介者になった。
偽りの美名は必要ない。彼が欲しがったのは、全てを燃やし尽くす炎と揺るぎない信念であった。信念だけが、真相を探求する人を呼び起こせる。炎だけが、正義を封印する氷を溶かせるからだ。
モンドに戻った後、「神の目」もディルックのそばに戻った。洗練されたディルックは、父の意思を継いだ英雄になった。毎晩、彼はモンドのために裏で戦っている。
彼は過去を語らないが、否定もしない。
人生の道に迷う人にとって、「神の目」は神から授かった導きの灯りかもしれない。
だが、強い信念を持つ人にとって、「神の目」は力の延長、意思の具現化、経歴の勲章と過去を振り返る標識である。

ストーリー

キャラクターストーリー1

モンドの空気は常に酒の香りが漂っている。
その香りの源を辿るとディルックの「アカツキワイナリー」に行きつく。
木でできた看板には、ワイナリーの名前が書かれており、その下に小さく「始まりから終わりまで忘れない」と書かれている。
人々はこの言葉を、ワイナリーの酒は最初から最後まで美味しい、まるで朝日の光のように希望に満ちていると解釈している。
そして、実務に励む西風騎士たちはそれを見て、ワイナリーとモンドが助け合った歴史を思い出す。
ワイナリーでは時折、パーティーが開催される。そして酒が進むにつれ、未だ独身の貴公子に、娘を紹介しようとする人も少なくないが、その多くは周りにからかわれるだけだった。
「ディルック様が仕事と結婚おかげで、我々は美味い酒が飲めるんだ!」
相手が誰であろうと、どのような用件であろうと、ディルックの対応はいつも完璧だ。
色々な意味で、ディルックは完全無欠な紳士である。

キャラクターストーリー2

ディルックは、過去を口にすることを嫌う。
「もしディルック様が、まだ騎士団にいたらいいのにな」
ベテラン騎士は酔っぱらうと、時にそう嘆いてしまう。
それはかなり昔のことだ。ディルックの父親、ワイナリーの先代オーナークリプスは、息子にモンドを守る騎士になってほしいと願っていた。
父親の願いを叶えるべく、ディルックはラグヴィンド家の家訓の元、自分を厳しく鍛えた。騎士団の試練を通過し、モンドを守ると誓いを立て、ディルックは騎士となった。そして、最年少の騎兵隊隊長として抜擢される。
数え切れないほどの任務と見回りの中で、モンドの人々はこの情熱に満ちた騎兵隊長ディルックのことを知った。
どんなに大変な任務でも、騎士の気概と熱意は色あせない。どんなに難しい挑戦を前にしても、鋭い剣のように最前線で活躍する。仲間と民衆の笑顔と称賛は、赤髪の少年の決意をより固くした。
しかし、最も大切なのはやはり――
「よくやった。さすが私の子だ」
父親の褒め言葉は、ディルックの胸に炎を灯すように、彼に前進する力をくれた。
「信念」は彼の心の中で熱く燃え続ける。
――あの時のディルックはそのような少年だった。

キャラクターストーリー3

「人生は、時に一瞬で変わる。」
ディルックの騎士人生は、父親のその言葉によって終わりを告げた。
あの日、恐ろしい魔物が彼と父親の馬車を襲った。
あまりにも突然で、西風騎士団に連絡する余裕すらなかった。そして、強大過ぎる魔物を前にして、若き騎兵隊隊長はなす術がなかった。
この遭遇戦の結末は、ディルックの予想を超えた――神に認められなかった父親が、騎士になれなかった父親が、見たことのない不吉な力を操り、魔物を倒した。そしてその後、彼は邪な力の反動により、ディルックの腕の中で死んでしまった。
悲しみと疑惑を抱え、西風騎士団に戻ったディルックが、当時の督察長から受けたのは「真実を隠せ」という命令だった。
騎士団の名誉を守るため、父親の死は「不幸な事故」として発表しなければならないと。
この馬鹿げた命令を聞いた時、ディルックは弁解しようとすら思わなかった。
世界は信念のある人を裏切らないと、父親は言った。
しかし、それならなぜ、自分の信念は西風騎士団にとって何の価値もないのか?そして父親は…最期、「信念」をどう捉えたのだろうか?
ディルックは「神の目」を含めた全てのものを捨て、騎士団を辞めた。
彼は父親の仇を取り、そして、父親が使ったあの邪な力が、一体どこから来たのかを究明すると誓った。

