鍾離(しょうり)

CV:前野智昭

「往生堂」に招かれた謎の客卿。端正な顔立ち、気品ある振舞い、博識であらゆることに精通している。彼の正体は謎に包まれているが、礼儀作法を熟知し、規則を重んじる者である。また「往生堂」にいながらにして天地万物の儀式を執り行う。(公式HPより抜粋)

プロフィール

誕生日:12月31日
所属:璃月港
神の心:岩
命ノ星座:岩王帝君座
名刺:天星(てんせい)…天から岩星が落ち、命に影が差す。
「往生堂」に招かれた謎の客卿、博識であり、あらゆることに精通している

キャラクター詳細

璃月の伝統において、「仙人を送る」ことは「仙人を迎える」ことと同じくらい重要な意味合いを持つ。
その璃月で、最も「送別」が得意なのは七十七代続く胡家の「往生堂」である。しかし「往生堂」の堂主、胡桃は、主に人を送ることを得意としていた。
仙人を送る儀式は、鍾離に託すことが多い。
仙人は璃月と共に長い年月を過ごしていたため、3000年にも及ぶ歳月の中、天に召した仙人は極めてく少ない。そのため、伝統に関するしきたりは、紙に書くことでしか伝えることができない。あまりに間隔が空き過ぎているのだ。幼い頃に1回見て、死ぬ前にもう一度見れるようなものではない。
だが、最もしきたりに厳しく、古い伝統に夢中な学者たちでも、「往生堂」の送仙の儀式の失敗を見付けることはできない。
儀式の服装、儀式を行う時間、場所、道具、その日の天気、儀式の長さ、参加者の人数、職業、年齢などなど、全てが規則に則っているからだ。
人々が「博学多識」などと鍾離を褒めると、いつも彼は苦笑を浮かべてこう返す、「ただ…記憶力がいいだけだ」と。

命ノ星座

★岩、天下の骨なり(いわ、てんかのほねなり)
★石、玉の揺りかご(いし、たまのゆりかご)
★圭璋、闇の中で輝く(けいしょう、やみのなかでかがやく)
★黄玉、破れぬ堅さ(こうぎょく、やぶれぬかたさ)
★璧、天理を守る(へき、てんりをまもる)
★金、天地の恵み(きん、てんちのめぐみ)

天賦

★岩雨(がんう)
★地心(ちしん):岩の堅きこと、物に於いて陥さざる無きなり。
★天星(てんせい):蒼天の星岩を落とし、暗闇の運命を照らす。
★岩の宸断(いわのしんだん)
★贅沢な食饌(ぜいたくなしょくせん)
★結晶推命(けっしょうすいめい)

神の心

「ファデュイ」の「淑女」が彼の目の前に現れた。
事前に結んだ「契約」により、彼女は岩神モラクスの「神の心」を貰いに来たのだ。
旅人と二人の「ファトゥス」の目の前で、鍾離は自分と「氷の神」との契約を明らかにした。
彼曰く、これは最後の時に結んだ「全ての契約を終わらせる契約」だ。
しかし、今まで瑠月港を守ってきた神の力までも失うのは、どう考えても、この取引における岩の神の代償は大きすぎた…
人間同士の契約おいても「等価交換」が鉄則だ。
数千年に渡り、無数の「契約」を結んできた岩神が、今回のような重要な契約を結んだのは、きっと利があるからこその行動だろう。
岩の神は、自らの「神の心」を取引の天秤に掛けた。
氷の神は、一体どんなモノを天秤のもう片方に掛けて、均衡を保っているだろう。

ストーリー

キャラクターストーリー1

璃月では、細部を必要以上に気にして、特定の物事に譲れない判別基準がある人を形容する時「こだわり」という言葉が使われる。
誰もが自分なりのこだわりを持っている。辛いものを食べない、魚を食べない、豆腐は甘い物でなければいけないなど…
鍾離もこだわりを持つ人である。
たとえば、芝居を観る時は一番人気な役者のものを観る、鳥は最も高いガビチョウを買う、「明月の玉子」を食べる時は、台所に行って料理人に卵液に入れる貝柱と魚肉の比率を、自ら指導するなどだ。
鍾離は服飾、珠玉、瓷器、食、茶、香料、花や鳥など全てに精通しており、貿易や政治、七国の話題でも問題なく語れる。
しかし普段の彼は、使い道のわからない知識しか披露しない。なぜなら、彼は面白いことを共有したいからだ。

キャラクターストーリー2

買い物に値切りは必要不可欠である。
これは瑠月の常識である。店主が商品をどう紹介しても、まずは値切りから始まるのだ。そして半額から切ることが多い。
しかし、鍾離が支払う(というより支払ってもらう)時はいつも値段を見ない。彼は気に入った物を、いつも店主の言い値で買っている。店主より高い値を言い出すこともある。
しかし、なぜか鍾離はいつも財布を忘れる。
少額のものなら友人に支払ってもらうが、高額のものなら、彼は何らかの理由で経費で落とすようにしている。
口ではお世辞を言い、内心喜んでいる商人たちには、鍾離にはある変わった特徴があるように見えた。彼は金の本当の価値や意味を分かっており、人間の苦についても理解しているが、自分にも「貧乏」が訪れる可能性があるということを、理解していないようだ。
言い方を変えると、彼は金を持っていない自分自身を想像できないようだ。
こんな人が、なぜ今日まで生きてこられたのか、不思議である。

