左右加(そうか)

八重堂の作者
場所:アルダラビ河谷・オルモス港東側・「サウマラタ蓮杯テイマー大会」会場→アルダラビ河谷・オルモス港西側・「サウマラタ蓮杯テイマー大会」練習場→アルダラビ河谷・オルモス港東側・「サウマラタ蓮杯テイマー大会」会場→アルダラビ河谷・オルモス東港側・フラワーゼリーブース前→アルダラビ河谷・オルモス港北部
関連NPC:喜炎テンテンヨーヨー獣ナジャハニヤーバルフォア百雷遮羅ポコポコビーニー
登場任務:ワンダフルキノコンピック(伝説)

あら…お二人もキノコンを育てにいらっしゃったのですか?
「三千匪賊七日斬」とも言われる(旅人)さんほどの腕利きでも努力を惜しまないなんて…正統派の好敵手としても、確かにすごい圧迫感です!

①口ごもる癖が治った?
パイモン:だよな。なんでいきなりそんなに流暢に話せるようになったんだよ。オイラたちが怖くなくなったのか?
→えっ…はい…えっと…その…
お二人にはとても尊敬しています。だけどだから話すのが怖いということはありません。
この前話すときずっとつかえていた理由は、あなたたちにありません。話せば少し複雑になりますが…
パイモン:分かったぞ!よく原稿に締め切りを先延ばしにしてたんだろ!だから神子がとっても怖いんだ!
神子が隣に立つと、締め切りの日が近づく恐怖を思い出して、緊張で震えてた…だろ!
ーううっ、原稿が終わらない…
→そ、そんな大きな声で話さないでください!
例えその推測が正しいとしても、そんな直接的に言わないでください…
パイモン:安心しろって、オイラたち口は堅いんだぞ。
じゃあ、頑張ってくれよ、左右加さん!

②この変な二つ名は何…?
→あれ、お気に召しませんでしたか?
作家たちで食事をするとき、たまにあなたたちの話をするんです。その場であなたたちに称号を付けて、毎回絶賛する人もいて…
パイモン:オイラはとても面白いと思うぞ。さすが作家たちが考え出した二つ名って感じで、確かに小説に出てくる重要人物っぽいしな!
左右加さんもこんなに風にキノコンに名前をつけるのか?確か、神子のキノコンも左右加産が名付け親だったの、覚えてるぞ。

→本当のことをいうと、もっと軽い名前にしようと思ってたんです。
でも八重様が、「熱血ものの小説を書くなら、自由気ままがよい。どんなオーバーでも問題なかろう。」って仰って。
ー傭兵たちもそんな感じだった。
パイモン:うんうん。傭兵たちがオイラたちにつけた二つ名も、すっごく大げさだったよな!
「ゴールド流星」がぶつかっていく――ドーン!そこへ着いてきた「シルバー伴星」、二連撃を出した――バンバン!

→実は、「名前」というのは期待の表れであるとも言われていますが、人や物事は「名前」の意味に少しずつ近づいていくんです。
かっこいい名前を付けられれば、キノコンたちも知らず知らずのうちに強くなっていくはずです!
パイモン:ほんとか?なら、オイラは「ポコポコビーニー」の名前をいっぱい呼ばなくちゃな。
ーー①絶対「ポムポム」のままだと思う…
パイモン:へへ、じゃあ賭けようぜ!
負けた方は三日間「ポコポコビーニー」の乗り物になるんだぞ!
ーー②「ポコポコ」は水の泡で人を殴る音。

③頑張れ、左右加!
→ううぅ、ただの励ましなのに、すごく光栄に感じてしまいます!

2日目

お二人とも、訓練にいらっしゃったのですね!

①訓練の調子はどう?
→すべてが順調ですよ!私のエースキノコン「信風舞姫」は素晴らしい戦いぶりを見せてくれています!
予選の時、私はほぼ「信風舞姫」の力だけを頼りにして相手に勝ちましたから、それで自分のチームに足りない点に気付けました。
そうですね…シナリオの序盤、ある危険要素を示して、なるべく早めに伏線を張っておかないと、その後のどんでん返しが合理的にならないし、主人公の失敗にも説得力がありません。
予選での私のテイマーとしての役に対する意義は、大体こんな感じですよね。
この視点から見れば、「信風舞姫」は極めて大事な役割を果たしてくれました!これぞ、主人公の模範的な仲間ですよ!
パイモン:左右加さんがなんだかすごいモードに入っちゃったぜ…こわいぞ!