キャラクターストーリー4

騎士の肩書きと「神の目」を捨てた後、ディルックはワイナリーの業務をメイド長に任せ、一人でモンドを出た。七国を巡る旅の中で、ディルックは自身の求める秘密に徐々に近づいた。
全ての手がかりは「ファデュイ」――巨獣のような大組織に繋がっている。
彼らは「神の目」の模造品「邪眼」を密かに作り出した。それは、使い手を侵食するものであり、父親を殺した元凶でもある。
父がこんなものを探し求めたのは、正義を貫く力を手に入れたかったからだろうか?
今となっては、ディルックにそれを知るすべはない。しかし真実を全て知る前に、退きたくはなかった。
荒野で生きる鷹のように、ディルックは殺戮と狩りの旅を続けた。数え切れないほどの戦いの中で、体が傷だらけになっても、彼の気持ちが揺らぐことはなかった。そして、彼の実力も戦いの中で磨かれ続けた。
しかし「ファデュイ」の11人の執行官も只者ではない。ディルックが何度もファデュイの拠点を破壊した後、執行官が彼の元にやってきた。
生死の境をさまよった彼を、北大陸から来た地下情報網の観察者が助けた。
観察者曰く、自分はディルックを長い間「観察」し、そのやり方を認めているとのことだ。
命拾いしたディルックは長い怒りから目覚め、自分のやり方を見直すことにした。その後、彼はその地下情報網に加入した。
騎士団に入った頃のように、ディルックは最も真剣な態度で全てに臨み、自身の天賦の才で情報網の上層部に近づいていった。
地下情報網では、自ら名誉や身分、名前すら捨てた戦士はいくらでもいる。
彼らと長く過ごしたディルックは、父親の死で打ち砕かれた信念を取り戻すことはできるのか…?

キャラクターストーリー5

「始まりから終わりまで忘れない」――この言葉の背後の物語については、たくさんの見解がある。だが、ディルックにとってそれは一つの単純な意味だった。
「すべての罪悪を駆逐する。
凡庸の人生だが使命を忘れるな、真のアカツキはまだ来ていない」
ディルックの一人旅は3年も続いた。
4年後、青年になったディルックはモンドに戻り、家業を継ぎ、「アカツキワイナリー」の新たなオーナーとなった。
4年の間に、イロックは反逆者と認定され、騎士団に粛清された。大団長ファルカは遠征し、新しい副団長ジンが「代理団長」を務めることとなった。
「アカツキワイナリー」のオーナーの帰還は、モンドの一大事になるはずだったが、今回はそうでもなかった。
それは、当時のモンド人の注目の的は全て、裏でモンドを護る謎の「守護者」に奪われていたからだ。
その者は、時折漂う焦げた匂いと夜に閃く赤い影しか確認されていない。
モンド人をずっと困らせた魔物が死体となって、荒野で発見された。指名手配の盗賊が、神像に吊り上げられていた。西風騎士団全員で出動し、倒そうとしたアビスの魔術師がすでに死んでいた…
酒の肴として、この守護者の実績はモンド人の間に広がっていった。そして最近、彼に呼び名がつけられた――「闇夜の英雄」。
傍から見ると、ディルックはこの英雄に好意を抱いていないらしい。この名前を聞く度に、彼は思わず眉間にしわを寄せた。
酒造組合会のエルザーは、真実を知るごく一部の者だ。彼は一度、密かにディルックに聞いたことがある。「闇夜の英雄」に対する嫌悪は、騎士団に疑われないための演技か?
ディルックはいつものように眉間にしわを寄せ、仕方なく答えた。
「名前のセンスがひどすぎるんだ」