キャラクターストーリー3

鍾離が餓死することはない。
富の損益は、鍾離が心配することではない。七国と世界こそが、彼が力を入れる領域である。
なぜなら、彼自身が富そのものだからだ。
瑠月を統御する「岩王帝君」、七神の中の岩の神、モラクス。テイワット大陸の共通貨幣「モラ」の名はここから取られた。
夜が訪れ、賑やかな瑠月港が眠りについた時、時折彼は岩山に立ち、自分の手で作ったこの都市を眺める。
瑠月の人々にとって、「岩王帝君」は様々な偉業を成し遂げた存在だ。
神力を用いて瑠月港に法律を作った時、彼は「契約の神」になった。
最初の1枚の「モラ」を作り、商業を礎に瑠月港を大きく発展させた彼を、商人たちは「商業の神」として崇めるようになった。
無数の年月を経て、七神の最年長である彼を、歴史学者たちは「歴史の神」と呼ぶようになった。
数千年前、瑠月港の先民たちが荒れ地を開拓した時、石で火を起こし、岩でかまどを作った時から、岩の神は「炉火の神」となった。
外国人は彼を「モラクス」と呼ぶが、瑠月の人々は彼を「岩王帝君」と呼ぶ。
そして、芝居好きや子供たちにとって、数々の偉業の中でも、やっぱり魔人軍を一掃し、瑠月を作り守る「武神」の彼が、一番人気がある。
「岩王帝君」が道に迷った時に出会ったグルメ、「岩王帝君」が書いた扁額、「岩王帝君」がエキストラとして出演した演劇…瑠月のたくさんの文化や歴史を細かく分析すると、どんな時代もこの神が深く関わっていた。そして、瑠月の人々はこの神と共にある歴史を誇りとしている。

キャラクターストーリー4

瑠月港の創健者として。この商業の城でモラクスが最も重視しているのは「契約」である。
単純な「金での売買」から、商人たちが結ぶ契約、瑠月港創建時にモラクスが自ら制定した律法まで、「契約」はこの都市のあらゆるところに存在する。
商人たちにとっても、引き渡しの時間、金額、場所などを定める「契約」は、最も重要な基準である。
良好で厳格な秩序だけが、商業活動を盛り上げられる。そして商業は瑠月港の支えとなる。
そのため、モラクスの神託を守るだけでなく、瑠月港が常に活力を維持できるよう、法律を違反した人を「瑠月七星」は簡単には許さない。
数千年の歴史の中で、歴代の「瑠月七星」は法律の解釈に力を注ぎ、様々な「補充条項」で法律をより完全なものにしてきた。気付かれていない法の抜け穴は、商人たちに「禁止されていないから」と黙認され、気付いた「瑠月七星」によって、新たな補充条項が追加されるまで、大儲けの道具にされた。
こうしたやり取りの中で、瑠月港の法律の解釈本である「補充条項」は、すでに279ページにも及んだ。
この本の改訂を担当する現代の「天権」――凝光は人々からこっそりと「瑠月の裁縫師」と呼ばれている。
しかし、凡人たちの法律がいくら複雑に解釈されても、「岩王帝君」本人にとって、大事な法律はただ一つだけだ。
「契約を違えた者は厳罰されるべし」

キャラクターストーリー5

七神で最も古い一柱として、「岩王帝君」はすでに長すぎる時間を過ごした。
「岩王帝君」は今でも、魔神戦争が終わったばかりのことを覚えている。最後の七人の魔神は、それぞれ「神」の座に登り、「魔神戦争」の時代を終わらせた。彼らの性格はそれぞれ異なり、互いとの距離も離れているが、どれも「人類を導く」という責任を背負っている。
時代が変わり、七神の世代交代も少なくなかった。今となっては、最初の七神の中で残っているのは二名だけだ。
「岩王帝君」とあの自由で快活な風神。七神の中で二番目に古いのが自由で快活な風神、バルバトスだ。
2000年前、バルバトスが初めて瑠月を訪れた時、「岩王帝君」は最初、この同僚は困っている、自分の助けが必要なのだと思った。
そのため、バルバトスが風から降りる前、岩の神はすでに出迎えの用意を済ませて、彼が口を開けば力を貸せるようにした。
しかし、風の神は彼に酒を渡した。
「これはモンドの酒だけど、君も飲んでみる?」
――酒を渡すために己の責務を放棄することは、岩の神には理解できないことだ。
しかしその後、風神は何度も訪れ、瑠月港を巡り歩きながら、様々な質問を彼にぶつけた。この風神の好奇心は彼の手にある酒と同じで、終わりがないのだ。
その時から、あの時代の七神はよく瑠月で集まるようになった。
今でも「岩王帝君」は、あの時の酒の味を覚えている。
世界は変わり続け、馴染みのあるものは徐々に消えていく。七神の世代交代も続き、酒の席にいた七人は二人になった。
最初七神の「人類を導く」という責務も、新たに就任した神に重視されなくなりつつある。
3000年余りの時間は、丈夫な岩をも削る。
風も、彼のそばを訪れなくなった。
ある小雨の日、古の帝君は瑠月港を歩き、商人が部下褒める言葉をたまたま耳にした。
「君は君の責務を果たした。今はゆっくりと休むがいい」
……
賑やかな人の群れの中で「岩王帝君」はその足を止めた。
「俺の責務は…果たされたのだろうか?」
神はそう自分自身に問いかけた。

水産物(すいさんぶつ)

魔神戦争時、戦火がテイワットのあらゆるところに飛び火した。魔神たちの戦争に乗じて、無数の溶解が自身の領地を拡張しようとしていた。
その中に、まだ七神になっていなかった「岩の魔神」を困らせていた魔物がいた。
これらの魔物は深海から来たもので、柔らかい皮と鱗、俊敏な手足を持ち、体の一部を切り落とされても生き延びることができる。さらにネバネバした液体を噴射することもできる…
以上の特性だけでも十分に気持ち悪いが、恐ろしいのはこれだけではない。
一番恐ろしいことは、ヤツらがとても小さく、しかも何処にでも存在することだ。
テーブルや椅子、ドアや窓、カーテンや服、さらに茶碗の中、書籍や筆立てからもヤツらの存在を発見できる。
手を伸ばすと、冷たくてネバネバとしたものに触れてしまう。そして、これらの魔物は手を登り、キラキラと光る痕跡を残す…
瑠月の先民の願いに応え、モラクスはこの魔物の消滅を引き受けた。だが、人間社会に寄生する魔物を相手に、モラクスは過去のように戦場で無数の石槍を投げたり、大地もろとも砕け散らすようなマネはできない…
しかし、彼は後世に「契約の神」と呼ばれるモラクスだ。彼が約束した願いは必ず叶う。
責任感を感じた彼は、岩の檻を自由自在に操り、これらの魔物を無数の部屋から引きずり出した…
長い殲滅作戦が終わった時、モラクスは初めて「肩の荷が下りる」という言葉の意味を理解した。
面倒すぎた殲滅と水生魔物の異臭を放つ粘液は、彼の中に強い印象を残した。
人間の姿の化身である鍾離は、港都市に住んでいるが、うごめく水産物からは距離を置くようにしている。
だが、見た目から原材料が判断できない海鮮豆腐はまだ食べられるのだ。