②取材の進捗はどう?
→ご、御覧の通り、バトル以外は、あまり…
八重様は私にこう仰いました。大会に参加するからには、まずはテイマーの心得を良く吟味して、早めに役に入るべきだと。
こうすることで、毎回のバトルから多くの文章の構想に関する収穫が得られるだろうと…
でも…バトルは確かに小説のテーマで、一つ一つのそれが大事なチャプターにはなるんですが、やっぱり日常のシナリオでチャプターの間を充実させないといけません。
日常のパートについては、いまは筋書きしかなくて、どう展開させればいいか、まだ全く見当もつかないんです。
八重様と一緒に色んな場所に遊びに行けたら…インスピレーションが湧いてくるかもしれません!
ー緊張しないの?
パイモン:そうだぞ、神子が隣にいる時、緊張しすぎてまともに会話もできなかったじゃないか。一緒に旅行なんかして、ちゃんと眠れるのか?
ご飯を食べる時なんか、手が震えてものを落としちゃったりしてな?

→そんな、大げさです!私だって四六時中八重様に原稿の催促をされるのを怖がってるわけじゃありませんから!
コホン…とにかく、小説の作者として、八重様と一緒に旅行できることは、一番光栄で楽しい事です!何年分も書けるくらいの素材を得られるはずですよ!

③頑張って、左右加さん!
→はい、本当にありがとうございます!何だか闘志に燃えてきました…!

試合後

うぅ…どうしましょうどうしましょう…あんなに時間をかけて準備をしたのに、第二バトルでやられてしまうなんて!

①しっかりして…
パイモン:そんなに自分を責めてなくていいだろ。左右加さん、神子はおまえのせいにしないはずだぞ!
→お二人とも…私のことを慰めてくださるなんて…私には勿体ないです…
いいえ、ちょっと待ってください!頭の中に色んな展開がよぎって…素晴らしいシナリオがパッと浮かんできました!
まだ言わないでください。当ててみますので、あなたたちがこれからいうセリフは…
「その勇気と意志は、しかと見届けた!代わりに優勝するって願い、叶えてやるよ!」
ー?
パイモン:?

→やった…!ここの筋書きが見えました!序盤で予想外にも最強の相手にぶつかり――絶対見どころ満載です!今はとりあえず頭の中でしっかりと覚えておきましょう…
パイモン:神子の言った通りだぜ。左右加さんはちょっと独り言を呟いただけで回復したみたいだぞ?
ーー「やったね」って言うべき?
パイモン:しーっ、左右加さんの邪魔はしないでおこうぜ。あいつに思考をまとめる時間をあげよう!

②(そっと離れる)
→でも、小説だったら、主人公がバトルに参加したばかりで重大な挫折を食らうのは逆に予想外の展開でもあり、これならよく使われているストーリー展開から抜け出せるかもしれません…

準決勝後

素晴らしかったです!お二人ともレイラさんのバトル…激しい戦いだったにも関わらず、殺伐とした雰囲気は全くなくて、まさに友情ある手合わせの手本のようでした!

①ありがとう!
パイモン:へへっ、レイラがそんな評価を聞いたら、きっと喜ぶだろうな!
→元々こういう…主人公の好敵手でありながら、友人でもあるという人物をど書けばよいのか分からなかったのですが、もう完全に理解しました!
もうちょっとシナリオの構成を考えて、主人公にもこのような友達を作ろうかとおもいます!
ー私たちの手合わせも友好的だった。
パイモン:そうだな、左右加さんとバトルした時も、オイラたちリラックスしてたぜ。全然焦っていかったし、勝ち負けにも拘ってなかったもんな!