アカツキワイナリーのアップルサイダー

モンドの酒造業を取り仕切るディルックは、酒が好きではない。
ディルックのリクエストに応じて、「アカツキワイナリー」は数々のノンアルコールドリンクを開発した。それは、酒以外のドリンクを飲みたいモンド人から大好評を得た。
特に「アップルサイダー」と名付けられたフルーツ味のドリンクは、毎月の売上が蒲公英酒に匹敵する程である。
ディルックは酒に対して強いこだわりを持っているため、一般に流通している酒を人前では飲まないと思う人がいる。
また、酒がディルックに亡き父を連想させるため、飲まないのだと言う人もいる。
度重なる質問に、ディルックはこう説明した。アルコールを摂取すると眩暈が起き、「日常の仕事」に支障をきたすから。
しかし、ワイナリーのオーナーにも関わらず、日常生活で酒を一滴も飲まない理由とは一体何なのだろう?

キャラクター関連

挨拶

●初めまして…:モンドのディルック、約束通り参上。無駄話ならご遠慮願いたい。何か大事をなそうとしているなら興味はある。
●世間話・リラックス:たまにはノンビリするのも悪くないな。
●世間話・騎士団:騎士団のやつらに相手をさせるべきだな。
●世間話・仕事:組合会には、まだ仕事が残っているんだ。君は休むといい。僕は仕事に戻ろう。
●雨の日・傘:僕に傘は不要だ。君は好きにすればいい。
●雨の日・浄化:雨か。残念ながらあの者たちの穢れた心までは綺麗にできないだろうな。
●晴れの日…:自分の道を信じてさえいれば、天気が晴れか雨かなんてどうでもいいんだよ。
●暴風の日…:吹きすさぶ風の音は犯罪の痕跡を隠すのに使われるだろう。
●おはよう…:挨拶はよそう。昨夜は無事でよかった。
●こんにちは…:裏メニューを試してみたいのか?
●こんばんは…:夜が来た。
●おやすみ…:うん、また今度。最後まで見送らせてもらうよ。
●誕生日…:誕生日おめでとう。今日は君の大事な日だね。君の願いを聞かせてくれ、僕にできることなら、考えよう。

自己紹介

●ディルック自身について…:「闇夜の英雄」の伝説?面白い噂だね。
●需要について…:用があるなら言えよ。費用精算についてはエルザーに聞いてくれ。
●証明について…:君はもう自分の決意を証明してくれたよ。じゃあ、今度は僕の意志を見てもらおう。
●「神の目」について…:目の前の道が見えない人にとって、「神の目」は神へのしるべになる。だが、信仰心を抱く者にとって、それは単なる飾りに過ぎない。
●シェアしたいこと…:僕は時々「エンジェルズシェア」に行って自分でカクテルを作るんだ。酒場は…情報が集まる場所だからね。
●興味のあること…:……フクロウだよ。暗闇の中で目を輝かせ、周りを観察する猛禽。最善のタイミングでのみ行動を起こし、絶対に失敗をしない。
●ディルックを知る・1:何かご用かな?
●ディルックを知る・2:うん、騎士団のことか?フン…言うことはないな、目指す先が違うだけだ。
●ディルックを知る・3:執事以外の人とチェスをする機会はそうそうないんだ。せっかく時間があるんだ、一局どうかな。
●ディルックを知る・4:チェックメイト。……だけど、僕をここまで追い詰めるなんて、大したものだよ。
●ディルックを知る・5:君、なかなかやるな。チェスでも戦闘でも、いつも僕に驚きをもたらしてくれる。…うん…こんな協力関係は僕にとって新鮮で珍しい…では、今後も共に行こう、「我が友」よ。
●趣味:ウチの別邸にある芸術品?あれは僕の物じゃない。亡き父が趣味で集めていた物さ。
●悩み:本当に倒すべき敵、罪を育む「闇」自身は、剣以外の方法で断ち切らなければいけない……
●好きな食べ物:僕のグラスの中身が何の酒かって?ただのブドウジュースだよ。僕はいつもこれを飲むんだ。
●嫌いな食べ物:僕はお酒が嫌いなんだ。いや…はぁ、酒の味が好きじゃないんだ。
●突破した感想・起:目標を達成するために、力が必要だ。
●突破した感想・承:この先に何があるかなんて、あまり考えないんだ。
たとえ、誰が僕の前に立ちはだかろうとも、僕は前へ進まなければならないから。
●突破した感想・転:力が強くなった…だがまだ足りない、これだけでは力の探求に過ぎない。
「黎明」が訪れる前に、「暗闇」を照らす人が必要なんだ…
●突破した感想・結:罪を消すために、僕はひとりで長い夜を歩かなければならないと思っていた。
しかし君のおかげで、僕はまた間違っていたと気付けた。礼を言うよ、「我が友」よ。