キャラクター関連

挨拶

●初めまして…:新しい「契約」か?…分かった、休暇中だが、付き合ってもいいぞ。契約書はどの名にすればいい?名はたくさんあるのだが、今は…「鍾離」と名乗っている。お前はどうだ?旅人。お前はどの名で契約する?
●世間話・旅:旅はいつか終わりを迎える、慌てる必要はない。
●世間話・遊覧:次はどこに行くんだ?璃月の名所を巡りたいなら、いい案がいくつかあるぞ。
●世間話・璃月:「流通」のために作られた船は港に止まる、だから璃月はあらゆる富が「沈着」する場所だ。
●世間話・過去を懐かしむ:花を買い、酒を持ち、船の上から璃月の景色を堪能しようとしたが、共に過ごした旧友はもう居ない。
あの古き友との再会は、いつ叶うだろうか?
●雨上がり…:「琉璃袋」という植物は湿っぽい環境を好むため、雨上がりに摘むのがおすすめだ。見かけたら、適切な時に摘むといい。
●雪の日…:雪が止むまで場所を移動しよう。俺は問題ないが、お前が風邪を引くかもしれない。
●暴風の日…:休暇に向いていない天気だ。芝居でも見に行くか。
●おはよう…:今日も好景気になることを願っている。
●こんにちは…:元気になるもの?チ虎岩にあるいい店を知っているが…
●こんばんは…:もう雲殿の芝居に間に合わないが、夜の璃月はまだまだいいところがたくさんあるぞ。
●おやすみ…:市場が終わり、賑やかな港も眠りについた。お前も休むといい。
●誕生日…:誕生日おめでとう。これはお前が生まれた日に咲いた「琉璃百合」のドライフラワーだ。
昔の璃月の人々は、大地の美しい記憶と祈りのためにこの花が咲くと言っていた。きっと、お前の誕生もそうだと俺は信じている。

自己紹介

●鍾離自身について…:規則がなければ、円を成すことはできない。常人でも仙人でも、それぞれの役割を果たすことで、璃月の平和が保たれる。
●黄金について…:黄金は璃月の富、璃月の心臓を動かす血だ。お前に黄金のように輝く心があるかどうか、見極めさせてもらうぞ。
●契約について…:俺達には「契約」がある――だから契約内のことは、何でも相談していいぞ。
●公平について…:「契約」外のことでも俺に相談していいぞ。この土地で長く生きてきたから、大体のことは知っている。とはいえ、お前にやってもらいたいこともある。そうしないと「公平」じゃないからな。
●困惑について…:「契約」は「友情」の深さを測ることができない。では、何を使えば俺たちの友情の重さを測ることができるのだろう?「友」よ、お前は答えを知っているか?
●「神の目」について…:「神の目」…それも一つの「契約」だ。あらゆる力を知るには代価が必要だ。千の権力には千の責任が伴う。
●シェアしたいこと…:「取引」の決まりは「契約」、その規準は「公平」。それは「契約」を作って、守る者が忘れてはならないことだ。公平が失われたら、契約は嘘の証拠となる。
●興味のあること…:「絶雲の間」に行く機会があったら、「清心」を一束取ってきてくれ。一束でいいんだ。旅費は…ああっ、忘れるところだった。「契約」の有効期間中の旅費はお前が持ってくれ。では、頼んだぞ。
●鍾離を知る・1:どうした?せっかくの休暇なのに休まずに俺のところに来るとは。俺の話が聞きたいのか?
●鍾離を知る・2:「黒岩場」の起源を聞いたことがあるか?
昔、人々は天衡山の鉱脈を採掘しながら、中で工場施設を作っていて、そしてそれが東大陸最大の工場になった。中の道路は四方八方に通じている、大地の深部にある古い遺跡に通じるものもあったが、その全てを記憶している人は今はもういないだろう。
●鍾離を知る・3:「海灯祭」の起源を聞いたことがあるか?
昔、璃月は戦をしていてな、戦地へと赴いた人たちが故郷に帰る方向と自分の初心を見失わないよう、人々が夜に提燈を飛ばしたんだ。今はもうそんなこと誰も覚えていないだろうがな。
●鍾離を知る・4:「契約の神」について聞いたことがあるか?
彼は記憶力がとてもいいんだ。宿敵の名前を、璃月船舶局が設立してから船が出港した全ての日を、彼が忘れたことは一度もない。それほどの記憶力があるからこそ、あらゆる「契約」を覚えられる。
しかし、記憶力がいいということはたまに不快になるきっかけにもなる。
●鍾離を知る・5:長く生きすぎた人は記憶の中でのみ、昔の戦友や過去の景色を訪ねられる。それでも、お前との出会いを後悔していない、「友」よ。たとえいつかお前と別れる日が来るとしても、お前は俺の記憶の中で輝き続ける。
●趣味:時間がある時、城内を散歩すると気分が落ち着くな。うん…こんな気持ちはいつからだろうな…?
●悩み:人々に「契約」を守らせ、ルールに従って行動してもらうのは、「公平」を守ってほしいからだ。しかし、そのことに気付かない人はどうしてもいる。
●好きな食べ物:遠い昔に友と共に飲んだ酒だ。気候が変わったせいか、過去の味はもう再現できそうにない。
●嫌いな食べ物:海産物は嫌いだ。見るだけで、ああいう…何というか、つるつると滑るような感覚と洗っても消えない生臭さを思い出す。原因は…
はぁ、話すと長くなる。記憶力が良すぎるからということにしてくれ。
●突破した感想・起:力が戻ってきたようだ。多くはないが、役に立つ。
●突破した感想・承:力が増した分、体への負担も増えた…大丈夫だ、俺の体は普通の人とは違う、心配いらない。
●突破した感想・転:なるほど、「神の目」を使って元素の力を操ることは常人にとって単なる偉業ではないんだな。ふん…あの時の彼らは、こんな覚悟を持って俺の傍にいたのか…
●突破した感想・結:「神の心」を手放した後、こんな景色が見れると思っていなかった――「友」よ、感謝するぞ…そうだ、ここに新しい「契約」があるが、一緒に確認しないか?