→そんな…手加減して下さっているのは分かっていましたが、まさかそんな平和な態度で私のような一般人を相手にしてくださっていたなんて…どう感謝すればよいのでしょう!
でも、それを小説に足すには、少し修正を加える必要がありますね…早くも主人公を打ち負かした相手はやはりもっと真剣であるべきです。でないと、読者に挫折感があまりにも強いと思われてしまうかもしれません!

②でも神子は負けたね。
パイモン:そうだな、神子が負けたのは本当に残念だったな!
→あれ?八重様はわざと負けたのでは?
バトルの結果よりも、八重様が気にしていらっしゃたのは、この数多のテイマーが集まった物語を、一体どう展開させれば皆を満足させられるかということだと思います。
パイモン:うぅ…それもそうだな。
でも、あいつはハニヤーの心を揺さぶることができたんだぞ。もうちょっと攻めれば、ハニヤーのめも覚めたかもしれないのに…

→それは恐らく…八重様は、この物語のキャラクター設定において、自分はハニヤーと距離の近い友達ではないと考えていらっしゃったのではないでしょうか?それなら、あなたたちの見せ場を奪ってはいけませんから!
それに、今の展開から見れば、「ここで巻末としていったん筆を置くのがよい」と考えられたのかもしれません。
パイモン:なんだその奥が深そうな言葉だ…分からなくなってきたぞ…

③また今度話そう…
→はい!ではお二人とも、頑張ってくださいね!決勝戦でのバトルに期待しています

決勝戦後

まさか、まさか!こんなに素晴らしい大会だったのに…裏にはあんなに恐ろしい陰謀が隠されていたなんて…

①もう大丈夫だよ!
パイモン:そうだぞ。悪いやつらの陰謀は全部潰されたんだ。もう怖がることなんかないぞ!
でもさ、こういう時こそ、左右加さんは興奮しながら「シナリオが浮かびました」って叫ぶもんじゃないのか?
こんな重要そうな展開、きっとインスピレーションをいっぱい手に入れたんじゃないか!

→実は…私は!私はこんな展開になるなんて…もはや私の想像をはるかに超えてしまっているんです!エルヒンゲンのような大悪党には初めからもう少しはっきりとした描写をしてあげないとと思いました。
あなたたちと八重様はどうやら結構前から違和感に気付いていらっしゃったようですが、私のような一般人は何が起こったのか、まったく分かっていなかったんです。
娯楽小説のシナリオにするには、やはり事件の真相が明らかになる経過をきちんと描写して、読者にもっと情報を与えないといけません!突然どんでん返しという展開になるのも、よくないですから。
もちろん、仲間たちと共に裏の黒幕に勝つという、最後の大事な展開についてはページを惜しまずいくらでも書きましょう!もしかしたら書く前に、お酒を二本ほど飲んで勢いを溜めておかないといけないかもしれませんね!
これも八重様から勧めていただいたやり方なんです。今夜早速試してみます!
パイモン:大げさすぎないか!?酔わないように気を付けろよな。酔っ払った状態でどんな文章を書けるのか分かったもんじゃないぞ!

②考えの邪魔はしないでおくよ…
→あれ!お二人とも、もう行ってしまわれるんですか?では…今後機会があれば、ぜひお礼をさせてくださいね!

世界任務:旧友と新遊完了後

あら?「才知と勇猛の双子星」に、まさかここで会えるなんて!

①悪くないあだ名だね!
パイモン:久しぶり、左右加さん!
またオイラたちにあだ名をつけたのか…でも、今回のは結構カッコいいな。オイラと(旅人)のコンビを褒めてくれるところが、気に入ったぞ!