関連キャラクター

ウェンティ→ディルックのところに行って仲良くしておくのはどう?考えてごらんよ。彼の家には秘蔵のお酒が、たっくさんあるんだよ!エヘヘ、エヘヘヘヘ…あれ、何でお酒を飲みたがらないの?その…ちょっと香りを嗅ぐだけなら?香りだけ!香りを嗅ぐだけなら君も大丈夫だよ。

エウルア:彼女のことは話に聞いたことがある。独自の理念を貫き、そして一族の束縛から抜け出そうとするその彼女は称賛に当たる人物だと僕は惟。それなのに…西風騎士団に入ってしまうとは。

→私には気が合わない人が騎士団に何人かいる、そして彼も騎士団のことが気に食わない。理論上、私たちは同じ立場にいる。でも彼のそっけない感じ、なんだか代理団長よりも面倒な人みたい。私は関わり合いたくないわ。

ガイア:ガイアか……。あの男の言うことは半分しか信用できないんだ。

→ディルック?子供の頃は可愛かったけどな。今じゃ自分の世界に閉じこもったままだ……要するにつまらないヤツってことさ。

クレー→変わった大人、いつも怒ってる感じ。うーん…なんで笑わないんだろう?

ジン・敵:無意味な雑事はジンの最大の敵だ。

責任:彼女の誰よりも勝る責任感は、かえって彼女自身の本当の役割を分からなくさせている。

→ディルック先輩が騎士団に対する態度には理由がある。申し訳ないと感じつつも結果は変えられない…私の努力で、少しでも騎士団を見直してくれたらいいのだが…ああ、これは私が成すべき責務だ。

ディルックは…尊敬に値する先輩だ。選んだ道は違うが、モンドを守りたいという気持ちはちゃんと伝わってくる。

ディオナ:ディオナは僕に硬い態度を取る、それに僕自身も彼女と交流する機会に恵まれてこなかった。家族の恨みが…ん?違う?単に酒が嫌いだと?このモンドに酒の嫌いなバーテンダーがいるとはな。

→アイツ…ディルックはあたしが一番嫌いなやつ!ディルックさえいなくなればモンドの酒造業もなくなるのに。モンドの酒造業がなければ、パパもお酒を飲まなくなる…そしたら、もっとあたしと一緒にいてくれ…な、なんでもにゃい…!

バーバラ→ディルック様?この前、「エンジェルズシェア」での公演の時、ずっと眉間にしわを寄せてたよ…私の歌が気に入らなかったのかな?

ファルカ:大団長ファルカ、彼の立場は理解できるが、彼のやり方は認められない。いや…言い過ぎたな、僕はとうに西風騎士団ではない。忘れてくれ。

モナ:モンドの土地には風神の恵みがある。だから、星占いによる収穫予測はいらないと思うが。

→ディルック・ラグヴィンド。「夜梟座」が彼の「命ノ星座」です。闇夜の見張りと孤独な守護を象徴する星座ですね。彼が認める白昼が訪れるまで、彼は孤独と共に歩み続けます。あれ、ちょっと待ってください、「夜梟座」は富を象徴する星座でしたっけ?