関連キャラクター

ウェンティ:っ…。あの詩人が来ただろう、あの風流の分からない呑兵衛詩人が!お前…むっ、ヤツに変な飲み物を飲まされて、うっとりしているのか…少し待て、眠気覚ましの茶を淹れよう。6時間あればできるんだ、少し待ってくれ…

→あのじいさんに会ったのかい?彼は元気だった?えっ、「鍾離」という名前の一般人になってた?あの頑固頭からしたら、これは大きな変化だろうね。あ、ボクと一緒に彼に会いに行こうよ、この風立ちの地に埋められた酒も持ってさ。あっ、そうだ、彼はまだ強いのかい?力はあとどれくらい残ってる?ボクが会いに行ったら、吹き飛ばされたりしないよね?

煙緋:彼女は俺と「契約」をしていないが、自らの方法で璃月の規律を守り、偏った思想を正している…いつの日か、彼女の父親が戻ってきて、彼女の成長を目にしたら、ほっとするだろう。

→鍾離先生は博識な方だよ。歩く図書館といっても過言ではない。私は一目であの方が只者じゃないと見抜いた。あの類の人間は面倒事を恐れることなく、何があっても私の助けを借りることはない。つまり、彼は決して私の顧客にはなり得ないってことだ。
けど、何故か彼には、妙な感覚を覚える。どこか懐かしい気がするんだ…ただそれをお父様に聞いても、口ごもり誤魔化されるし始末…うーん、おかしい…お父様、絶対に何かを隠している。でも、問題ない。この謎は自分で突き止めてみせるから…

甘雨:璃月の繁栄は「岩王帝君」のお告げのおかげだけではなく、「契約」に応えた無数の岩の神の民のおかげだ。その中で、最も長く職務についたのが甘雨だ。彼女の過去に関しては…ハハッ、彼女の気を悪くしたくないからな、彼女本人に聞いてくれ。

→帝君のことは絶対的に信頼しています。あの時、帝君の統率があったからこそ、私たちは魔物を撃退し、海獣を降伏させ、皆さんの安全を守ることができました。帝君が人々を守る姿、そして千年に及ぶ誠意、私は忘れたりしません。

帝君の決定はいつだって璃月の数多の命に幸せをもたらします。それに私は敬服し、そしていつか帝君のようになりたいと思ったのです…でも帝君の歩みを追いかけようとすると、緊張でミスすることがたまにあります…

凝光:多忙を極めていても、彼女は奮迅の心を持っている。あの頃、彼女が裸足で瑶光の浜から南埠頭まで歩きながら商いをしていた姿を思い出す。時間は人にとって残酷なものだな…

→鍾離…「往生堂」に尊敬されているあの先生は他人の知らないことをよく知っている…彼の弱点を把握するまで、いくら優秀な駒とはいえ、まだ使えそうにないわ。

刻晴:彼女は当代七星の中で最も神を敬わない人だが、俺は結構気に入っている。「自分が正しいと思うなら、声を大きく、動揺せずに行動する」――こういう人間が璃月に現れたから、俺は引退を考えたんだ。

→あの「往生堂」の先生、確かに博学多才で、尊敬に値するわ。それに彼の考え方は帝君に似ている気がするの…もし彼がもっと自分なりの見解を持ってくれたら、きっと私の力になるはず。そうなったら、彼をそばに置くのも悪くないわね。

香菱→好き嫌いが激しいお客さんはたくさん見てきたけど、鍾離さんのように食材のことを理解している人は他にいなかったな!あの日、彼に「山椒豆腐」を出したら、一口食べて何の塩を使ったか聞いてきたの。それで答えたら、「孤雲閣の浅海で作った海塩を使うといい。その味わいは豆腐の鮮度を高められるだろう」って言われたんだ。言われた通り試したら、本当に味が全然違うの!ねえ、すごいでしょ!

:帰離原の少年仙人か…ふん、今日になっても彼はその責務を果たしている…この「連理鎮心散」を彼に渡してくれるか。そうだ、パイモンが食わないように注意するんだ。この薬は…常人が耐えられるものではない。

→うむ…質問だが、鍾離様は普段何を…ん?鳥の散歩?花見?骨董鑑賞?
そんなことして、一体どんな深意が…

辛炎→昔、誰もアタイのロックを聞いてくれなかった。でもある日、「うちでやってみないか?合格すれば常駐の歌手として雇う」って急に彼に誘われてさ。やっとアタイの音楽を理解してくれるヤツが現れたって嬉しくてその話に乗ったんだけど。結局現地に行ってみたら、彼が葬儀業者の「往生堂」の客卿だったことを知った…どう考えてもアタイの音楽に合うわけないだろ、変なヤッだよ。

申鶴→あの方は自分を凡人だと主張しているが、仙人である師匠と親しげにしていた。もし仙府前の腰掛でお酒を飲んでいるあの方を見かけたら、邪魔をせずにそっとしておけと師匠に言われたことがある。だから、我はその通りにした。

タルタリヤ・落ち着き:あのスネージナヤの武人はまだ璃月にいるのか?ハハッ、構わない、彼がお前にちょっかいをかけてきたら、その時は俺を呼ぶといい。

お酒を飲む時:近頃、「公子」のファデュイでの評価がまた下がったらしい。しかし、悪評を一掃するためであれば、彼は積極的に動くだろう。ふむ…そう考えると、今度彼との宴席でまた面白い話が聞けそうだ。旅人、お前も一緒に来るか?