→ふふ、気に入っていただけて嬉しいです!
パイモン:そういえば、ハニヤーが言ってたよな。「選手」ってのは左右加さんのことだったのか!なんで一人でスメールまで来たんだ?
→実を申しますと、前回の大会で味わった気持ちを思い出すためなんです…
新作は三分の一くらい完成しているのですが、書き進めていくうちに、どこかおかしいと気づきまして…
時が流れると共に、当時の考えや、キノコンの仲間たちに対する強い思いが、だんだん薄れてきてしまったみたいなのです。
パイモン:うぅ…確かに、どんなに記憶力が良くったって、仲間たちと長く離れてれば、一緒に旅した頃の楽しさは思い出せないものなのかもな。
→そんなわけで、私はスメールに長期出張できないか、八重様の指示を仰ぎました!八重様は快諾してくださり、手紙を送るようにとだけ言われたのです!
雨林をかなり探し回って、やっとハニヤーの拠点を見つけました。本当によく隠されていて、周りの動物の邪魔にもなっていませんでしたよ!
ハニヤーはキノコンたちの世話をきちんとなさっていて、それはもうすごかったのですが、私が一部の仕事を分担すれば、彼女の負担も減るでしょう?
私がスメールに来た目的を聞いて、ハニヤーは快く応じてくれました。何回か雨林での生存指南に関する授業をしてくださって、キノコンを世話するときの要点も教えてくださったんです。
キノコンの仲間たちと一緒に暮らすのはとても楽しくて、毎日充実した時間を過ごしています。
それにいつでもアイデアが湧いてくるので、新作も順調に書き進められそうです!
ー①完璧な判断だったね!
ー②よかったね!
(共通)パイモン:ほんとによかったぜ!左右加さんの新作のアイデアも確保できた上、ハニヤーの負担も減ってるなんてな!
でも、おまえの仲間はどうしたんだ?
確か…「信風舞姫」だったよな?

→「信風舞姫」は最近、新しい小屋を作るのを手伝ってくれたのです。今は拠点で休んでいますから、オルモス港には連れてきていません。
他の選手が連れていたキノコンの仲間たちは「信風舞姫」と一緒にいますよ。機会があれば拠点まで案内しますので、キノコンの仲間たちを見に行きましょう!
八重様の「百雷遮羅」とレイラさんの「テンテンヨーヨー獣」はあちらですから、また遊んであげてください。
パイモン:おう!あとでまだ会ってないやつらにも、久しぶりに会いに行こうぜ!

②どちらさまだっけ…
パイモン:最近よく休めてないのか、(旅人)?よーく思い出してみろよ?
左右加さんは「八重堂」の新鋭作家だろ。前回の「サウマラタ蓮杯テイマー大会」で、神子と一緒に大会に参加してたじゃないか。
二回目の試合でオイラたちに負けちゃったけど…コホン、まあ試合のことはおいといて…
それに、左右加さんは重要キャラとしてオイラたちを娯楽小説に出すって言ってたから、オイラ結構楽しみにしてたんだぞ!

ー①ああ、思い出した!
ー②そんなこともあったような…
(共通)パイモン:だろ。おまえがそこまで忘れっぽいわけないよな!
パイモン:そういえば、ハニヤーが言ってたよな。「選手」ってのは左右加さんのことだったのか!なんで一人でスメールまで来たんだ?
→実を申しますと、前回の大会で味わった気持ちを思い出すためなんです…
新作は三分の一くらい完成しているのですが、書き進めていくうちに、どこかおかしいと気づきまして…
時が流れると共に、当時の考えや、キノコンの仲間たちに対する強い思いが、だんだん薄れてきてしまったみたいなのです。
パイモン:うぅ…確かに、どんなに記憶力が良くったって、仲間たちと長く離れてれば、一緒に旅した頃の楽しさは思い出せないものなのかもな。
→そんなわけで、私はスメールに長期出張できないか、八重様の指示を仰ぎました!八重様は快諾してくださり、手紙を送るようにとだけ言われたのです!
雨林をかなり探し回って、やっとハニヤーの拠点を見つけました。本当によく隠されていて、周りの動物の邪魔にもなっていませんでしたよ!
ハニヤーはキノコンたちの世話をきちんとなさっていて、それはもうすごかったのですが、私が一部の仕事を分担すれば、彼女の負担も減るでしょう?
私がスメールに来た目的を聞いて、ハニヤーは快く応じてくれました。何回か雨林での生存指南に関する授業をしてくださって、キノコンを世話するときの要点も教えてくださったんです。
キノコンの仲間たちと一緒に暮らすのはとても楽しくて、毎日充実した時間を過ごしています。
それにいつでもアイデアが湧いてくるので、新作も順調に書き進められそうです!
ーー①完璧な判断だったね!
ーー②よかったね!
(共通)パイモン:ほんとによかったぜ!左右加さんの新作のアイデアも確保できた上、ハニヤーの負担も減ってるなんてな!
でも、おまえの仲間はどうしたんだ?
確か…「信風舞姫」だったよな?