リサ:リサは騎士団で最も頼りになる人物の一人だよ。彼女がその気になればの話だけどね。

→えっ、ディルック様の話を聞きたいですって?ふふっ、それならもっとふさわしいおしゃべりの相手を知ってるわよ。

レザー→ディルック、赤い、黒い。冷たくて、熱い。

ロサリア→一目で分かるでしょ?あのお金持ちの坊ちゃんはただ者じゃないって。慎み深い上に、自信にも満ち溢れている…それと少し、危険な香りもね。

関連NPC

アーネスト

ヴァル

エルザー:酒造組合会長…①あなたは?
→私はエルザー、家主がいない時は私が対応することになっています。
ディルック様は…ワイナリーのことに関してはあまり口出ししません。
だから、何かあったら私のところに来るといいですよ。
②過去に関して。
→過去…そうですね。あなたに話しても構わないでしょう、
前オーナーのクリプス様はご存知ですかな。ディルック様のお父様です。
私にとって…義理の父親みたいな存在ですかね。
数年前、まだこれからという時に事故に巻き込まれて…
ディルック様は長い間落ち込んでいました。私がワイナリーの管理を始めたのも、ちょうどあの頃のことです。
悲しむより、ディルック様の責任を分担することが私に唯一できることですから。
少し自分勝手ではありますが、きっとクリプス様もそう望んでいると思います。
ハハッ、すみません、あまり楽しい話ではありませんでしたね。

●キャッツテールの掲示板⑨

グレッグ

●ゲオルグ

コナー

チャールズ

トゥナー

ドンナ

パットン

●ヘルター

ロレンス

その他エピソード
西風秘典(せいふうひてん)

★西風騎士団の錬金学者の間に伝わる秘典。物質の原則や力、それと別のものが記されている。

★西風騎士団の魔法学者の間に伝わっていた秘伝の書。彼ら全員の知恵を記録している。
本には元素が凝縮された結晶玉が嵌められている。西風秘伝の書が少ない理由はこれである。
結晶が珍しいわけではない。西風秘伝の書は学者たち自らの手で製作しなければならいからである。
元素の真髄を習得した人に限り、この結晶宝玉を作ることができる。

騎士団設立後、暁の騎士ラグヴィンドは旧貴族の室内浴場を図書館に改装させた。
無数の詩人、学者、旅人のおかげで、今のモンドは北大陸において最大の蔵書量を誇る。
歌声や美酒は所詮一瞬の娯楽であり、物語と知識こそ永遠に続く美しい光。

実は今の図書館は最盛期の広さの六分の一である。
「秋分の大火」という大火災で、図書館の一部が焼尽した。

図書館の地下室に、ポプラの木で作られた頑丈な扉がある。
図書館と騎士団設立の前からあったその扉は、
大火災においても無事だったらしい。
騎士団公式のお知らせによると、そこは禁書エリアである。
しかし噂によれば、もっと深い秘密を抱えているようだ。

笛の剣(ふえのけん)

★剣の錆跡から本来の華やかな装飾が透けて見える。風のように軽い。

★軽い剣。剣身に紋様が刻まれ、穴が空いている。
優れた腕前の持ち主はこの剣を振る時に笛音を奏でる。音調は振る方向と力に左右される。
楽団が解散した後、この剣も葬られた。月日が流れるにつれ、今は音を出すことができなくなった。
それにしても、致命的な武器である。

流浪楽団に凛とした剣舞者がいた。
楽団による旧貴族の討伐計画が失敗し、彼女は剣闘士奴隷になってしまった。

たとえ希望を失い、全ての仲間を無くしても、戦う時は、
彼女の剣は光の唄を歌う。彼女は「夜明けの光剣士」と呼ばれた。

暁の騎士のラグヴィンドは元々侍従騎士であった。
主と共に闘技会を観賞しに行った時、彼女の剣舞に感動した。
そのため、彼は自分の騎士名とやるべきことを決めた……

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