→あいつは只者じゃないね、真の実力はどんなものだろうか…期待してしまうよ。

鍾離先生は最近どうしてる?うん…順調?どうやら「凡人」の生活にも慣れ始めたみたいだね。はぁ…いろいろあったけど、鍾離先生とも一回戦って見たいものだな。何…俺は勝てない?ハハッ…

重雲→往生堂の鍾離殿か、すごい人物だってことはなんとなく分かる。悪党は人を殺し、ぼくら方士は妖魔を退治するが、彼は仙人を葬り去ることができるからな。

★ドリー→岩王帝君がご逝去されるまで、朝起きるたびにまず「富の神よ、ドリーが毎日儲かりますように」と唱えていましたの。でも今は神様に祈るより、自力で願いを実現させたほうがいいと思っていますわ。ですので、それ以降は自分自身に向けて「毎日儲かりますように」と唱えていますの!

ブエル(ナヒーダ):知恵の神ブエル、スメール全体を統治しているだけでなく、世界樹を守る責務も担っている。卓越した英知がなければ、それらを司るのは難しいだろう。世界樹を救ったことについては、テイワットにおけるすべての生き物が彼女に礼を言うべきだ。

★白朮→博学で見識の広い鍾離先生は、滅多に触れることのない古き処方箋のことにさえ易々と答えてくれます。きっと、健康や保養について独自のこだわりをお持ちなのでしょう。通常の頭痛や発熱ならばご自身で対処できるでしょうから、私のもとへ処方箋を貰いにいらっしゃる必要もありません。

胡桃:今の堂主?コホン、あの子は苦手だ。

→鍾離さんはあんなに若いのに、性格は老人だね。何でも知ってるけど何に対しても興味がない…
もしかして彼…ふふ、何でもない!

北斗→「往生堂」のあの先生か?たまにみんなから彼の噂を聞くけど、面白い人のようだな。うん、機会があったらあんたも彼と交流してみるといい。

行秋→父上と兄上がこの方を招待してるところは見たことがある。相手をとても敬っていたから、すごい人物だろうね。そういえば、彼は仙人の葬儀を担当すると聞いた、きっと物知りだと思う。彼の秘密を一緒に探ってみないかい?

バアル(雷電将軍):すべての意志は時によって磨かれる。彼女は信念のためならば、自らのすべてを捧げることさえ厭わない。だからこそ、ここまで歩んでこられたのかもしれない…機会があれば、俺も彼女がすべてを費やした「永遠」を見てみたいものだ。

→かつて彼と酒席を共にした時、私はただの影武者で、神々の末席に属していました。彼はそのような選択をしたのですね…しかし、これからの時代も、彼は多くの人と縁を結んでいくことでしょう。

関連NPC

阿泰

天目十五:「天目鍛冶屋」店主…①「天目鍛冶屋」について…→「天目流」について…→①稲妻の刀について…→璃月の刀と違いがあるね。
→うむ。鍛造の方法も、材料も違う。じゃから、鍛造された武器もそれぞれ異なる。
璃月の神様、岩王帝君本人も武器を鍛造する凄腕だと聞いておる。璃月の刀に興味があったんじゃ。
じゃから、南十字艦隊の者に璃月の武器を持って帰れと頼んだ。それを研究したが、勉強になった。
でも今はもうその鍛造技術に詳しい。お前は璃月と繋がりがあるようだ、この武器をお前にやろう。

一柱

快刀陳

観海

瑾武:層岩巨淵安全技術員…見ない顔?→(旅人)だよ。よろしく。→①層岩巨淵の歴史について…
→それは長い話になるよ…簡潔に説明してあげよう。
層岩巨淵は璃月最大の鉱床で、天衝山の鉱区に次いで二番目に古い鉱区なんだ。
岩王帝君が現れる前は、琉璃晶砂を採掘して、陶磁器なんかの取引で生計を立てていた部族が住んでたって伝説もある…
その後、これらの部族は岩王帝君の使者である夜叉と血の誓いを交わして彼らに加わり、今の八門の一つ――盛露庁の前身となったんだ。
彼らは若陀龍王の鎮圧や、漆黒の災いの撃退にも参加した…本当に、璃月にすごく貢献したのさ。
ほら、北西方向のあの谷天あれは、岩王帝君が若陀龍王を層岩巨淵から引きずり出した時にできた跡だって伝説もある。
その後、荒れ果てた土地を捨て、都市での生活に慣れた部族の人々は岩王帝君と共に都市に移り住むことにした。彼らは磁器を作って売ることを生業にし、戦のことなんざ気にしなくなったのさ。
ははっ…だから、今の盛露庁のやつを「細かいところにばかりこだわるただの磁器商人」と見ちゃいけないよ。彼らの先祖も、岩王帝君と肩を並べて激戦を戦い抜いて来たんだ。

軽策荘告示板⑥

ケンシ

宏宇

公明:「黄金屋」の理事…①岩王帝君の死について…
→このことはもう秘密でも何でもありません。今頃全地域で話題になっていることでしょう。
岩王帝君が亡くなった時に、正体不明の強盗が「黄金屋」を襲ったの…泣きっ面に蜂とはまさにこのことですね…
…でも私が気になっているのは、強盗が入った後なのにモラが減っていないこと…
「黄金屋」を襲撃したのはモラのためじゃない、だったら一体何のため?私にはさっぱりわかりません…

呉船長

残牙:千岩軍…①黒岩場について。
黒岩場に興味があるんです?俺は結構詳しいですよ。
俺は昔この黒岩場で働いていたんですが、仕事の大変さに体がついていけなくて、その後は運よく千岩軍に入ったんです。
簡単に言うと、黒岩場にいるのは穴を掘りながら、鉱石の精錬を行う鉱夫たちです。
もちろん、安全のため、トンネルの強化や工場の建設の仕事もしますけどね。
岩王帝君が璃月に与えた富は全てこの鉱山にあります。工場を山の中に立つのは最も効率的なやり方でしょう。