→「信風舞姫」は最近、新しい小屋を作るのを手伝ってくれたのです。今は拠点で休んでいますから、オルモス港には連れてきていません。
他の選手が連れていたキノコンの仲間たちは「信風舞姫」と一緒にいますよ。機会があれば拠点まで案内しますので、キノコンの仲間たちを見に行きましょう!
八重様の「百雷遮羅」とレイラさんの「テンテンヨーヨー獣」はあちらですから、また遊んであげてください。
パイモン:おう!あとでまだ会ってないやつらにも、久しぶりに会いに行こうぜ!

③また今度話そう!
→やっぱり、多くの人の期待に応えていらっしゃるから、お忙しいですよね…
またすぐに会えるといいですね!

世界任務:暫しの別れに交わした約束完了後

ハニヤー:そろそろ出発するわよ、左右加。ご飯のあとにちょっと休憩したら、拠点の片づけを始めましょ。
これからまた長旅が始まるわ。もしキノコンの仲間たちが歩けなくなったら、前みたいに――
君がテンテンヨーヨー獣と百雷遮羅を、私がポコポコビーニーと喜炎を、それぞれ二人で背負っていきましょ。テントと荷物は駄獣に任せて。
左右加:わかりました。それでは火を起こしてご飯を作ります。今日はたくさん食べないといけませんね!
パイモン:ハニヤーと左右加さんが拠点で合流したみたいだぞ!なにを話してるんだ?

①聞いてみる?
パイモン:おう、オイラちょっと気になるぞ。それにハニヤーと左右加さんなら、ちょっとくらい聞かれても気にしないよな…
→左右加:「チエキノコン布陣」テストの首尾は、とても上々だったと聞きました。
昨日、商人の方々が私のところへ注文を確認しにいらっしゃったんですけど、彼らも「チエキノコン布陣」を遊ばれたらしく、とてもよかったと褒めていましたよ。
ハニヤー:確かに、バルフォアさんはイベントを企画することにかけては、見習うべきところがあると思うわ。
それにすべて順調にいったのも、今回は「ゴールド流星」と「シルバー伴星」の助けがあったからなの。私も、とても励まされたわ。
左右加:さすが「才知と勇猛の双子星」、普通の人にはどうにもならない問題でも、彼らは簡単に解決してしまいますからね!
仮に普通の人がどうにかできる問題でも、彼らの助けを借りれば、それはもう問題ですらありませんから…
パイモン:へへっ、褒められちゃったぞ!
ー①しっ、パイモン…
ー②へへっ…