蔡楽

思思

紫微:天文学者…①なにしてるの?→②面白そう…
→でしょ、でしょ!見て、これは「キノコ掘りのイノシシ座」。よく見たらイノシシが地面に伏せてキノコを掘ってるように見えない?
あとこれ…これは「岩王帝君が牛の怪物を倒す座」。これが牛の頭で…ここが角よ…

春水

思妤

秋月:「楚瑜商行」支店長…①この店について…
→この店は「楚瑜商行」が稲妻で開いたし支店だよ。主に鉱石、珠宝、宝器とかを扱ってるの。
うちの品物はぜんぶ璃月で採られた上質な鉱石よ。一個一個岩王帝君の恩恵が入ってるの。
「解翠行」や「明星斎」ほど名高い店じゃないけど、質はまったく劣ってないよ!
岩王帝君について…
岩王帝君が去ったことについて聞きたいの?そのことなら私も知ってるよ。
あの時、稲妻ではもう鎖国令が始まってたから、私は「送仙儀式」に行けなかった…
はぁ、本当に居た堪れない。このことで悲しまない璃月人なんていないよ…

慧心

星希

●清昼

石商

石榴

大脚

茶博士劉蘇

長順

張順

朝南:修理工…①疲れてるの?→仕事を変えようと思わないの?
→まあ、忙しいがそのぶん稼げるからな。
それに岩王帝君の神託のおかげで、海に出る人が増えてきて、うちもますます繁盛してるよ。
お客さんたちは気前がよくてな、修理代の他にチップもくれるんだ。
若いうちに金を稼ぎたいやつにとって、この仕事は確かに悪くない。岩王帝君がくれたチャンスを無駄にはできないからな。

鉄衣

鉄腕:「黒岩場」の従業員…①岩王帝君の死について…
→「送千儀式」がなかったら、岩王帝君が死んだなんて信じるものか。
俺はな、たとえ何千年何万年過ぎて、この璃月港と七国が消えても、岩王帝君だけは生きてるって思ってたんだ。
はぁ、岩王帝君の死が璃月と黒岩場にどんな影響を与えるか…仕事がなくなったりしないよな!
②仕事?
→ん?仕事がないのか、だめじゃないか…
早く仕事を探してこい、ぶらぶら遊ぶことに慣れてはいけない。
俺みたいに十数年仕事して、熟練したら、やっと自分がこの世界で生きる意味が分かるからな。
自分は普通の人で、岩王帝君の下の1本のねじにすぎないって分かることが、本当の成長だよ。
毎日ぶらぶらしてたら、髪が全部白くなってもただの子供だよ。
③あなたも暇そうだね。
→忙しい中暇を見つけて、ここで気分転換してるだけだ、ハハッ。
俺は1日3人分の仕事ができるからな、仲間からは「鉄腕」と呼ばれてるんだ。
俺は大人しく「黒岩場」で働いている。いつも璃月港のほうから変な噂が流れてくるんだが…
俺は気にしたことはない。璃月は千年も繁盛したんだ、何があっても岩王帝君は守ってくれる、そうだろ?

●天おじ

湯雯:学者…①何考えてたの?→②送仙儀式について…
正直なところ、璃月の家書で岩王帝君の死を知ったときは、驚きのあまり言葉が出なくなりました…
驚き以外にも、悼み偲ぶ感情が湧き上がり、このような重要な時期に璃月から離れ、不在にしている自分を責めていました。
当時は共に研究していた学者仲間に頼み、できるだけその時の様子を記録するようにとお願いしました。
はぁ、何千年もの歳月を経た岩王帝君が、もし今の稲妻を目の当たりにしたら、どのような反応をするのか…

:元層岩巨淵鉱夫…ここだけの話なんだが…
実は、岩王帝君がまだ生きているらしい。だから、あの方が必ず層岩巨淵の問題を片付けてくれるはずだ。→①!?→①金髪の少女…?
→興味があるようだな。それじゃ、あまり人に行っていない情報も教えてあげよう。最近、各地で活躍している(旅人)って人が、岩王帝君本人なんだ!
うーん…今回は驚かないか。いや、待った。金髪に言葉を話す仙果…
まさか、君がその旅人なのか?
②それ、誰が言ってたの?
→お…俺が考えたんだ。長い間ここにいる上に、他に趣味もなくてな。聞いた話を元に妄想するのが好きなんだよ。
岩王帝君が逝去した時期とその旅人が現れた時期がほぼ一致してるから、そうなんじゃないかと。
で思ったんだ。岩王帝君は身分を隠して、俺たちを観察してるんじゃないかって…
別に騙そうとか思ってないぞ。ただ、これは俺が導き出した合理的な推測なんだ。

博来:「万有商舗」のオーナー…①岩王帝君の死について…
→はぁ…まさか岩王帝君が亡くなった噂が本当のことだったなんて…
…旅人さん、モンドから来たのなら、璃月とモンドの違いはもう分かっているはずだな。
璃月では、私たちみたいな小者でも岩王帝君の恩恵を多かれ少なかれ受けたことがある。
この霓裳花が岩王帝君の送仙儀式に役立つのなら、私も光栄に思う。
…私は七星でもないし、神の目も持っていない。できることはそれくらいしかないんだ…
はぁ、もういいだろ、仕事が残ってる。いつまでも悲しんでいられないさ。

範ニ(昼):「和裕茶館」のオーナー…①岩王帝君の死について…
→そんなの知らないよ。天が崩れ落ちてきても、この芝居の続きより大事なものはないんだ!
待って…今、岩王帝君の話って言ったか?
それは確かに天が崩れ落ちてくるのと同じだ…

梟総監:船舶局の管理人…①岩王帝君の死について…
→ふむ、何も言うことはない。以前にも、岩王帝君が亡くなったら璃月は混乱に陥るのかたずねてきた人がいた…
そんなことにはならないと答えたがな。岩王帝君亡き今、璃月港の現状からして、私は間違ってなかった!
精密な機械は創造者がいなくなっても、止まることはない!今の璃月港はそれと同じさ。
そろそろ仕事に戻らせてもらう。自分の役目をきちんと果たす、それが今岩王帝君のためにできる精一杯のことさ!

双葉:①どんな物語が聞きたい?
→いつも村のお婆ちゃんから聞いてるのは、鬼についての物語なの。だから他の話が聞きたいな。例えば、神様の伝説とか…
へぇ~、風神がお酒ばっかり飲んでたり…岩神がモラを持たずに外に出たりするの?うーん…ウソはついてないよね?
やっぱり、お婆ちゃんのお話を聞きに行くよ。

逢岩

宝児

●望舒旅館告示板⑧、⑮

慕勝

山ばあや

尤駿:千岩軍隊長…②タリエシン先生…?
→ああ、私は彼の「伝統を重んじる史詩」に感服し、彼の弟子となった。しかも、璃月初のだ。そこで思ったのさ、私も岩王帝君のために志詩を作ろうと。

李槌:造船所の労働者…②岩王帝君について。
→…特に言うことはないよ。俺も「迎仙儀式」にいたが、あれはビックリした。
天衝山が崩れて、李月もこのまま終わるんじゃないかと思ったよ。
でも、いつも通りに暮らし、明日に希望を抱く人たちを見ると…反省しなければと思った。
ポジティブに考えたら、岩王帝君が俺たちから離れるなんてありえない、そうだろ?

霖鈴:①あなたは?→②すごいね!
→わあ、君、センスがいいね。どうやら君も私と同じ、数少ない天才の一人だね!
私に言わせれば、「七星」のお偉いさんも大したことないよ。私のほうが上手くできるかもしれないね。
彼らは毎年「迎仙儀式」でいただいた岩王帝君の神託に従ってるだけだから、功績は岩王帝君のものだよ。
…うっ、今のちょっと声が大きすぎたかな…

琳琅(昼)

その他エピソード
斬山の刃(ざんさんのやいば)

★とある特別な契約を象徴する剣、昔この剣は山頂を削り平らにしたらしい。

★遥か昔、神々と妖が大地を駆け回っていた時代、
不安定な天地に、人々はこう聞かずにはいられなかった。
「教えて下さい、私の愛する者と子供たちはどこへ行ってしまったのですか」
「教えて下さい、いなくなった人達はいつ帰ってくるのですか」
「ああ、主よ、この恐ろしい時代はいつまで続くのです」

山の固い石に囲まれて育った人々でも、心に深い傷を負う。
何も言わず辛抱強く神へ信仰を捧げる者でも、瞳に激しい炎を灯す。
疑問の声を出さずとも、心の奥底から訴えかける叫びが聞こえてくる。

岩君は神の力を使い、金色の石珀から長剣を削り出した。
そして剣を振るい山頂の一角を削り取ると、民と固い契約を交わした。
いなくなった人は必ず戻り、規則を破る者は必ず罰せられる。
愛する者を失った者、大切な物を失くした者、不平を強いられた者達は、必ず償われる。

これは璃月の長い歴史の中で語られた、真偽不明な民話の一つに過ぎないのかもしれない。
ただ、岩君が交わした契約は、今日の璃月の隅々までに伝わっている。
そして契約に背く事は、神が治めるこの大地を敵に回す事である。
岩君が斬った山頂が、いずれその者の頭上に落ちてくるだろう。

近頃、農村部では、いつか真の主が再び地上に降臨すると噂されている。
その時、あの長剣が再び金色の光を放ち、この世最大の不平を両断するのだ…
数千年前、岩君が民衆に誓いを立てたのと同じように。

辰砂往生録(しんしゃおうじょうろく)

千岩古剣(せんがんこけん)

★璃月の碁盤岩を原材料として作った重厚な大剣。

★古代の千岩軍兵士が愛用していた武器。
璃月港の建造に使われた神鋳基岩を削って作られた。非常に重い。
普通の人は持ち上げることさえできず、戦うことなんてとんでもない。
だが記録によると、古代の千岩軍兵士はそれを実際に使用していた。

千岩軍は当初、岩君の信者が自発的に結成した部隊であった。
その歴史は町が出来たばかりの時まで遡る。
岩君は璃月の名の下、共に歩み続け、絶対に諦めないと誓った。
「千岩牢固、揺るぎない。盾と武器使ひて、妖魔を駆逐す。」
千岩君の兵士たちは皆この箴言を守り、自身の命よりも重要視していた。

彼らは岩王帝君に付従って妖魔を斬殺し、民を救い璃月の平和を守った。
千岩軍の最も輝かしい功績は殺戮ではなく守護であった。己を盾とし、彼らの故郷を守った。

この巨剣は守護者の責任と意志のように非常に重くて硬い。
最初に岩を削り剣を作った武装兵団の星氏と寒氏は、
将来、この岩剣を自在に扱える人は少なくなると予想した。
やがてこの剣は世界平和の象徴となり、守護者も剣も必要なくなるだろう。

千岩長槍(せんがんちょうそう)

★孤雲閣の岩の欠片を使って丹念に仕上げた長槍。槍先は非常に鋭い。

★古代の千岩軍兵士が愛用していた武器。
孤雲閣の岩の欠片でできている。龍の鱗をも貫けるらしい……。
あまりの重さに、現在の千岩軍は使用していない。

古代の千岩軍は岩王帝君を敬い、箴言に従って行動していた。
「千岩牢固、揺るぎない。盾と武器使ひて、妖魔を駆逐す。」
千岩軍の使命は、妖魔を討ち滅ぼし、街道や郊外を守ることであった。
平和な現代において、彼らの使命は秩序を維持することである。