→ハニヤー:そう言えば、注文したものは全部揃った?
左右加:安心してください。私たちはもうお得意さんのようなものですから。
拠点を拡げるための資材、キノコンの仲間たちの新しい寝具と小さな食卓、そしておもちゃ…全部揃っています。
それにナジャ先生が商人たちに預けてくださった「マーベラスゼリー」の原料も、一番新鮮なものが届いていますよ!
今回のオルモス港への旅は、たくさん収穫がありましたね!
ハニヤー:それなら安心だわ。
向こうの拠点に戻ったら、単語と文法をもっと教えてね。あの「大きな催し物の準備に必要な五百のこと」、ちゃんと最後まで読みたいの。
左右加:問題ありませんよ。以前お教えした内容で十分だとは思いますが…あなたは本当に勉強熱心ですね。大半の書籍はもう簡単に読めるんじゃないでしょうか。
でも、商売のコツまで研究なさるんですか?バルフォアさんにお任せしてしまってもよさそうですが。
ハニヤー:第一回大会の時は、バルフォアさん以外にも、数十人のチームが裏で頑張ってくれたわ。でも次は何人来てくれるかわからない。
バルフォアさんばかりに任せるのはよくないし、「ゴールド流星」と「シルバー伴星」の手を細かい雑用で煩わせるなんてもってのほかだわ。
だから、私は早く何でもできるようになりたいの。本体のテイマーの仕事以外にも、大会の色んな事務をできるだけ担当できるようになりたい。
それくらいやって、ようやく彼女たちの期待に応えられるのよ…
左右加:おっしゃる通りですね…では、私もお手伝いします!
私に何ができるかは…わかりませんけど、せめて決意だけは…!
ハニヤー:君はまず体を鍛えてちょうだい。一人でも野外で生きていけるようにね、話はそれからよ。でなきゃ、君の面倒まで見ないといけなくなっちゃうんだから。
左右加:はい…ご迷惑をおかけしないよう、頑張ります!
とはいえ、少なくとも最近はうまくやれるようになったと思いませんか?この間なんて、拠点に入ってきた大きなキノシシを倒しましたよ!
ハニヤー:あ。それで思い出したんだけど…君のその服、ちょっと着替えない?
裾が長すぎるわ。雨林で行動するには不便だし、なんだか高そうだから、破けちゃったらもったいないでしょ。
エルマイト旅団の服を予備で何着か持ってるの。あの時使ってた武器もね。よかったら、全部君にあげるわ。
左右加:傭兵の服ですか?き、気になります!小説の登場人物になったような気分です。作家としては最高の体験ですよ!
パイモン:うんうん、二人はずいぶん仲良くなったみたいだな!本当によかったぜ!
ーー①誰かが中断しないと…
ーー②永遠に話してそう…

パイモン:そうだな。あいつらがおしゃべりに集中できるよう、オイラたちは邪魔しないでおこうぜ!

②やっぱり挨拶しに行かない?
パイモン:別にいいぜ。なんだか、もう話が終わりそうに見えてきたしな。今のうちに挨拶しとこう!
お~い、ハニヤー!左右加さん!

→左右加:わっ!いきなり現れましたね。さすが、「呼ばれて飛び出て冒険王」!
パイモン:また聞いたことない称号が出てきたぞ…
左右加さん、オイラたちの称号を一体何個作ってるんだ…?あとでメモしとかないとな。

→ハニヤー:またすぐに会えるとは言ったけど、こんなに早いとは思っていなかったわ。
次もまたこんなふうに、思わぬ再会をすることになるかもしれないね。
…そう考えたら、キノコンの仲間たちとしばらく離れる辛さも、多少ましになるんじゃない?
ー確かに
パイモン:ハニヤーのおかげで、オイラもだんだん前向きに考えられるようになってきたぞ!
→ハニヤー:ちょうど、ご飯を食べたら向こうの拠点に戻ろうと思っていたところよ。君たち、時間があるなら一緒に食べてかない?
左右加の料理の腕前は相当なものよ。私の食べたことのない料理をたくさん作ってくれたの。この機会を逃すのはもったいないわ。
ナジャさんだって、左右加のアドバイスを参考にして、「マーベラスゼリー」に色んな味付けをしたんだから。キノコンの仲間たちはとても気に入ってくれたわ。
パイモン:ほ、本当か!?
→左右加:そ、そこまで褒められるほどのものでは…ただ試しに、娯楽小説を真似て料理してみただけなんです。腕前だなんて…
ですがお二人ともいらしたことですし、今度こそ本気で、腕によりをかけたご馳走にしますね!
パイモン:やった。ごちそうだ!
左右加さんの「解き放たれし奇想作家料理」、だな!

→ハニヤー:じゃあキノコンの仲間たちを呼んでくるわ。あの子らが好きな「マーベラスゼリー」を出して、一緒に食べましょ。
…あら?私ったら…いつの間にかこんな生活に慣れちゃったのかしら?
…本当に、よかったわね。
パイモン:なにぶつぶつ言ってるんだよ、ハニヤー?
→ハニヤー:何でもないわ…左右加が料理しているところを見てみるといいわよ。まるで魔法みたいだから。
左右加:では、始めますよ。よく見ていてください!
(イベント)
パイモン:ふぅ…お腹いっぱいだ、大満足だぜ!
テンテンヨーヨー獣、百雷遮羅、ポコポコビーニー、喜炎、おまえたちはどうだった?