昔、地震が頻発する時期があった。
地面を掘り出し、負傷者を救い出すため、屈強な千岩軍の兵士に、
古代戦争で用いられた極めて重い千岩長槍を配ったという。
「千岩長槍の鋭さは、岩をも簡単に貫ける」
「千人が一つになれば、我々の前に阻むものはなし」

遥か昔、激動の時代、
千岩軍の誰もが、この重い兵器を自在に操れた。
だから、彼らは岩王帝君の土地を守り、自分の故郷を守ることができた。
千人が一つとなり、千岩長槍の鋭さで全ての妖魔を駆逐する。我々の前に阻むものはなし。

●千岩牢固(せんがんろうこ)

破天の槍(はてんのやり)

★あらゆるものを貫けそうな鋭い長槍。振り回す時は空気を切り裂くるような感じがする。

★それは遠い昔、船帆と海獣が波を漂う時代。
当時の璃月港は荒れており、海中では数多の魔獣が暴れていた。

伝説によると、深海には巨大な影がある。
それは渦潮を起こし、堅い船を砕き、獲物を底なしの海へと引きずり込むのだ。
一方、別の伝説によると、海には幻の島が霧の中で出現するらしい……
もし幸運にもそれと出会えたのなら、その者は島に隠されている財宝を見付けるだろう。
さらに別の伝説によれば、その島の正体はうたた寝をしている魔獣だそうだ。

水夫達の間に伝わる話は奇怪なものばかりだ。だが一つだけ、彼らが心の底から信じている話がある。
かつて、岩王帝君の槍が虹を貫き、海を荒らしていた渦潮を深海の中央に刺し止めた。

その日から、頻繁にイルカや鯨がその海域に集まり、泳ぎながら歌っているらしい。
ある人が言うには、と鯨達は自分達が崇拝していた神を憐れんで、悲しみの歌を捧げているとの事だ。
一方で、彼らは虹をも貫ける岩王帝君の宝器に、驚きの声を上げているのだと言う者もいた。

また、こんな言い伝えもある。
いつの日にか、岩君に封印された渦潮が再び目を覚ます。
風は深海の生臭い匂いを陸地へと運ぶ。それは、九つの頭を持つ水龍が引き起こす前兆である。
その時、「海にいるあれ」を鎮めるのは一体誰なのだろう……

磐岩結緑(ばんがんけつろく)

★穢れのない翠玉によって彫られた宝剣。振るうと、溜息が漏れ出るかのような風の音が聞こえる。

★璃月が創られた時、帝君は玉石の剣を持ち、大地を歩んだと言われている。
歳月の試練を潜り抜いて尚、血で洗った濃緑の剣は未だに輝きを放つ、
血は千年もの雨とともに流れ、詰まった思いと恨みは容易に払えない。

「玉石は碧色の水の魂と優しさを持ち、残された宿怨を洗い流す」
「だが、殺戮の武器にされた美玉の痛みは、誰が慰めてあげられるのか?」

名を忘れた友は、ため息と共に不平を吐いた。
だが、止まる事のない運命はその惻隠の言葉をもかき消した。

長い年月を跨ぎ、血まみれに死闘を交わした敵とも喜びを分け合い、
やがて裏切るであろう親友、憎しみが消えた宿敵とも一杯飲み交わせるだろう。
この宝剣もその時、誰かの贈り物として磨き上げられ、
「結緑」と名付けられた緑の玉石も、元は平和と華麗のために彫琢されたもの。

酒器が血で溢れ、温情が冷酷な欲望によって引き裂かれ、塵と化して飛び散った。
贈り損ねた贈り物、伝え損ねた友情、共に旧友へと向ける刃となった。

無工の剣(むこうのけん)

★悪人を討ち、妖魔を退治する大剣。刃はないが、その力は神を彷彿させる。

★遠い昔、璃月には龍がいた。
風に乗って飛び回るのではなく、龍は連なる山の中にいた。
身体が山のように大きな石龍であった。

伝説によると、龍は南天門の辺りで、群山と一体になるかのように眠っていたそうだ。
小さく寝返りを打ったり、背伸びをするだけでも、
大地は揺れ動かされた。
当時の岩君は大地を鎮めるため、古龍の元へとやって来た。

伝説によると、大地は長い間平穏だった。
そして、岩君の側には仲間が一名増えていた。

だが結局、龍と神、そして人は恐らく相容れなかったのだろう……

龍が地底に鎮められた後、仙人や神の怒りに触れる事を恐れて、
かつて、一同になって暴れまわり、岩が揺れ動く音を傍聴していたヴィシャップも
山の地底深くに潜り込んだ。
だが、数千年の時が過ぎ、ヴィシャップが再び騒ぎ出す……

伝説によると、勝者は古龍が鎮圧された巨木の側に剣を突き刺した。
この封印は、魔物や邪悪な心を持つ人には触れることができないものだった。
伝説が本当であれば、清らかな心を持つ人のみ、それに近付く事ができる。
だが、もし伝説が本当であれば、なぜその剣は行方が不明なのだろうか……

●悠久の盤岩

来歆の余響(らいきんのよきょう)

和璞鳶(わはくえん)

★魔神の美玉で作った長槍、遠昔の海獣を倒せる重さと鋭さがある。

★璃月創立当初、海は巨大な妖怪と魔神の楽園だった。
昔の人は海を恐れながら日々を送った。微力ながらも海と戦っていた。

長い間、巨大すぎる海獣はこの広い海域の王であった。
岩の創造神が作った石クジラと戦っても力は衰えなかった。

あれは璃月の人に「八虬」と呼ばれた魔獣。深海では負け知らず。
海から浮上すると、伴う波は津波のように人の船と家を壊した。

そして岩神は玉石と磯岩を使って、一匹の石鳶を作った。

石は生まれた途端に、大地の束縛から飛び立ち、空を駆け回った。
投げ出した長槍は烈日のように、魔獣と岩クジラの海底の戦場まで貫通した。
そして、二度と浮上することなく、巨獣もろとも深海の底まで沈んだ。
それ以来、璃月の人は海の巨獣の咆哮から解放された。