→ポコポコビーニー:~♪
喜炎:~♫
テンテンヨーヨー獣:~♩
百雷遮羅:~♬
パイモン:よかったな。みんなお腹いっぱいだ、満足した、ってさ!
ーーー①私にはわからなかった!
ーーー②キノコンの仲間たちと話せたの?
パイモン:ふふん!次の大会では、もっとポコポコビーニーと話しておけよな!
それにしても、デーツって何十種類も調理法があるんだな。知らなかったぞ…
夕暮れの実とザイトゥン桃を煮込んで、香辛料を加えたらこんな味になるんだな!
左右加さんはスメールに長く住んでるわけじゃないのに、なんでこんなに早く現地の食材のことを把握できたんだ?

→左右加:作家の本分とでも言いましょうか。文章を書く前に、これから書く地域をじっくり調べて、現地の百科全書もできるだけ暗記しなければならないのです。
あとは娯楽小説によくある、二つのものを組み合わせれば、思わぬ驚きが得られる…というやつですね。
そう言えば、急に思い出しましたが…とある娯楽小説によると、料理の腕を限界まで引き上げれば、食べる人の絶対的な好みや食習慣さえも超越できるそうです…
例えば辛い物が苦手な人を辛い物好きにするとか、犬に猫のご飯を好きになってもらうとか…
作者曰く、「好き嫌いを決める味覚について理解し、これを厳密にコントロールすれば、食べ物に境界線はない」と。
この理屈は、キノコンの仲間たちにも応用できるかもしれませんね?
料理の腕を極めれば、この子たちも「マーベラスゼリー」で養分だけを摂る暮らしから卒業できるかもしれません。
パイモン:本当か?なんだか…一理あるような気がしてきたぞ…
(旅人)、今度稲妻に行くとき、そんな娯楽小説がないか探してみようぜ?
機会があったらオイラたちも料理の特訓をして、キノコンの仲間たちにグルメの新しい扉を開いてやろう!
ーーーー①任せて!
ーーーー②どんなに難しくても、試してみる!

→左右加:よかったです。それでは作品に「全分野順応特級料理人」という設定も追加しておきますね…もしかしたら、その試みが成功するかもしれませんから!
ハニヤー:君たちなら常識では説明できないことでも、案外大成功して見せちゃうかもしれないわね。
期待してるわ。これから一緒に頑張りましょ!
パイモン:よし!さっそくやる気満々だ!すぐ出発しようぜ!
次に会ったときは、またこうやって一緒にご飯を食べような!

③邪魔しないでおこう。
パイモン:そうだな。みんな、それぞれやらなきゃいけないことがあるんだから、邪魔しちゃいけないよな…
また会える日が早く来るといいな!

●「サウマラタ蓮杯テイマー大会」の参加者。八重堂の「次の五十年を風靡する傑作」を作る計画のテーマ「仲間と競争」のために八重神子がスメールに連れてきた。
●「サウマラタ蓮杯テイマー大会」ベスト32を決める戦いの相手。
…はるばる稲妻からやってきた左右加選手は、人気娯楽小説出版社「八重堂」のアツい新鋭作家である。この度、新作の取材のため、バトルへの参加を心に決めた。なんという感動すべき決心だろうか!予選ではつまづきを見せたものの、遠い異国からの客人、キノコンという見知らぬ生き物と接触したばかりであるにも関わらず、順調に彼らを指揮し戦闘に挑むとは、左右加選手にはきっと素晴らしい素質があるのだろう!
左右加選手のエースキノコンは「信風舞姫」であり、風元素爆弾を利用を得意とする。遠距離での戦闘をこなし、チームメイトのために回復と風元素のバフを提供することもできる。その安定した戦闘スタイルは侮れない!
●旅人との勝負に負けた際にかなりショックを受けていたが、そのショックを貴重な糧とし、読者の心を引っ張る文章を書けると八重神子は言っている。
●娯楽小説のためにスメールに長期滞在を決めた彼女には、八重堂の他の新人作家たちからは「決意上等、筆を剣にする新参勇者」というあだ名をつけられており、八重神子からも賞賛されている。